大手芸能プロダクション、ジャニーズ事務所が若手タレントの動画をユーチューブで配信するサービスを3月21日から始める。公式チャンネル「ジャニーズJr.チャンネル」を開設し、5日に予告動画を公開した。同事務所はネットでの映像露出を厳格に制限することで知られていたが、今年に入って方針を大きく転換。2月には所属タレントの会見写真をニュースサイトに掲載することを解禁するなど、ネット対応を進めている。
「ジャニーズJr.チャンネル」にはSnow Man、SixTONES、Travis Japan、HiHi Jets、東京B少年の若手5グループのメンバーが登場するという。既に5日午後3時時点でチャンネル登録者数は5万人を超え、予告動画の視聴回数も7万回を超えるなど、人気となっている。
同事務所は、違法コピーが大量に出回る可能性がありタレントの権利を守れないとして、ネットでの映像利用に極めて慎重な姿勢を取ってきた。ただ、ネットフリックスやHuluなど有料コンテンツ配信サービスが広がり始め、吉本興業などは所属タレントの活躍の場としてネット配信を積極的に利用するようになっている。また、ジャニーズ事務所に所属していた元SMAPの稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんの3人が、サイバーエージェットのネットテレビ「AbemaTV」(アベマTV)に出演し、人気を集めている。コンテンツの視聴環境の変化への柔軟な対応が重要になっている。
(石塚史人)