[活写] ハイテク農機 “進化形”?
2018年03月04日
アニメの世界のロボットが現実世界に出現──。家畜のふん尿処理機などを手掛ける群馬県榛東村の機械メーカー、榊原機械が、二足歩行する巨大ロボット「LW―MONONOFU(モノノフ)」を製作した。
高さ8・5メートル、重さ7・3トンで、リフトを使って胸部に設けた操縦室に人が乗り込む。電力で両手足や腰の関節が動き、すり足で時速約0・6キロで歩く。自社工場で組み立てた。
同社は農機をはじめとする機械の開発で培った技術力をPRしようと、15年前からロボット製作に取り組む。担当した開発課の南雲正章さん(44)は「最新の農機はロボット並みに多機能。機械の未来を感じてもらえれば」と話している。
イベントへの貸し出しや販売も受け付ける。問い合わせは同社、(電)0279(54)2184。(江口和裕)
動画が正しい表示でご覧になれない場合は下記をクリックしてください
https://www.youtube.com/watch?v=fx4PSXCGRgs
高さ8・5メートル、重さ7・3トンで、リフトを使って胸部に設けた操縦室に人が乗り込む。電力で両手足や腰の関節が動き、すり足で時速約0・6キロで歩く。自社工場で組み立てた。
同社は農機をはじめとする機械の開発で培った技術力をPRしようと、15年前からロボット製作に取り組む。担当した開発課の南雲正章さん(44)は「最新の農機はロボット並みに多機能。機械の未来を感じてもらえれば」と話している。
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農業関連9法案承認 審議順巡り与野党攻防 自民
自民党農林・食料戦略調査会と農林部会は1日の合同会議で、土地改良法改正案と農薬取締法改正案を承認し、政府が今国会に提出する農林水産関連9法案の議論を終えた。与党内手続きを経て政府は3月中に国会に提出。国会審議は予算成立後の4月以降に本格化する見通しだ。ただ、どの法案を優先的に審議するかを巡り、与野党の駆け引きは既に始まっており、法案の閣議決定と国会提出は遅れている。
2018年03月02日
農産物検査見直し 影響大きく熟議が前提
農水省が農産物検査制度の見直しを検討している。米の等級を廃止し、品位鑑定の新たな手法を設けるもので、抜本的な変更になる可能性がある。だが、産地では米の1等、2等といった等級が長く定着し、取引価格にも反映されてきた。制度見直しによる生産・流通への混乱を起こしてはならない。農家の不安解消が見直しの大前提だ。
政府は2016年に新たな農業改革となる「農業競争力強化プログラム」を決定した。同プログラムに「農産物の規格(従来の出荷規格・農産物検査法の規格等)についてそれぞれの流通ルートや消費者ニーズに即した合理的なものに見直す」と盛り込まれた。これが見直しの根拠とされる。
農産物検査法は1951年、公正で円滑な農産物の取引や品質改善を促し、農家経済の発展などにつなげることを目的に制定された。米は国営で全量義務検査としてきたが、2006年度から完全民営化した。16年度の民間の登録検査機関数は1683機関、農産物検査員は1万8258人、この10年で293機関、5374人増えた。
専任の検査員が少なく高齢化が進んでいる。検査時期が集中するため、人繰りの難しさも増す。一方で、死米や着色粒などの混入割合を調べる検査機器の技術開発が進んでいる。「現行の目視による検査はぶれがある」とする意見もあり、見直しには機器による計測に切り替える狙いもあるとみられる。
各産地が米選別時のふるい目の拡大などに取り組んだ結果、1等米の割合が高まり、1等、2等、3等を区分する必要性が薄れてきたことも見直しの背景にある。とはいえ、1等の格付けは多くの銘柄米の出荷基準になり、国民に高品質の主食を安定供給する役割を果たしてきた。等級を廃止した場合、混乱が生じないかまず心配される。
見直しでは、米のトレーサビリティー(生産・流通履歴を追跡する仕組み)制度などを踏まえて、農産物検査を受けなくとも、米の販売時に品種や年産などを表示できることも検討課題になっているようだ。品種名などの表示は産地のブランド戦略の根底に関わるだけに、関係者の理解を得られない限り実施すべきではない。
いつ、どういう形で見直し議論を始めるのかも問われる。農業競争力強化プログラムを踏まえて17年8月に施行された農業競争力強化支援法は、「施行日からおおむね2年以内に最初の検討を行う」としている。来年8月ごろまでが期限となる計算で、農産物の規格や検査もこの対象となる。
政府はこれまで規制改革推進会議などの場でいきなり抜本見直し案を打ち出す手法で農政改革を推進してきた。農産物検査制度は主食である米の生産・流通の実体経済に大きな影響を与える。拙速を避け、生産現場の声をしっかり反映する、丁寧な議論が求められる。
2018年02月27日
サイズ混載で新規格 調製作業を省力化 野菜流通カット協
カット野菜業者やJA全農などでつくる野菜流通カット協議会は、加工・業務用野菜の新たな出荷形態をまとめた。一つの段ボール箱やコンテナに、異なるサイズの野菜を詰める「混み規格」出荷が柱。外観を気にし過ぎずに取引できる強みを踏まえ、産地での仕分けなどの作業を省力化し、労力を生産拡大に振り向けてもらう。3月中に正式発表し、産地への普及に乗り出す。
2018年03月02日
移住希望 長野県1位 相談業務体制強化 福島、富山トップ10復帰 ふるさと回帰センター
ふるさと回帰支援センター(東京都千代田区)は、2017年に同センターに寄せられた移住希望地の都道府県域ランキングを発表した。最も移住希望が多かったのは長野県で、昨年の2位からランクアップした。2位の山梨県(昨年1位)はここ5年、長野県とのトップ争いを続けた。3位の静岡県は、もちあい。福島県と富山県は、移住者に向けた自治体の相談業務などを強化し、トップ10に返り咲いた。
2018年03月04日
亥年に初せり、ジビエPR 里山めぐり利き猪実行委
里山めぐり利き猪(いのしし)実行委員会は4日、郡上市で開いた第2回日本猪祭りの中で、来年度に「イノシシの初せり」を計画していることを報告した。有名な大間のマグロ初せりのように品質のいい肉を高値で買ってもらい、イノシシ肉のPRにつなげたい考えだ。干支(えと)が亥年(いどし)となる2019年の実現を目指す。
同イベントはイノシシの魅力を生産者側から発信するのが目的。今回は次年度開催に向けて参加者らが案を話し合う作戦会議を設け、冒頭に同委がイノシシの初せりの計画を報告した。興膳健太委員長は「肉をどう集めるかなど課題はある。皆さんの協力をお願いしたい」と要望した。
作戦会議では、ジビエ(野生鳥獣の肉)を盛り上げるため、スタンプラリーやソムリエ育成などのアイデアが出た。イノシシの熟成肉の試食や、バーベキューでの調理法も実演した。
3日には、全国のイノシシ肉を食べ比べる「利き猪グランプリ」を開催。グランプリには、岡山県吉備中央町の加茂川有害獣利用促進協議会が輝いた。
2018年03月05日
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2018年03月04日
[ここに技あり] タマネギ苗移植用 穴あけ器自作 作業時間4分の1に 埼玉県日高市 高沢諒平さん
埼玉県日高市の野菜農家、高沢諒平さん(29)はタマネギの苗を定植するときに、マルチに簡単に穴を開ける「移植穴あけ器」を自作している。角材で作った木枠に、先端をとがらせた棒24本を接着。これを穴のないマルチに押し付けることで、一度に24カ所の穴を開ける仕掛けだ。手作業で一つ一つ穴を開けるより正確で、時間も4分の1ほどに短縮できる優れものだ。
タマネギ栽培は一般的に穴の開いたマルチを使うが、隙間から雑草が生えてしまうため除草に手間がかかる。そこで穴なしマルチに小さな穴を開けてから苗を定植することで、除草の手間を省こうと考えた。
ただ、手作業で穴を開けると1列で2時間ほどかかった。「もっと手間も時間も省力化できないのか」。そこで、とがった棒を木片に取り付け、マルチに押し付ければ一度に穴が開くのではないかとひらめいた。早速、木片に8本のとがった棒を取り付けたところ、狙い通り瞬時に8カ所開いた。その後、「木枠をもっと大きくして棒の数を増やせば、さらに効率的になる」とサイズを大きくした“完全版”を作った。
作り方はこうだ。まず長さ約100センチの木片3本を平行に3本並べる。両端を畝幅に合わせて配置し、真ん中にもう1本を置く。次に横に渡すように畝幅に合わせた長さ約50センチの木片を6本置き、上からくぎを打ち付ける。カッターで先をとがらせた直径1センチ、長さ10センチの木の棒を24カ所に取り付ける仕組みだ。ドリルで深さ1センチほどのくぼみを作り、棒を入れて接着剤で固定する。棒は縦15センチ、横20センチの間隔。木枠を固定するため、L字型の金具を内側4カ所に取り付ければ完成だ。高沢さんは「これ以上枠を大きくすると重くなり持ち運びが大変になるので、この大きさが最適」とみる。
材料は全てホームセンターで購入でき、「1000円ほどで作れる」と高沢さん。木枠のサイズや棒の間隔などを調整すれば、他の作物でも応用できるという。
埼玉県農業大学校を2015年に卒業し、昨年から本格的に農業を始めた高沢さん。70アールでタマネギの他、ニンニクやトウモロコシなどを直売所や飲食店などに直接販売している。「全て一人でやるから出荷準備や配送作業に時間がかかる。だからこそ効率的に農業ができる工夫をしていきたい」と笑顔で話す。
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https://www.youtube.com/watch?v=mrRe-o5QamU
2018年02月27日
[大地のごちそう] ウドのピーラーサラダ 生こその食感楽しむ 栃木県
栃木県のJAなすの管内、大田原市、那須塩原市、那須町で生産しているウドは、生でもおいしく食べられる「那須の春香うど」として売り出しています。栽培時にハウス内を遮光することで、ウド特有のあくや苦味などを抑えます。1980年ごろに米の転作作物として栽培がスタート。現在では109人の生産者が約100ヘクタールで栽培しています。年間約700トンのウドを出荷する、日本トップクラスの産地です。
「那須の春香うど」には、軟化ウドと山ウドの2種類があります。長さ80センチほどの軟化ウドは、遮光したハウスの中に穴を掘り栽培。完全遮光にすることで、真っ白で癖のない食味となります。長さ40センチほどの山ウドは、先端だけ日光を当てて緑化させるためウドのほのかな香りがします。
「ウドのピーラー(皮むき器)サラダ」は、生で食べられる特性を生かしたレシピです。皮むき器で切り、あえるだけ。手軽にしゃきしゃきした食感を楽しめます。今回は軟化ウドを使いますが、山ウドでもおいしく作れます。
那須塩原市のウド農家の藤田信子さん(42)は「ウドを食べやすい大きさにスライスした後、レモン汁を入れた水に1分ほどさらすと、時間がたっても変色しません。白く、見た目良く出来上がります」と笑顔で話します。夫の健一さん(45)は「ウドは捨てるところがありません。皮は千切りしてきんぴらにするのがお勧めです」と助言します。
〈材料・4人分〉
軟化ウド1本、ベーコン5枚、生クリーム100ミリリットル、ホースラデッシュ(西洋ワサビ)大1、塩適量、レモン汁(または酢)大2、水1.5リットル。
〈作り方〉
①ウドの表面の皮を皮むき器でむく。
②①を皮むき器で食べやすい大きさにスライスして、レモン汁(または酢)を入れた水に浸す。
③ざるやキッチンペーパーなどで水気を切り、塩を振りなじませる。
④生クリームとチューブ入りのホースラデッシュ、塩を混ぜたソースと混ぜ、仕上げに細かく刻んだベーコンをかりかりに焼いて添える。
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https://www.youtube.com/watch?v=x8g5EIfbwBs
2018年02月23日
[営農ひと工夫] 重み分散 運搬楽々 一輪車支持ベルト 坂道や段差にも強く 千葉の三宅さん
千葉県茂原市で野菜や果樹20アールを栽培する三宅信夫さん(78)は、肥料や収穫物の運搬に使う一輪車の支持ベルト「楽与」を開発した。一輪車の持ち手に取り付けた金具に肩掛けベルト、腰ベルトをつなぐ仕組み。両肩にバランスよく重みが分散され、腕の負担が大幅に軽くなる。両側の持ち手をつなぐ腰ベルトで前に押せるので、坂道や段差でも移動しやすい。高齢者だけでなく、誰もが軽労化できる資材として、販売も進める。
「楽与」は、肩から外れないよう胸の部分にリング状の金具を取り付けたことで、両肩に均等に負荷がかかり、左右のバランスを安定させている。さらに左右の持ち手をつないで腰の位置にベルトを設置したことで、坂道や段差を通るときに体で支えられるようになり、使いやすさを向上させた。
背中側はつながっていないので、ベルトを装着したまま前に一輪車を傾け、積み荷を前方に降ろすこともできる。三宅さんは「楽与を使えば1日作業してもほとんど疲れない」という。
三宅さんは、70歳を過ぎてから、手付かずになっていた農地の管理を始めたが、一輪車での運搬が大きな負担だったという。そこで、一輪車の持ち手に肩ベルトを付けることを考案。しかし、そのまま片側ずつ掛けるとすぐ外れてしまい、たすき掛けにすると体が締め付けられてしまうなど、試行錯誤を繰り返した。
納得いく形になるまで開発に半年かかった「楽与」。傾斜のある圃場(ほじょう)や、足元が安定しない畦畔(けいはん)などで使える。また、三宅さんは「災害現場の後片付けでボランティアの方が一輪車を使っているのを見るが、きっと苦労しているはず」と、農業以外での活躍も期待する。
定価は持ち手の金具なども含め、1セット 5800円。本紙の読者は4500円(送料込)で提供するという。申し込みは、ファクス0475(34)3855。
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https://www.youtube.com/watch?v=OiGACNUU5gw
2018年02月13日
ブームスプレヤー制振装置 均一散布 処理早く 年内には圃場試験 北見工大が試作
北海道北見市の北見工業大学生体メカトロニクス研究室は、薬剤防除などに使うブームスプレヤーの振動を抑える制振装置を開発した。農薬のドリフト(飛散)防止や、起伏が大きい圃場(ほじょう)での安定散布、散布作業の迅速化が狙い。実用化に向け、3月末までに装置を小型化させ、年内には圃場試験を計画する。
ブームスプレヤーは、凸凹や起伏があると、ブームが揺れて均一な散布が難しい。均平化した圃場でも作業スピードを速めると大きく揺れ、散布に支障となる上、ブーム破損の恐れもある。
開発した制振装置は、ブームに後付けが可能。ブームのしなりの大きさに合わせ、金属製のホイールを電動モーターで回転させて 揺れを相殺し、安定させる。
同研究室の実験で、ブームと同じ全長4メートルの金属製の棒を装着したトラクターを走行。制振装置を付けた棒の揺れは、10分の1に抑えられ、最も揺れが大きい走り始めの振動も大幅に抑えることも確認した。
実用化に向け、小型装置を試作中。18年は圃場での試験に移行させる計画だ。ブームの長さに合わせて複数の小型装置を取り付け、揺れを抑える方法を検討する。
経営の大規模化が進む中、トラクターの自動操舵(そうだ)技術など、先進技術と組み合わせれば、さらに早く正確な作業ができる。同研究室の星野洋平准教授は「省力・効率化の技術ニーズは高い。実用化は先だが、早く形にしたい」と意気込む。
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https://www.youtube.com/watch?v=C0DQSm3POso
2018年02月09日
[大地のごちそう] ワケギとタコのチヂミ 畑と海の特産出合う 広島県
広島県はワケギの生産日本一。全国の出荷量の6割を占めます。JA三原は隣接するJA尾道市と特産ブランド「広島わけぎ」を共販で出荷しています。2016年度は423トンを主に京阪神地域に出荷しました。ワケギは株分かれして成長するため、子孫繁栄の縁起物として人気です。
JA三原では三原市佐木島、木原の2地区がワケギの主産地で、9~5月に出荷します。部会長の山下真一さん(61)は、35アールで生産しています。「砂質で水はけの良い土壌がワケギ栽培に適しています」と説明します。霜が降りることもあるほど寒さが厳しい1、2月は、「ワケギの甘味が増して一番おいしいですよ」と話します。
地域の食卓にワケギは欠かせません。JA女性部でもワケギ料理の教室を開いています。
部長の松本治美さん(71)はワケギと特産のタコを使ったチヂミを紹介します。「ワケギの甘さが引き立ち、しゃきしゃきした食感が楽しめます。ボリュームがあるので子どもにも好評です」と勧めます。
地域では湯がいたワケギを酢みそであえた「ぬた」が定番です。酢の量が異なったり、ごまを入れたり、家庭によって味はさまざまです。ネギのようにワケギを薬味としても食べています。
〈材料・4人分、1枚〉
ワケギ150グラム、ゆでだこ100グラム、卵3個、小麦粉大3、ごま油大2、塩小2、トウガラシ1本、ニンジン適量
〈作り方〉
①ワケギを半分に切り、根元は火の通りをよくするため、切れ目を入れる。タコは食べやすい大きさに切る。
②ワケギとタコに小麦粉をまぶす。
③卵をボウルに割り入れて塩を加えて混ぜ、②をくぐらせる。
④フライパンにごま油を引いて熱し、ワケギを広げて入れてタコを載せる。刻んだトウガラシ、千切りにしたニンジンを散らし、ボウルに残った卵を上から回し掛ける。
⑤こんがりと両面が色付くまで焼く。好みでしょうゆやぽん酢を掛ける。
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https://www.youtube.com/watch?v=zYnvwYlj90Y
2018年01月26日
[手芸] 細かい作業 頭の体操 空き容器使い 花の針刺し作り 福岡県八女市 今村恵美子さん
寒くて家に閉じこもりがちになるこの季節、こたつやストーブで温まりながら、指の運動ができる手芸がお勧めです。普段は捨ててしまうゼリーの空き容器を使えば、かわいらしい針刺しが簡単に作れます。
福岡県八女市の今村恵美子さん(87)は、自作の針刺しを道の駅たちばなで販売し、年間約200個を売り上げます。一度に10個も買う人がいるほどの人気ぶりです。「細やかな作業なので、頭の体操にもなりますよ」と勧めます。
ゼリーの空き容器は、適度な深さがあると立体的になり、見た目も良くなります。その他の布やビーズ、糸などの材料は、100円ショップで購入できます。
容器の縁は小さな花で飾ります。今村さんは、家事の空き時間にこつこつ作っておきます。花は外れないように、接着剤でしっかりと貼り付け、乾かします。ずれないよう一個一個丁寧に貼るようにしましょう。
「針を刺す部分の布は、ちりめん風の柔らかい布を使うと、きれいに仕上がります」と今村さん。綿は多めに入れ、固くすると針を刺しやすくなります。「時間さえあれば作っています。楽しいですよ」と笑います。
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https://www.youtube.com/watch?v=wFuOCkRfDYY
2018年01月17日
[活写] 赤米で毛並み抜群
兵庫県市川町の十柱神社で、地元農家らが稲わらで作る巨大な干支(えと)の像が正月の名物になっている。今年は高さ2・5メートルの犬が登場した。
犬の重さは約100キロ。ベニヤ板と竹の骨組みに、針金で稲わらを編み込んで毛並みを表現している。鳥居の脇で「お座り」をして首を傾け、参拝客を出迎えている。
巨大干支づくりは今回が8年目。約20人が公民館で3カ月ほどかけて作り上げ、12月26日に運び込んだ。稲わらは地域で保存に取り組む赤米のものを使う。通常の稲わらよりも長いため、干支づくりに適しているという。
4月いっぱいまで飾る。制作に携わった農家、竹内正孝さん(76)は「作り始めてから、以前の何十倍もの初詣客で神社がにぎわっている。12年作り続けて干支を一周したい」と力を込める。(富永健太郎)
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https://www.youtube.com/watch?v=o803J4JlF-A
2018年01月08日
施設園芸 ロボットと二人三脚
ロボットが腕を伸ばしてトマトを収穫、いらない葉も取り除く――。未来と思っていた話が現実になった。ロボット化がどんどん進む施設園芸では、新たな担い手として活躍する日も夢じゃない。「ロボットが活躍するほど人はいらなくなるの?」なんて声もあるけれど、ロボットだけじゃ何もできない。農業がもっと楽に、もっと簡単になるには、人とロボットの協力が必要だ。
(1)接ぎ木ロボット
穂木と台木をつないでクリップで留める細かい作業が求められる接ぎ木。台木をトレーにセットすれば、ロボットが穂木の苗を受け取り、根を切って、台木に留めるよ。
ベテラン作業員なら1時間100本の苗を接ぐ。ロボットなら穂木用苗を供給してもらえれば、1時間で約1000本できる。細かい作業は、肩が凝り、目も疲れるけど、ロボットなら疲れ知らず。ナスの接ぎ木だってできるよ。
(3)収穫ロボット
パナソニックが開発しているロボットは、1時間に360果のミニトマトを収穫するよ。2019年度の発売までに、人と同じ6秒に1果、1時間で600果を収穫できるようにするよ。
カメラで果実を見分けて、収穫適期の果実だけをもぎ取るんだ。収穫したらコンテナに入れて、運搬ロボットにバトンタッチ。デビューの頃には、大玉トマトも収穫できるように能力アップするんだ。
(5)選別ロボット
収穫後に、腐った果実を取り除く選別作業は、ロボットハンドにおまかせ。腐って軟らかくなったものでもセンサーで検知して、適切な力加減でつぶさずに持ち上げる。豆腐だって持てる。
見た目では分からない腐敗も、透視して見逃さない。ミカン用に作られたけど、イチゴ、桃などいろんな果実で使えるよ。
(2)葉かき・芽かきロボット
半年以上も収穫が続く、長期多段取り作型は、収穫が終わった段から下葉を取り除く作業が大変だ。オランダのPriva(プリバ)社が開発したロボットは、通路を走り回り、下葉を見つけては、腕を伸ばしてはさみで切り落とす。
腕の先端に付いたカメラで、果実が付いている葉柄は切らないようにしてるよ。ふるさとのオランダじゃ、試験販売もしてるんだ。
(4)運搬ロボット
果実がたくさん入った箱は重い(当たり前だけど……)。15年にDoog(ドーグ)が発売した「サウザー」は、最大100キロ積んで、人の後ろを付いてきてくれて便利。障害物があっても避けるよ。
運搬ロボットとペアで、ロボットスーツを装着すれば、箱の揚げ降ろし作業だってへっちゃら。重さ20キロの箱が、半分の力で持てちゃう。
トマト1作の作業のうち、ロボット化が進んでいる作業は①接ぎ木②葉かき③収穫④運搬⑤選別――の五つ。その他の播種(はしゅ)や育苗、定植、誘引などは、人の手がないとできない。
園芸先進国のオランダの養液栽培ハウスは、地面が舗装されてロボットが働く環境が整うが、土にこだわる土耕栽培はロボット化が難しい。葉かきや収穫するロボットは、通路に敷いたレールの上を動くからだ。
人が頼り
ロボットを使うのは人。接ぎ木ロボットを使い、トマトやナスなど年間4000万本の苗を生産・販売する農業生産法人ハルディン商品企画部の樋口幸彦部長は「機械に合わせた生産が必要」と言う。ベテランの接ぎ手さんなら、軟弱な苗でもうまく接ぐ。しかし、ロボットは、苗の状態に合わせてきめ細かい調節ができない。
だから苗は、生育をそろえたり、適した穂木・台木品種を探したりしている。一定の品質で大量にそろえるためには、育苗担当者の熟練技術も頼りになる。葉かきロボットが切り落とした葉を掃除したり、収穫ロボットが取りやすいように房を通路側にうまく並べたりするのも人。収穫ロボットから運搬ロボット、選果機に流す作業も人の手が必要だ。
メリット
ロボットの強みは、高温多湿な条件が多いハウス内でも、疲れ知らずで動くところ。収穫ロボットは、夜間も働く。時間がたっても作業効率が落ちる心配もない。
人工知能(AI)で、ハウス内を監視し、病気の発生を予測したり、かん水量を自動調節して高糖度トマトを作る技術もある。科学はどんどん身近になって、ロボットも進歩している。
便利になるけど、おいしいものを消費者に届けたいという農家の気持ちは変わらない。
高齢化や人手不足などで、農業を続ける環境は厳しくなっている。ロボットは気難しく、扱うにはハードルが高そうだが、ハルディンの樋口部長は「戸惑いもあったが、すぐに便利だと分かった。うまく付き合えば、数も品質も安定する。人手不足でもロボットがいれば生産を維持できる」と話す。
人もロボットも協力することができれば、もっと農業が楽になるかもしれない。
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https://www.youtube.com/watch?v=0fFCZqK7Xs8
2018年01月03日
「活写」 本物2万個分の ど迫力
愛媛県八幡浜市の道の駅「八幡浜みなっと」に約2万個の本物のミカンを使った巨大なオブジェが登場し、訪れた人を驚かせている。
大きさは直径7メートル、高さ2・8メートル。鉄製の骨組みに金網を張り、太い輪ゴムで本物のミカンを隙間なく固定してある。JAにしうわから購入した大玉の早生ミカンを使い、市の職員や市民ボランティアが1週間ほどかけて完成させた。
「みかんオブジェ」と名付け、産地のPRを目的に3年前から毎年12月に作っている。
今年は16日に公開し、夜はライトアップしている。1月4日まで飾り、使ったミカンは炭化処理して肥料に使う。
同市農林課の田中航介さん(24)は「インパクトのある産地のPR方法として続けている。材料が本物のミカンと知ると、多くの人は驚く」と話す。(富永健太郎)
動画が正しい表示でご覧になれない場合は下記をクリックしてください。
https://www.youtube.com/watch?v=9cPXFZzhFlo
2017年12月31日