ITmedia NEWS > ブロックチェーンSNS「hiveway」とマストドンとの関...

マストドンつまみ食い日記:ブロックチェーンSNS「hiveway」とマストドンとの関係

» 2018年03月05日 10時00分 公開
[松尾公也ITmedia]

 セキュリティ企業の創業者でありお騒がせな人物として知られるジョン・マカフィー氏が関わるSNS「hiveway」がスタートした。ブロックチェーン技術を採用しICO(Initial Coin Offering)による資金調達を行うSNSをうたっているが、その実態が議論を呼んでいる。

 オープンプロトコルを採用した脱中央集権的オープンソースSNSで、500文字までを投稿でき、投稿には警告を付けることができ、ユーザーは人間であって商品ではなく……。hivewayが挙げるSNSの特徴の多くが連合型オープンソースSNSのマストドン(Mastodon)と一致するのだ。

 ログイン画面を見ても、マストドンと同じ文言が使われているが、GitHubで公開されているソースコードを見ると、「Mastodon」が「hiveway」に書き換えられていることが分かる。

photo hiveway

 hivewayは、SNS内仮想通貨「WAY Token」を既に発行。2018年8月にはマーケティングと広告をサポート、11月にはネットワーク自治掲示板を開設予定。hiveway内で選挙を行い、「スマート憲法」も制定するという壮大なロードマップを描いているが、その前に「恥ずかしげもなくマストドンを盗用している」という指摘にまず答える必要があるだろう。

photo ログイン後もマストドンそのまま

追記:マストドンのコミッターである山岸和利さんによる指摘で、hivewayのソースコードのコピーライトに、マストドンからフォークしたという記述があることが確認された。これによると、hivewayは以下の独自実装がされているという:

  • Ethereumブロックチェーンの統合
  • UIの点数を減らし、よりフレンドリーに
  • 連合タイムラインの削除
  • MastodonブランディングをHivewayブランディングに置換

 UI上は、通知カラムが固定されず、連合タイムラインが表示されないが、XXX@XXXX.XXXというフル表記されたアカウントをリモートフォローすることは可能だ。

※AGPLv3のライセンス上問題ないという指摘があったのでタイトルを変更しました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

マストドンつまみ食い日記 連載一覧

次回の掲載をメールで受け取る

新興ソーシャルネットワーク、マストドン(Mastodon)。10年前のTwitter流行を思わせるその勢いに、この勃興期を記録しておかねば、とITmedia NEWS編集部では、マスト丼(ニックネームの1つ)の情報をつまみ食いしていくのであった。

Special

- PR -

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)に聞いたサイバー攻撃の脅威とは? ビジネス/技術/人の3視点でデジタルトランスフォーメーション【DX】を総力特集

「2020年までにクラウドでナンバーワンになる」は本当ですか? Oracle Cloudの「強み」「違い」をユーザー視点で聞いてみた。【Shift, Cloud】

100%EVの新型「日産リーフ」には、最新の自動運転技術やスマホ連携機能が満載。デーブ・スペクターさんのEV初体験・試乗レポートをお届け! 彼はどんな評価を下す……?

「AIは万能だ」──間違った知識を身に付けていませんか? AIの現状をいち早く知ることで、他社に差を付けるチャンスを掴めるかも。ビジネス活用の今がここに

楽譜も読めない初心者が、最新電子ピアノで「あの名曲」に挑戦してみた。40代の今からピアノを始めて、いったいどこまで弾けるようになる?

マネジメント経験はないけど、年収を上げるには管理職を目指すしか……そう思っているエンジニアが20~30代のうちに考えておくべきことは?

仮想通貨に投資する投資家が増えている。何が魅力なのか――DMM Bitcoinの社長は「法定通貨と同じ役割を持つ将来」への期待だという。どのような将来だろうか。

高性能なイメージセンサーとAIが出合うと何が起きるのか。ソニーの裏面照射型CMOSの生みの親と、伊藤穣一氏がAI×イメージセンサーの未来を語った

Special

- PR -