中国:18年国防支出、3年ぶり大幅増へ-「世界一流」の軍目指す中で

  • 18年の国防予算は前年比8.1%増、約18.5兆円-全人代に報告
  • 全人代では国家主席の任期制限撤廃の憲法改正案も承認見通し
Members of the People's Liberation Army (PLA) march during a visit by Chinese President Xi Jinping, not pictured, at the Shek Kong Barracks in Hong Kong, China, on Friday, June 30, 2017. Xi sought to reassure a divided Hong Kong of China’s continued support for the former British colony, as pro-democracy protesters struggled to be heard behind road blocks and police lines. Photographer: Billy H.C. Kwok/Bloomberg

中国は今年の国防支出が3年ぶりの大幅な伸びになると明らかにした。習近平国家主席は「世界一流」の軍隊を目指している。

  中国財政省が5日、北京で開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に年次報告を提出。それによると、2018年の中央政府の国防支出は前年比8.1%増の1兆1100億元(約18兆5000億円)となる見通しだ。17年の国防予算は7.1%増と、少なくとも1991年以来の低い伸びだった。

  国防支出統計は、中国人民解放軍に関して入手可能な少数の公式データの一つだ。発表される予算規模は米国の約4分の1にすぎないが、ストックホルム国際平和研究所は中国の実際の支出額は公表された数字を55%程度上回るとの推計を示している。

  全人代ではまた、習近平氏が国家主席として2期目を務めることや、国家主席の任期制限を撤廃する憲法改正案が承認されるとみられている。

香港で人民解放軍の閲兵式に臨んだ習近平主席(2017年6月)

撮影:Billy HC Kwok / Bloomberg

原題:China Defense Spending Grows as Xi Seeks ‘World Class’ Force (1)(抜粋)

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