アイヌ民族へのふたつのアプローチ
--<物語>と<運動>—
報告者
伊藤翠さん(東京大学大学院博士課程在籍)
村松良介さん(エセックス大学修士課程修了)
日時 2012年6月2日(土) 14:00 ~ 17:00
場所 専修大学神田校舎7号館7階773教室
http://www.senshu-u.ac.jp/univguide/campus_info/kanda_campus/kanda_campus_index.html
参加費 正会員無料、その他500円
問合先 NPO現代の理論・社会フォーラム事務局
電話 (03)3262-8505
e-mail: gendai@abox.so-net.ne.jp
時を同じくして、二人の若き学究が海をへだててアイヌ民族についての修士論文を執筆されました。
一人は東大大学院総合研究科「人間の安全保障プログラム」修士課程の伊藤翠さん。
もう一人は英国エセックス大学人権理論・実践修士コースの村松良介さん。
伊藤さんは、首都圏の3人のアイヌへのインタビューに基づいて、ライフストーリーが持つ多数性や
生成的側面に着目し、「物語る」ことの意義を探求され、一方、村松さんは、首都圏と北海道のアイヌ
への聞き取り調査に基づき、国際的人権規範と越境的アドボカシー・ネットワークが日本国内の
アイヌ民族の先住権運動に与える影響を考察されました。
先住民族研究会は、お二人がインタビューに協力されたアイヌの方々に研究の内容を語る--そうした形で、アイヌ民族に関する研究が当事者のアイヌに還元される場を設けたいと考えました。
異なるアプローチでアイヌ民族に接近された二人の研究者同士、お二人とアイヌ協力者の方々、
そして研究会の一般参加者、三つのベクトルの対話が交差する場になればと願っています。
伊藤翠さん
北海道札幌市出身。国際基督教大学卒業。
東京大学総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム修士課程修了。
修士論文の題目は、「首都圏在住アイヌ民族の『アイヌなるもの』」
現在、東京大学総合文化研究科超域科学専攻の博士課程に在籍。社会活動として、
ICUで所属していたサークル「劇団虹」のかつての仲間とともに東北福島県の
子供たちへオリジナルミュージカルを届けるなどのボランティア活動に参加。
村松良介さん
北海道札幌市出身。北海道大学法学部卒。
2012年1月英国エセックス大学大学院修士課程修了(人権理論・実践学)。
在学中、ガーナ、バングラデシュの人権関連NGOにてそれぞれインターンシップを経験。
修士論文は、アイヌの先住権運動をケーススタディとした
Power of Human Rights Norms and Transnational Advocacy Networks
– Through Case of Ainu Indigenous Rights Movement。
現在、開発途上国の最も脆弱な子どもたちを支援する国際NGO職員。
2011-11-25
2011-10-08
2011-09-21
NPO 現代の理論・社会フォーラム 先住民族研究会
アイヌ民族政策のあり方
--国際法および憲法・国内法の観点から--
2008年6月6日の「アイヌ民族を先住民族として認めることを求める国会決議」を契機にアイヌ民族を巡る政治状況は急速な展開を見せ、現在、「アイヌ政策推進会議」においてアイヌ民族政策の立案が進められるまでに至っています。
しかし、先住民族として認められたにもかかわらず、アイヌ民族の先住権に関する検討は必ずしも十分ではありません。「先住民族の権利に関する宣言」が2007年国連総会において採択され、先住権付与の国際的ガイドラインとなりつつあるいま、先住権付与に向けたより積極的な政策立案が求められます。
日本の植民地支配によって失った権利をアイヌ民族が回復するためのアイヌ民族政策とは何かを、アイヌ民族政策について積極的に発言されている上村さんに、日本国憲法・国内法を踏まえながら具体的に話していただきます。
◆ 講師 上村 英明 氏 (恵清女学園大学教授)
◆ 日時 2012年3月31日(土) 14:00 ~ 17:00
◆ 場所 区民会館「神保町ひまわり館」洋室A
〒101-0051東京都千代田区神田神保町2-40
電話:(03) 3263-0741
http://www.city.chiyoda.lg.jp/service/00065/d0006585.html
◆ 参加費 正会員無料、その他500円
◆ 問合先 NPO現代の理論・社会フォーラム事務局
電話:(03)3262-8505
e-mail: gendai@abox.so-net.ne.jp
事前の申し込みは不要です。直接会場にお越しください。
NPO現代の理論・社会フォーラム
先住民族研究会
「紋別の海と川と森にかけるアイヌの思い」
~アイヌ民族捕鯨復活と紋別産廃処理場問題~
講師:畠山敏さん
日時:2011年12月3日(土)14:00-17:00
参加費:正会員無料 その他 500円
共催:専修大学社会学研究所
モペッ・サンクチュアリ・ネットワーク
問合先:NPO現代の理論・社会フォーラム事務局
03-3262-8505
古布絵・ポエム 宇梶静江の世界
アイヌ伝統の刺繍と日本伝統の和服地を融合させた
独特の新しい古布絵の世界
自然と人間が調和した、大らかで美しい世界
2011年度吉川英治文化賞を受賞した宇梶静江の個展
日時: 2011年10月10日~16日 10:00~17:00
(最終日16日は16:00まで)
場所:ギャラリー 八重洲・東京
(八重洲地下街)
TEL 03-3278-0623
2011.10.01 朝日新聞朝刊
新宿「ハルコロ」
母の志継ぎ、店きりもり
この夏、東京・新宿でアイヌ民族の女性が亡くなった。宇佐タミエさん。69歳。北海道外で唯一とされるアイヌ料理店を三女の照代さん(39)と再開させた矢先だった。「民族の文化と誇りを守りたい」。料理を通して伝えてきた母の志は、娘が受け継ぐ。
JR大久保駅近くの新宿区百人町の一角。約8坪の店のメニューには、ジャガイモやカボチャの団子「シト」や「鹿天」などアイヌ伝統の料理や創作料理が並ぶ。カウンターのすみに、孫に囲まれてほほえむタミエさんの写真があった。
北海道釧路市で生まれ育ったタミエさんは40歳のころ、離婚を機に一男四女の子供をつれて上京。ビルの清掃や店員など、時には三つの仕事を掛け持ちして育て上げた。首都圏のアイヌ民族の団体「レラ(風)の会」に子どもをつれて参加し、歌や踊りを学ぶうち活動にものめり込んだ。
1994年、同会がアイヌ料理店「レラ・チセ」(風の家)を早稲田に開いた。タミエさんは仕込みを受け持ち、照代さんも店に立った。アイヌの味を伝え、広げる。「アイヌであることに誇りを持っている」と語っていた。
だが、店はその後、中野に移転し、2009年には経営難で閉店した。沈み込むタミエさんを見て、照代さんは「母の生きがいを取り戻し、みんなが集う場をもう一度つくろう」と決意。閉店した焼き鳥屋の後を借り受けた。店名の「ハルコロ」はアイヌ語でハル(食べ物)コロ(持つ)という意味。「食べ物に困らないように」という願いを込めた。
開店前日の今年5月21日。タミエさんは店で5人の子どもと9人の孫、1人のひ孫に囲まれた。アイヌ語で「サザエさん」を輪唱する孫たちに、タミエさんは目を細めた。サケを具にした「オハウ」(汁)などで腕もふるった。
しかしタミエさんは6月30日夕、突然、脳出血で倒れ、息を引き取った。照代さんは「母の分も長く、店を続けたい。やがてはアイヌ語やムックリ(口琴)などを学ぶ場にもしていきたい」と話している。
ハルコロについて北海道アイヌ協会は、道外で唯一のアイヌ料理店ではないかという。ハルコロ
(03-3366-6400)は新宿区百人町1-15-3、不定休。
(高波淳)
NPO現代の理論・社会フォーラム
先住民族研究会のお知らせ
第1部 古布絵で出会ったアイヌの物語世界
—宇梶静江さん吉川英治文化賞受賞を記念して—
講師 宇梶静江さん (古布絵作家)
第2部 首都圏アイヌから見たアイヌ民族政策立案
講師 島田あけみさん (アイヌウタリ連絡会事務局長)
日時 2011年10月22日(土) 14:00~17:00
場所 専修大学神田校舎1号館7階72教室
専修大学神田校舎アクセス
水道橋駅(JR)西口より徒歩7分
九段下駅(地下鉄/東西線、都営新宿線、半蔵門線)出口5より徒歩3分
神保町駅(地下鉄/都営三田線、都営新宿線、半蔵門線)出口A2より徒歩3分
講師 宇梶静江さん(古布絵作家)
島田あけみさん(アイヌウタリ連絡会事務局長)
参加費 正会員無料、その他500円
問合先 NPO現代の理論・社会フォーラム事務局
tel: (03) 3262-8505 e-mail:gendai@abox.so-net.ne.jp
共催 専修大学現代文化研究会
宇梶静江さんは、古布絵作家としての創作活動、首都圏アイヌ運動の推進、海外の先住民族との交流などの功績が認められ、2011年度吉川英治文化賞を受賞されました。この機会に、現代アートとしての古布絵、そこに描かれるアイヌの物語世界、その豊かさ、価値観、現代社会における意義などを宇梶さんに語っていただきます。また、東北大震災に寄せて書かれた詩「大地よ」を朗読していただく予定です。
第2部では、首都圏アイヌのとりまとめ組織であるアイヌウタリ連絡会の事務局長として、代表の宇梶さんと活動を共にされている島田あけみさんから、現在進行中のアイヌ民族政策に対する首都圏アイヌの取り組みについて報告していただきます。
研究会終了後、宇梶さんの受賞をお祝いするささやかな懇親会を予定しています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
かんたん!?
2時間でわかっちゃう!?
「先住民族の権利に関する国際連合宣言」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
最近よく耳にするようになった、先住民族の権利宣言っていったいなんだろう?
なんとなくはわかる気がするけど・・・わたしには難しそうで・・・それを知ってどうなるの?
そんな疑問だらけの権利宣言、そこで上村英明先生にアイヌ文化交流センターまで来ていただいて、首都圏アイヌだけを対象にわかりやすく説明してもらおうという企画!
知っておいて損はない!
多くのウタリの参加をお待ちしております!!
2007年9月 「先住民族の権利に関する国際連合宣言」が採択
2008年6月 「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が衆参両院で可決
今後どうなっていくの?
アイヌの未来を決めるのは、あなた自身!
● 日 時: 2010年12月25日(土)
16:00~18:00
(予定ではアイヌ語教室の後なので参加しやすいですよ)
● 会 場: アイヌ文化交流センター 大会議室
http://www.frpac.or.jp/prf/c_map.html
● 参加日: 無料
● 対 象: 首都圏に在住するアイヌ
● 主 催: アイヌウタリ連絡会事務局
● 問合先: アイヌウタリ連絡会事務局 (03) 3245-9831
♪質問例♪
・アイヌにはどんな権利があるの?
・これで何が変わるの?
・そもそも、国際連合 ってなに?
・日本政府はどういう反応?
・国会の決議とは関係あるの?
・他国の先住民族の状況はどうなっているの?
などなど・・・
その他なんでも気軽にきいてみよう!
♪講師プロフィール♪
上村 英明
恵泉女学園大学大学院教授、市民外交センター代表。
1982年、市民団体「市民外交センター」を設立、日本国内のみならず国際機関を通して、先住民族の権利回復運動に取り組む。
おもな著作:
『先住民族』
『先住民族の近代史』
『知ってますか?アイヌ民族一問一答』 ほか
共著:
『正義の再構築に向けて』
『グローバル時代の先住民族』 ほか
10月3日(日)にアイヌ・ウタリ連絡会の会議を行います。
首都圏に住まわれているアイヌの方ならば、どなたでも参加可能ですので是非ご参加ください。
日 時: 2010年10月3日(日) 15時ごろ~
場 所: アイヌ文化交流センター (東京・八重洲)
http://www.frpac.or.jp/itm/jigyo403center.html
議 題: 首都圏アイヌから政府へ向けて提出する要望書について。また、その提出に向けて10月17日から開始する予定の署名活動について
「TOKYO アイヌ」公開試写会
10月の3連休に東京・千葉・埼玉・長野(安曇野)で開催
■10月9日(土)
ドキュメンタリー「TOKYOアイヌ」公開試写会 in 千葉
(監督/森谷博、2010年度、カラー、16:9、約120分)
日 程/10月9日(土)
上映時間/18:45~ (開場 18:30)
料 金/協力者は無料
(送付したチケットを必ずご持参ください)
一般鑑賞希望者は1,800円(資料代込)
会 場/木更津市民会館第4会議室(60名)
千葉県木更津市貝渕2丁目13番40号
TEL:0438-22-4184
アクセス/木更津駅西口より徒歩20分
地 図/ http://www.kisarazu-shimin.jp/access/index.html
主 催/「TOKYO アイヌ」映像製作委員会
問い合せ/TEL:045-472-6349(スペース・オルタ)
Website/ http://www.2kamuymintara.com/film/schedule.htm
■10月10日(日)
ドキュメンタリー「TOKYOアイヌ」公開試写会 in 埼玉
(監督/森谷博、2010年度、カラー、16:9、約120分)
日 程/10月10日(日)
上映時間/13:45~ (開場 13:30)
料 金/協力者は無料
(送付したチケットを必ずご持参ください)
一般鑑賞希望者は1,800円(資料代込)
会 場/飯能市民会館202会議室(92名)
埼玉県飯能市飯能226-2
TEL:042-972-3000
アクセス/西武池袋線飯能駅北口から徒歩20分
地 図/ http://www.city.hanno.saitama.jp/shimin-k/map.html
主 催/「TOKYO アイヌ」映像製作委員会
問い合せ/TEL:045-472-6349(スペース・オルタ)
Website/ http://www.2kamuymintara.com/film/schedule.htm
■10月11日(月・祝日)
ドキュメンタリー「TOKYOアイヌ」公開試写会 in 東京
(監督/森谷博、2010年度、カラー、16:9、約120分)
日 程/10月11日(月・祝)
上映時間/14:00~ (開場 13:30)
料 金/協力者は無料
(送付したチケットを必ずご持参ください)
一般鑑賞希望者は1,800円(資料代込)
会 場/文京区シビックセンター
5F 区民会議室C(定員72名)
アクセス/東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅徒歩1分
都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅徒歩1分
JR総武線 水道橋駅徒歩8分
地 図/ http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_shisetsukanri_shisetsu_civic.html
_
civic.html
主 催/TOKYOアイヌ製作委員会
問い合せ/TEL:045-472-6349(スペース・オルタ)
Website/ http://www.2kamuymintara.com/film/schedule.htm
■10月11日(月・祝日)
ドキュメンタリー「TOKYOアイヌ」公開試写会 in 安曇野(長野)
(監督/森谷博、2010年度、カラー、16:9、約120分)
日 程/10月11日(月・祝)
上映時間/第1回 10:00~(9:30開場)
第2回 14:30~(14:00開場)
*なお、1回目、2回目とも監督の森谷博監督からのご挨拶があります。
また、シャロム宿泊棟2階廊下に、森谷監督が撮影したアマゾン先住民族
の写真が常設展示されていますので、ぜひご覧ください。
http://www.ultraman.gr.jp//shalom/moriyahirosisyasinnten.htm
料 金/協力者は無料
(送付したチケットを必ずご持参ください)
一般鑑賞希望者は1,500円(資料代込)
会 場/シャロムヒュッテ フリースペース
長野県安曇野市穂高有明7958
TEL/FAX 0263-83-3838
http://www.ultraman.gr.jp/shalom/
主 催/ドキュメンタリー映画「TOKYO アイヌ」を見る会
後 援/安曇野パーマカルチャー塾 、心地よい良い暮らし安曇野、シャロムヒュッテ
お申込・問合せ/
メール: utayo*y9.dion.ne.jp(*を@に変更)小田詩世
電話・ファクス:0263-83-3838 シャロムヒュッテ 臼井健二
Website/ http://www.2kamuymintara.com/film/schedule.htm
アイヌ・ウタリ連絡会のメンバー約15名が出演します。
出演時間帯は12:30~13:00です。
*以前掲載時より、出演時間に変更がありました。
それ以外の出演者: 根っこ、サヨコオトナラ、UA、FUNKIST、加藤登紀子、Yaeなど
また、オーストラリアの環境保護活動家として日本でもお馴染みのアンニャ・ライトさん、カナダの著名な遺伝子学者・環境保護活動家・テレビ・コメンテーター、ディヴィッド・スズキを父に持ち、12歳のときにリオデジャネイロの環境サミットで伝説のスピーチをした、セヴァン・カリス=スズキさん、文化人類学者・環境=文化NGO「ナマケモノ倶楽部」世話人の辻信一さんなども登場する予定です。
(詳細は近日中に、下記種まき大作戦実行委員会のウェッブサイトに掲載の予定。)
日時 10月17日(日) 10:00スタート
場所 日比谷野外音楽堂
主催 種まき大作戦実行委員会 (http://www.tanemaki.jp/
) など
入場無料