How to? うつ病になった時のお金事情

第4回社会復帰を焦らないで!

「早く職場に復帰したい」
「仕事を休んでる場合じゃない、みんなは頑張っているのに」
うつ病の症状も軽くなってきた頃に、そんな焦りを感じていませんか?でも、復職を急ぎ過ぎることで、うつ病が再発していまい、再び休職となるパターンはよく耳にします。
1日も早く職場復帰するために、本当に復職をしても大丈夫なのか?など復職準備のポイントや、注意点をまとめています。

復職のタイミングチェック項目

以下の内容を確認して出来ているなと感じたらリハビリを始めましょう!
この項目以外にかかりつけの主治医がGOサインを出してくれていることや、ご家族も「そろそろ大丈夫」と思えることも重要です。

  • 朝、無理なく起きられる。
  • 毎日散歩に出かけたり、軽い運動ができる。
  • 昼寝をせずにずっと起きていられる。
  • 長時間の作業にも耐えられる。
  • 食事・睡眠がきちんと取れている。
  • 「仕事をしたい」「できる」と思える。

リハビリ出勤のポイント

完全復帰を目指すには、まずは1年先を見据えて調整していくことをお勧めします。
主治医、家族だけでなく、職場の上司、責任者とよく相談して、できる範囲で少しずつ進めていけるよう協力をお願いしましょう。

  • POINT.01まずは、会社に行くことだけを考える。
  • POINT.02体調に合わせて、日数や時間を調整してもらう。
  • POINT.03焦らない。無理しない。

まずは図書館でチャレンジしてみましょう!

  • POINT.01朝、通勤するのと同じ格好をして、同じような電車に乗って図書館へ行く。
  • POINT.02午前中いっぱい、図書館で仕事関係の本を集中して読む。
  • POINT.03これが1週間、2週間と続けられるかどうかを確認する。

復職を目指す人へのアドバイス

周囲と自分を比べない

「1人前に働けていない私のことを周囲はどうおもっているんだろう・・・」
「同僚はあんなに活躍してるのに、私は全然ダメなんじゃないだろうか・・・」
どうしても周りの目線や考えが気になってしまうと思いますが、気にしないでいきましょう。病気になってやっと元気になったばかりの自分とずっと健康で働いていた人を比べても意味はありません。
最初はゆっくりでも大丈夫です、また慣れれば昔の通りに出来るようになるので、出来ないことよりも、今出来た自分を褒めていくようにしましょう!

通院や薬の量などを自己判断で決めないこと

今までとは違うリズムで生活をするので、十分慣れるまでは体調の変化などには注意しましょう。
生活リズムを安定させることと、睡眠時間をしっかり確保することも大切です。
また、調子が良いからと言って主治医以外の自己判断で薬の量を減らしたりすることは避け、決まった分量の薬を飲み、病院にも定期的に通院しましょう。

自分に完璧を求めない自分に完璧を求めない

もっと頑張れると感じても、思いもよらないことにつまずいたり、急に動いたことの反動で体調を崩す可能性があるので、急いてしまうことは禁物です。
「60%できたら合格」そう考えて、頑張りすぎないことが大切です。
調子が安定して自信がつくまでは、自分に任された以上の仕事をする必要はありません。
だいたい出来ている、まぁまぁokというぐらいでゆっくり慣らしていきましょう。

  • ステップ1 療養開始
    ・会社に診断書を提出 ・人事、労務担当から説明を受ける
  • ステップ2 主治医による復職判断
    ・本人の意思と主治医による判断をまとめた診断書を提出
  • ステップ3 復職準備・相談
    ・治療 ・回復状況、生活について現状を把握する
    ・復帰日、勤務時間、仕事内容を決める
  • ステップ4 復帰に向けての最終確認
     
  • ステップ5 職場復帰
     
  • ステップ6 職場復帰後
    ・再発防止のため、体調・勤務状況などを元に調整を重ねる。
リハビリが難しいうつ病から復職までの道のり
うつ病治療は、復職のためのリハビリ期間が一番難しいとされています。
どれくらいの負荷をどのタイミングでかけるかなどは、数値でははかれませんので、主治医、家族とよく
話し合い決めていくことが必要です。
また、長い時間をかけて根気よく続けていくことが大事です。