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楽天カードのシステム障害の影響が長引いている。同社は2018年3月4日午後6時30分、3月1日の午後11時50分頃から一部サービスが利用できない事象が発生していたが、カード会員向けアプリ「楽天カードアプリ」で提供する一部サービス(2018年2月度の利用明細の確認など)が利用可能になったと発表した。ただ、3月5日正午時点でまだ利用できない機能があり、「速やかな全面復旧に向けて対応中」(広報)としている。
トラブルの原因は、データの不整合を管理するソフトに不具合が発生し、カードの利用可能額を最新状態に更新する処理が遅れたこと。同社は「多大なご迷惑とご不便をおかけし、深くお詫び申し上げます」と謝罪している。サイバー攻撃の被害や、個人情報漏洩は無いとしている。
楽天カードアプリで利用できなかったサービスは2つ。(1)2018年2月以前の利用明細やキャンペーン情報、各種サービスの照会と、(2)2018年3月以降の利用明細や利用可能額の照会、会員情報の変更などである。このうち(1)は復旧済みだが、(2)は3月5日正午時点でも利用できない状況が続いている。 会員向けWebサイト「楽天e-NAVI」では、2018年3月以降の利用明細や利用可能額の照会と会員情報の変更などが利用できないままだ。
楽天カードブランドの各種クレジットカードに関しては、利用可能額が最新ではなかったため、一部の会員が買い物できなくなっていたが、3月4日午前3時15分から使えるようになっている。一方、カードの新規申し込みは通常よりも審査完了まで時間がかかっており、クレジットカードでの借り入れ(キャッシング)ができない状況が続いている。