ジュンサイっぽいけど、どこにでも生えている雑草です。
ギシギシという雑草の新芽にはジュンサイに似た粘りがあり、オカジュンサイという名前で呼ばれているそうだ。食べられる野草に詳しい人から教えてもらった。
あのどこにでも生えている雑草の新芽が食べられるのか。しかも池の中で育つ高級食材のジュンサイに似ているとは、一体どういうことだろう。
趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。
前の記事:「アフリカの激辛料理とエチオピア土産話」 人気記事:「一番安い寝台車のシート、ノビノビ座席で寝てきた」 > 個人サイト 私的標本 趣味の製麺 これがギシギシの新芽、オカジュンサイギシギシという名前は聞いたことが無くても、写真を見れば、「ああ、これね」と心当たりがあると思う。
全国の河原や草むらに生えている、あの雑草だ。 これがギシギシ。
なんとなくホウレン草っぽい気もするが、食べて美味しいようには思えない草だし、これがジュンサイに似ていると言われても意味が解らないと思う。
12~3月くらいにニョキッと出てくる、ギシギシの新芽がジュンサイっぽいらしいのだ。 このニョキッとした新芽が、オカジュンサイと呼ばれる部分。
ギシギシはどこにでも生えている草だが、人通りのある場所で摘んでいると、通行人に「なにを採っているんですか?」と高確率で聞かれて、教えたくない訳ではないのだが説明が面倒くさくて戸惑うことになるので、収穫はなるべく人の通らない場所が良いと思う。
人がよく通る場所は、だいたい犬の散歩コースになっているし。 このくるっと丸まった感じはジュンサイっぽいかも。
オカジュンサイは、ちゃんとヌメリがあるジュンサイといえば、あの独特のヌメりである。サンショウウオの卵塊みたいなヌメヌメこそがジュンサイの価値だろう。
オカジュンサイを名乗るのであれば、ギシギシの新芽もヌメらなくてはならない。 ヌメるのかい? ヌメってる!
ハサミで根元を切って収穫してみると、ちゃんとヌメっていて見直した。こんな乾いた河原で育ったわりには、しっかりとヌメヌメである。
もちろん水の中で育つジュンサイのように、全体をヌルんとコーティングされた高級感はないものの、丘育ちにしては立派なうるおいといえるだろう。 これが本物のジュンサイ。乙幡さんの記事『木の船に乗ってじゅんさいを採る』より。
ええと、本物のジュンサイを見てしまうと、やっぱり全然違いますね。
環境も種類も違うのだから、比べてガッカリしてはいけないの。似ているところをみつけて喜ぼうよ。
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