米Amazon.comが米Google傘下のNestに対し、2017年発売の一連のNest製品のAmazonでの販売を終了すると告げ、それに対し、Nestはそれ以前の製品もAmazonから引き上げることにした──。米Business Insiderが3月2日(現地時間)、この件に詳しい情報筋からの話としてそう報じた。
Amazonからの通告は、昨年末、電話会見で行われたという。Amazonの担当者は2017年のNest製品(「Nest Cam IQ」や「Nest Secure」など)を扱わないが、理由は品質の問題ではなく、「トップの決定」だと説明した。具体名は出さなかったが、Nestの従業員らはAmazonのジェフ・ベゾスCEOの決定だという印象を持ったという。
Amazon.comでは現在、「Nest Learning Thermostat」や「Nest Cam Outdoor」などのNest製品を扱っており、いずれもレビューは平均以上だ。Nest Learning Thermostatは家庭用サーモスタット部門のベストセラーになっている。
Amazonからの通告を受け、Nestは2017年以前の製品をAmazonから引き上げることを決定したという。製品ラインアップがすべて揃わないのであれば、完全に引き上げる方がいいという判断だ。現在の在庫がなくなり次第、Nestの製品はAmazonから消えることになると情報筋は語った。
NestとAmazonは、ホームセキュリティ市場で競合する。NestはGoogle傘下に統合されたことで、今後多くの製品にAmazonのAIアシスタント「Alexa」と競合する「Googleアシスタント」が搭載される見込みだ。
AmazonとGoogleはAIアシスタントだけでなく、動画ストリーミング製品やストリーミングコンテンツでも競合する。両社は昨年9月ごろから互いの製品を自社サービスから締め出している。Amazonでは現在もGoogleの「Chromecast」を販売していない。
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