2018年3月5日 07:00
高圧洗浄機でおなじみのケルヒャーが、面白いものを発売した。その名も「スティッククリーナー」。なんだよ、スティック掃除機かよ! と思うことなかれ。確かにクリーナーはクリーナーなのだが、筆者が名づけるなら「電気ホウキ」(笑)。だっさいネーミングだけど、的確に表現できていると自負している。
メーカー名 | ケルヒャー |
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製品名 | 家庭用スティッククリーナー「KB 5」 |
価格(編集部調べ) | 14,018円 |
家電と言うのは「おこがましい」ほどローテクだけど、これがメッチャ使えるんだわ! ホウキとチリトリは、やっぱり最高の清掃ツールです!
実は業務用として世界で売れまくったモデルを家庭用に改良!
さてこの電気ホウキ。どこかで近いものを見たことがある人も多いだろう。絨毯タイルの貼ってある小さめのオフィスや学校を、四角いヘッドで「シュゴー! シュゴー!」ってやってる清掃員さんや、自分で使ったことがある人もいるはず!
実はこれ、中にブラシが入っていて、電源ONでブラシが回り出し、内蔵のダストボックスというか、簡易チリトリにかき集めるというもの。その便利さや、ゴミがきちんと取れることから、何十年も前からあった“ド鉄板”の掃除機なのだ。
ケルヒャーのスティッククリーナーは、バッテリーが内蔵され、スイッチひとつでブラシが回る最新式だ! しかも押しても引いても、しっかりゴミをかき込む。
実はこの製品、元々業務用の清掃機器として販売されていたもの。業務用の証となっているグレーがメインのカラーリングで、世界中で愛用されているヒット商品なのだ。
最近はテレビ通販などでも売り始めた家庭用の電動ホウキ。ケルヒャーのスティッククリーナーは元々、業務用の清掃機器をベースに家庭向けに改良しただけに、清掃力が段違いなのだ。
だから、ペットがこぼした大きな粒状のフードはもちろん、ペットの抜け毛取り、紙ゴミ、金属や木の削りクズなどなんでも取れる。さすが業務用から進化した製品だ!!
充電3時間で連続運転30分! 柄を倒すとスイッチON!
ケルヒャーのクリーナーが、業務用として多くの場所や企業で使われているのにはワケがある。第1は先にも説明した清掃能力。これは家庭用に改良した本製品でも折り紙付きなのは言うまでもない。
第2は、その使いやすさだ。この製品、どこを見てもスイッチが見当たらない。なぜなら、掃除するためにモップの柄を手前に倒すと、電源が自然とONになるのだ。これは便利! 掃除をしようとする一連の動作の中で電源が入るので、使いやすい上に分かりやすい。
逆にローラーを止めるには、柄を垂直に戻すだけ。しかも一旦停止したり、片づけて置くときには、しっかり自立するのでスタンドいらず。
バッテリーは本体に内蔵されており、添付のACアダプタを接続すれば3時間でフルチャージ。運転時間は床の材質にもよるが、フローリングで30分、カーペットで20分程度だ。これなら12畳のリビング+ダイニングキッチンでも十分お掃除できる。
ダストボックスは、横から引き出す方式で手が一切汚れない。しかも大容量なので、筆者の感覚からすると1週間は溜めっぱなしでもOK。
対応できる床は、フローリング、カーペット、畳など。毛足の長いじゅうたんは引っかかってしまうので、うまく掃除できない。金属や木工の削りくずの掃除にはベストマッチで、コンクリートや玄関なども土間にも使える。要はホウキとチリトリで掃除できるところは、どこでも掃除できると思っていればOK!
もうひとつケルヒャーならではの心意気を見せてくれるのが、壁際までしっかり掃除できることだ。右側のブラシ支持部分が極限まで薄く作られているので、壁際までゴミを残さない。
ペットのいる家庭や玄関や土間の泥汚れ工作室の掃除に
ケルヒャー スティッククリーナーをお薦めしたいのは、なんといってもペットや小さい子どものいるご家庭だ。こぼれたペットフードの片付けに、抜け毛のお掃除。子どもが遊んだあとにもサッ! と片付けられるのが魅力。なにより吸引式の掃除機と違うので、床に落ちた花粉症や黄砂、PM2.5などを排気でまき撒き散らさないのがいい。
また、工作系の掃除にも「超」が着くほどオススメしたい。なにせ工作する部屋の掃除は、砂ゴミや細かい粉末状のゴミが多く、掃除機だとすぐ目詰まりして吸引力が落ちてしまう。かといって目詰まりしないサイクロン式を使うと、ダストボックスを高速で回る金属くずで、透明プラスチックが曇りガラスみたいになってしまうので注意。そんなわけで工作系のお掃除は、ホウキとチリトリがいまだ現役だ。
なおカラーバリエーションが2つ用意されており、1つはホームセンターなどで購入できるケルヒャーカラーの黄色とグレーのツートンカラー。もう1色はホワイトで、家電量販店で購入できる。購入したいカラーによって、出向くお店を変えるのもまた楽しみかもしれない。