まだ、公式の方で作成中の段階ですので、一旦ここにまとめます。
この記事では、loader/plugin開発側の話はしません。
トラッキング
ローダー/プラグイン作者向け
これもまとめたほうがいいかもしれない。。。
変更一覧
詳しくは上の記事をみてください。
簡単なマイグレーションガイド
- Nodeを6, 8, 9にする
- webpack-cliを入れる
- ローダー/プラグインを更新する
- modeを
development
,production
,none
に設定する - json-loaderを消す
NoEmitOnErrorsPlugin
の削除ModuleConcatenationPlugin
の削除NamedModulesPlugin
の削除ModuleConcatenationPlugin
の削除NoErrorsPlugin
の削除NewWatchingPlugin
の削除CommonsChunkPlugin
の削除optimization.runtimeChunk
の追加optimization.splitChunks
の追加optimization.splitChunks.chunks: "all"
uglifyjs-webpack-plugin
の削除optimization.minimizer
の追加
system.import()
の変更import(CJS)
の時は、defaultのみのアクセスにする
#0CJS(Zero-Config JS)
webpack4は設定ファイルなしでも動くようになりました。
entryが./src
となり、outputが./dist
です。
環境
Node4のサポートが切れました
LTSの6, 8または、9(current)を使ってください。
Node10のリリースは4月25日予定です。
webpack-cliへの分離
多くの人はwebpackをnpm scriptで使っていると思います。
その場合、webpack-cliが別途必要となります。
ローダー/プラグインのアップデートが必要
webpack4になり、ローダー/プラグインは対応が必要となりました。
もし、webpack4対応されていない場合は、webpack4を使用できない可能性があり、先に確認することをオススメします。
side-effects(old: pure-module)
ライブラリのpackage.jsonに"sideEffects": false,
の記述がある場合、バンドルサイズを大幅に減らすことが可能です。
configファイル
mode
development
かproduction
かnone
をmodeとして、追加する必要があります。(しない場合、警告がでる)
"scripts": { "dev": "webpack --mode development ./index.js --output ./dist/main.js", "build": "webpack --mode production ./index.js --output ./dist/main.js" }
module.exports = { mode: 'development', ... }
jsonをデフォルトで読めるようになった
json-loaderがいらなくなります。
loadersからrulesへ
module.loaders
がなくなり、V2から入ったmodule.rules
を使用してください。
プラグイン
変更
NoEmitOnErrorsPlugin
->ptimization.noEmitOnErrors
- [デフォルト] productionでon
ModuleConcatenationPlugin
->optimization.concatenateModules
- [デフォルト] productionでon
NamedModulesPlugin
->optimization.namedModules
- [デフォルト] developmentでon
ModuleConcatenationPlugin
->optimization.concatenateModules
- [デフォルト] productionでon
NoErrorsPlugin
の削除- [デフォルト] productionでon
NewWatchingPlugin
の削除CommonsChunkPlugin
の削除optimization.runtimeChunk
の追加optimization.splitChunks
の追加optimization.splitChunks.chunks: "all"
- RIP CommonsChunkPlugin.md · GitHub
uglifyjs-webpack-plugin
の削除optimization.minimizer
の追加
optimization.minimize
の追加- minimizingのスイッチ
- [デフォルト] developmentでoff, productionでon
その他
- DefinePluginからmodeにより、
process.env.NODE_ENV
の指定が必要なくなった
コード
System.import()
SystemJSのimportを使っている場合、警告がでます。
無効にする: Rule.parser.system: true
切る: Rule.parser.system: false
webpackInclude/webpackExcludeのサポート
Dynamic Importをしている時に、ファイルのフィルタリングを可能とします。
モジュールタイプ
以下の5つが追加されました。
- javascript/auto(default)
- webpack3と同じモードで仕様に沿ってない
- CJS、AMD、ESMが有効
- javascript/esm
- ESM以外使用出来ず、仕様に沿っている
- ESMでないものはデフォルトのインポートでのみでき、named importはエラーを出します
- javascript/dynamic
- CJSとESMが使えない
- json
- jsonを読み込む(CJSとESMで可能)
- webassembly/experimental
- wasm用モジュール
拡張子の探索順は、.wasm
, .mjs
, .js
, .json
です。
CJSとESMについて
前提知識
Nodeでは、ES Modulesを認識させるには、.mjs
という拡張子が必要です。
また、.js
はCommonJS Modulesとなります。
なので、export/import
を使いたい場合は.mjs
という拡張子にする必要があります。
javascript/esm
webpack4のjavascript/esm
では以下が通らなくなります。
ESMの仕様に沿います。
// webpack.config.js module.exports = { target: 'node', module: { rules: [ { test: /\.js/, type: 'javascript/esm' } ] } }
import { readFile } from 'fs'; console.log(readFile); // 6:12-20 Can't import the named export 'readFile' from // non EcmaScript module (only default export is available)
CJSで書かれたファイルはESMで読み込まれる時にはデフォルトしか許容されません。
javascript/auto
の場合は上記が通り、[Function]
が出力されます。
以下のように修正する必要があります。
import fs from 'fs'; console.log(fs.readFile);
CJSとESMが混ざっている場合、コードが破壊される可能性が高いため注意が必要です。
今のところ、デフォルトはjavascript/auto
です。
さいごに
なにか気になることがあれば、Twitterの方でお気軽にどうぞ;)