ロレックス/デイトナ

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◆数年後に価格上昇が見込める“神モデル”なら高い買い物でも無問題!

 男なら、一度は腕に巻きたい高級腕時計。一生モノと意気込んで好きなモデルを買うのもいいが、知っておくべき事実がある。リセールバリューの存在だ。

「買った値段以上で売れることがこの世界では結構あります。実質タダでロレックスを手に入れることも、型番次第で可能。典型例がロレックスのデイトナですね」

 とは、高級腕時計の販売サイトを運営する「東京時計」代表の荒川誉英氏。定価130万円ほどのモデルが正規店では軒並み売り切れ、市場ではすでに230万円の値がついているというが……。

「中古でも値崩れが起きておらず、同程度の値段がしますが、前型の最終型、クロマライトの最終ランダム品番をもし見つけたら、即買い。10年後には500万円も見込める有望モデルです。ロレックスではなくオメガがいいという人には、スピードマスターのトリロジーシリーズがおすすめ。定価80万円ほどのモデルが現在120万円ほどで取引されていますが、こちらも価格上昇の見込み大」

 一方で、買ったら即値下がり確定なブランドの代表格がウブロ。

「どんな人気モデルでも、新品が並行輸入店では7掛け前後で売られ、買い取りに持っていけば6掛けという評価。限定モデルをよく生産しますが、価値が上がったという話を聞いたことはない」

 高級時計は銘柄選定が命だ。

《BestBuy》
●ロレックス/デイトナ 230万円
116520という前型のクロマライトの夜光、バックルが鏡面仕上げの最終型番が最強。すでに廃番となっていることから希少性が高い。「デイトナは、ごくまれにデパートなどで定価で売られていたりする。見つけたら即買い」(荒川氏)

●オメガ/スピードマスター 120万円
オメガならスピードマスターのトリロジーシリーズ、あるいはスヌーピーとのコラボモデルが狙い目。さらなる高騰を見せそうな勢いだ

●チュードル/ヘリテージ 30万円
現行の1つ前のモデルが人気。文字盤の12時の位置に薔薇のマーク(現行モデルは盾)が刻まれており、希少性が高く値段も安い

《WorstBuy》
●ウブロ/ビッグバンの限定モデル 210万円
ウブロでリセールバリューが多少あるのは、ベゼルにダイヤを巻いたコテコテのモデルのみ。「210万円で買っても半年後には120万円、ヘタすると100万円ほどの価値しかない。一生持つならいいと思いますが……」(荒川氏)

●フランクミュラー/全モデル 100万円
全般的に資産価値の低い傾向があるメーカー。なかでも新型のヴァンガードは一部ではやっているが、数年後の価格の見通しは暗い

●タグホイヤー/カレラ 20万円
並行輸入店で20万円を切るお手頃プライスも、リセールバリューは期待するべからず。買った瞬間に4~6割に下落するのが現状だ

【荒川誉英氏】
東京時計代表。高級時計を扱うECサイトを運営。日々国内外から買い付けを行い、市場に精通。最近、ついにビットコイン決済を導入した

※商品の値段はすべて実勢価格(編集部調べ)
― [買うべき商品]と[買ってはいけない商品]2018 ―