三菱UFJフィナンシャル・グループは4日、開発中のデジタル通貨「MUFGコイン」を使った新たなアイデアを募るコンテストを開いた。50チームから審査を通過した9チームが参加。一定の条件を満たした人に自動的に報奨金を出す「スマートコントラクト」と呼ぶ仕組みにMUFGコインを使う提案をしたチームが大賞に選ばれた。
MUFGコインは「1コイン=1円」の価値を持つデジタル通貨。ネット上だけで存在するため、例えば0.22コインなど1円未満の少額の支払いにも使えるのが大きな特徴だ。
コンテストでは毎朝の通勤時の混雑緩和のため、ピーク時間帯をずらした乗客に自動的に少額のMUFGコインを割り当てるといったアイデアを披露したチームもあった。
イベント終了後、三菱UFJの亀沢宏規執行役常務は「銀行にとってどのように収益化できるか考える前に、まず新しい体験ができる楽しいサービスをつくっていきたい」と話した。三菱UFJがMUFGコインのアイデアを一般から募ったのは初めて。