40~50代が選択する「卒婚」を知ってますか

人生100年時代に相応しい新しい結婚の形

夫婦だからといって同じことが好きとは限りません(写真:Lapindesign/iStock)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

結婚のカタチ自体も変化している

結婚自体をしないという人も増えている中、結婚のカタチ自体も変化しています。子育てが一段落した後や定年を意識しはじめる頃、山あり谷あり忍耐も必要としてきた時期を超え、夫婦それぞれが自由な生活を手に入れたいと思うのは自然なことかもしれません。夫婦だからといって同じことが好きとは限りませんし、食べたいもの、見たいものが違って当たり前です。離婚とは違う、卒婚というカタチについて今回はお伝えしたいと思います。

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卒婚とは、婚姻関係を維持したままお互いが必要以上に干渉せずに自立した生活を行うことです。最近、身近に増えてきており、多くは別居で、必要なときや盆暮れ、家族の誕生日くらいに会うようです。別居して経済的にも自立するパターンが主流ですが、同居したまま、それぞれ自分のことは自分でするのが基本、生活リズムは別々というスタイルもあるかと思います。

同居しているなら「家庭内別居」と同じじゃないかと思われるかもしれませんが、何となく不和で冷戦状態なのと、お互いが納得して前向きな選択をしているのとではまったく違います。

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  • NO NAMEf38d094ebf84
    「40~50代から卒婚」。そして「過度に干渉しない自立した結婚生活」・・これは、現代の実態を見据えた良い記事です。超長寿で、結婚生活もまた、あまりにも長くなった現代なので、夫婦の生き方や考え方が、ずっと同じであるほうが難しくなっています。
    子育てで協力が必須な時期が終わり、子供がある程度成長して手が離れた40代や50代から、「卒婚」して、夫婦それぞれが、自立して生きることは、時代に合っています。
    この「40~50代から卒婚」という考え方は、離婚を減らし、長すぎる結婚生活の重荷や枷(かせ)や、行き過ぎた「配偶者の親や血縁への縛り」から、お互いをある程度、開放するでしょう。結婚しても「人間らしい」「自分らしい」人生を生きることができます。「今の結婚」というものが持つ、「重苦しい枷(かせ)」が、変化し始める兆しです。現実に合っています。
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    2018/3/5 07:24
  • NO NAMEe0c78382445a
    卒婚は大人の選択としてとてもいいなと思います。

    >お互いに寄りかかりすぎない関係性が、結婚生活を快適に過ごすことにつながり、「卒婚」をあえて視野に入れずとも仲良く生活していくことが可能にもなります。

    夫婦の片方または両方が寄りかかりすぎて離婚に繋がるケースは非常に多いのではないかと個人的には感じています。
    婚活でもうまくいかない人は結婚とは相手に寄りかかるものと潜在的に思っている人が多いのではないでしょうか(相手はそれを感じとって離れていきます)

    お互い疲れないで幸せに暮らしていくために寄りかかりすぎには気をつけたいものですね。
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    2018/3/5 07:42
  • NO NAMEcc52d620dec4
    自由だけど、独居老人になったときに泣きついてこないでね?
    up6
    down7
    2018/3/5 07:28
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