2018年3月現在、悲しい事にNEMを取り巻く状況が悪化している。
盗難XEMの売り圧があると予測した人々による、『盗難されていないXEMの売り圧』が重なった価格の暴落、マスコミのツッコミきれない誤解、XEMに色が付いたという謎の誤解、自称専門家のノイズ、etc etc
本当に迷惑である。
そんな中、追い討ちをかけるかのようにベネズエラのICO『Petro:ペトロ』がNEMブロックチェーンの上に行われるという報道があった。
当初はEthereumのブロックチェーンを用いたトークンで行われるとホワイトペーパーに明記してあったのだが、土壇場でNEMのMosaicに変更となったようだ。
世界情勢に詳しい人はご存知の通り、ベネズエラはもはや国家として破綻しているに等しい。立法府、行政府、司法府の力関係は機能せず、政情不安、インフレが加速しており、もはや大統領の独裁国家になっている。
社会主義国家のベネズエラが個人資産となりうるMosaicアセットを発行する時点で色々ワロスを禁じえないのだが、皮肉にもMosaicの仕組み自体を見ると色々良くできている。
その辺りはもなおくさんの以下の記事が詳しい。
また、そもそも国家という単位が行うICOや、対立国家が多い国によるICOというのはどうなるのか?
こういった面でも試金石となるのがペトロだ。
その辺りの考察はKJ氏によるコインストリートで特集されているようだ。暇な人は見てみると参考になるだろう。(ワシはまだ見てないw)
しかし、これはかなり重要な出来事だと思う。
パブリックブロックチェーンを規制する事は難しい。難しいが規制できない可能性はゼロではない。今回のペトロをどのように扱うのか、どのように規制していくか、野ざらしにしておくのか、非常に興味深い。インターネットが使える以上、ブロックチェーンも使えるのであろう。
今回はベネズエラという特殊でもある国が対象になっているが、これが日本だったら、北朝鮮だったら、アメリカだったら、シリアだったら、どうなるのか?
土地が変われば政治や正義は変わる。パブリックチェーンは使用者を問わない。犯罪者でもインターネットを使えるようにパブリックチェーンは使う人を選べない。
控えめにみても今回のペトロは「アレ」なのだが、まともな(まともの定義も定かではないが)国家がまともなICOを行った場合はどうなるのか?
本当に興味深い。
で、
よりによってHP残高が0になりかけているNEMのブロックチェーンを使うという、これを不遇といわずになんと言えばよいのだろう。。。
西側諸国側の人間として育ってきた自分には今回のNEM採用は思うところがある。
しかし、明らかにEthereumより認知度も低く利用者も少ないNEMを
国家として採用、という高い評価をしてくれた点は少し嬉しいような複雑な気持ちがある。
なお、ベネズエラの件はあまり価格に影響していない。
やたら売れている、お金が集まっているという割にはXEMやETHの価格に影響していない。
あいつら暗号通貨建てでペトロ売ってねぇだろふざけんなよせめてXEM建てで販売しろよクソ独裁国家が例えXEMプラットフォームにしてもお前らのモザイクで得られるNEMプラットフォームの手数料なんてたかが知れてんだよふざけんなよ
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いずれにせよ現在、XEM価格は様々な要因でTo The Mother Earthしている。
しかし常々言っているが
NEMでできる事は
価格が上がろうが、
価格が下がろうが、
大量に盗難されようが、
国家的詐欺に使われようが、
何も変わらない。
なので、久々に叫ばせて欲しい。
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Nember's HODL!!!!
※ロゴは渋谷のnembarの看板です。
※Hodlとは言うけど、皆nembarとかで積極的にXEM使おうぜ
嫌なニュースばかりではなく、
もっと便利で面白い事がどんどん実現していく日が来る事を願って