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米EU貿易戦争、トランプ氏がけん制 「報復措置取るなら自動車にも関税」
2018年3月4日 8:59 発信地:ワシントンD.C./米国
【3月4日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、先に発表した鉄鋼・アルミニウムに関税を課す方針に欧州連合(EU)が報復措置を取るならば、EUからの輸入自動車に関税をかけるとけん制した。
トランプ大統領はツイッター(Twitter)に「EUが既にそこで活動している米企業に課している巨額の関税、設けている巨大な障壁をさらに引き上げるつもりなら、自由に米国に流れ込んでいるEUの自動車に税金を課すまでのことだ」と投稿した。
トランプ氏が鉄鋼・アルミニウムに関税を課す方針を表明し、貿易戦争を辞さない姿勢を示したことを受け、ジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)欧州委員会(European Commission)委員長は2日、EUがジーンズのリーバイス(Levi's)や、オートバイのハーレーダビッドソン(Harley Davidson)といった米ブランドに対する報復措置の策定を進めていることを明らかにした。
トランプ大統領はこれまでにも繰り返し欧州製品、特にドイツの高級ブランドに関税をかけるとけん制してきた。しかしドイツ自動車工業会(VDA)によると、ドイツのメーカーが2017年に米国内で生産した自動車は80万3000台で、米自動車市場におけるドイツ車のシェアはわずか7.9%にすぎない。米国で自動車を販売する外国メーカーの大半は何らかの形で米国内での生産を行っている。(c)AFP