再発率が高いというのは、要するに過剰診断だってことでしょうね
菊池さんは、なぜ再発率の高さから、それが過剰診断だと言えるのかを説明するべきですし、説明出来るはずです。
念のため、私の考えを書いておきます。
まず、再発率が高いとすぐに言えるのか、という問題があります。がんの再発とは、
「再発」とは、治療がうまくいったように見えても、手術で取りきれていなかった目に見えない小さながんが残っていて再び現れたり、薬物療法(抗がん剤治療)や放射線治療でいったん縮小したがんが再び大きくなったり、別の場所に同じがんが出現することをいいます。
このような意味合いですが(再発、転移とは|もしも、がんが再発したら [国立がん研究センター がん情報サービス])、福島におけるそれが、高いものであるのかを、まずきちんと考える必要があります。
次に、仮に、再発の割合が高いものだと仮定して、再発した事から、それが過剰診断であると導く事は出来ません。
推測出来るのは、治療の範囲が狭かったりして がんが取り切れず、残ったものが経過観察によって見つかった、という事であって、その事実だけからは、再発した がんが将来に症状をきたすかどうかについては、何も言えません。
過剰診断がどの程度であったかは、死亡割合の時系列的な変化や、RCTによる比較によって見出されるものです。従って、単に再発の程度(割合)から過剰診断の程度(割合)について、何か言う事自体が出来ない、と考えます。