「BiSは私の人生の一番の汚点であり、誇りです」BiSからプー・ルイ卒業&新体制スタート

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プー・ルイ(Photo by Sotobayashi Kenta)

プー・ルイ(Photo by Sotobayashi Kenta)

BiSが昨日3月4日に東京・両国国技館でワンマンライブ「BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??」を開催。本公演をもってBiSの発起人であるプー・ルイがグループを卒業した。

本公演は1月にスタートした東名阪ツアー「BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR」のツアーファイナル。このツアーの初日、東京・中野heavy sick ZERO公演のMCでプー・ルイがグループを卒業することを発表していた。またGANG PARADEからBiSに移籍していたカミヤサキ、BiSからギャンパレに移籍していたアヤ・エイトプリンスのレンタルトレードは前日3月3日付けで終了。メンバーの卒業、移籍に直面したグループの節目となるライブには大勢の観客が集まり、客席を埋め尽くした。

開演前、WACK代表の渡辺淳之介が「つばさプラスの新人を紹介します!」と、16歳の女性アーティスト内田珠鈴を紹介。清廉な雰囲気の衣装に身を包んだ内田が「それでは聴いてください」と持ち曲を1曲歌唱した。その後、BiSとGANG PARADEのメンバーが渡辺と共に登場し、“レンタルトレード終了の儀”が執り行われた。ここではGANG PARADEがアヤを含む編成で「Beyond the Mountain」、カミヤを含む編成で「FOUL」を披露することに。アヤは「Beyond the Mountain」披露後にステージを去る際、すれ違いざまに入場したカミヤとハイタッチを交わし、入れ替わるようにギャンパレメンバーの待つステージに立ったカミヤは、「FOUL」で力強く同グループへの復帰をアピールした。

レンタルトレード終了の儀が終わったあと、いよいよBiSのライブがスタート。プー・ルイ、アヤ、キカ・フロント・フロンタール、ゴ・ジーラ、ペリ・ウブ、パン・ルナリーフィ、ももらんどの7人はステージ後方に絞首台と巨大鎌がセットされた舞台に立ち、1曲目に「BiSBiS」を届けた。プー・ルイが「アリーナ! 升席! 2階より上! 最後だからって2階より上も埋まりやがって! でも、愛してるよー!」と叫び、7人で「Give me your love 全部」を歌唱したほか、キラーチューン「nerve」ではエビ反りダンスで会場の空気を1つにまとめ上げた。

ライブ中盤「BiSは2013年にもこの国技館のステージに立ちました。そして今、この7人で満員のお客さんの前に立てています。聴いてください」というパン・ルナリーフィの言葉のあと、彼女たちは「レリビ」を歌唱。ゴ・ジーラが「ハイって言って。私はノーと言えない。明日が来るなんて特別じゃない」と前口上をしたあとには「SAY YES」「I can't say NO!!!!!!!」が立て続けに披露された。「I can't say NO!!!!!!!」はアヤがカミヤとレンタルトレード中に発表されたナンバーということもあり、アヤが同曲を熱唱する姿にも観客の視線が集まっていた。ほぼノンストップで楽曲を畳みかけた7人は、「primal.」を歌唱。研究員(BiSファンの総称)の有志によって配布されたサイリウムでフロアがピンク色に彩られるというサプライズもありつつ、ファンの思いを受け取ったメンバーは「gives.」をエモーショナルに歌い上げた。

プー・ルイはライブ終盤、「2018年3月4日、私プー・ルイはBiSを卒業します。再結成したばっかりのとき、みんなアイドル初心者で私しか教える人がいなくて、こりゃどうしたもんかってすごく悩んだりもしました。ゴ・ジーラは感情がなかったし、キカはいい奴だけど不器用すぎる人だし、アヤは美人だけど残念だし。ペリはとてつもなく生意気だし、パンはすぐ泣くし。ももは最初からかわいかったけど最初は『おはようございます』も言えなかったもんね」とメンバーそれぞれの加入時を振り返った。

続けて「でもみんな頼もしくなりました。そうやってみんなが成長して、進化していく中で、私だけの時間が止まったままで。私だけが2014年に取り残されていました」と2014年に1度解散した旧BiSから現在のBiSに気持ちを切り替えられなかったことを吐露し、「みんながこんなに頼もしく変われたんだから、私もBiSという愛しい呪いを断ち切らないといけません」と涙を流しながら語ったプー・ルイ。「世界は変えられなかったけど……BiSを作って、私の世界は変わりました。BiSはこれからも姿形を変えてどんどん続いていきます。そうして続いていった先で、もっともっと面白い未来を見せてくれると信じています。ゼロから始まったアイドル研究会。『アイドルになりたい』という私のただのわがままで始まったBiS。今日はこんなにたくさんの人が来てくれていて、本当にうれしいです。ありがとうございます」と感謝を伝えた。そして「何者でもない私をこんなふうなアイドルにしてくれたのは研究員のみんなです。本当にありがとうございます。BiSは私の人生の一番の汚点であり、一番の誇りです。今日はBiSと私の戦いに自分の手で決着を付けてやろうと思います。止まってしまった時間を進めます。BiSと私の始まりの曲」とコメント。7人でラストにセルフタイトル曲「BiS」を歌唱し、「以上、BiSでした! ありがとうございました!」と挨拶して笑顔でステージを去った。

アンコールにはプー・ルイを除く新体制の6人が登場し、まずペリが4月から1年をかけて47都道府県を回るライブツアー「I Don't Know What Will Happen TOUR」を開催することを発表。続けて「BiSはこれまでたくさんの傷跡と汚点と歴史を残してきました。今ここにいる人たち、前に来てくれていた人たち、去っていった人たち、きっとそれぞれにBiSがあるんだと思います。そして今、私たち6人がBiSとしてここに立っています。BiSはいつだって最高でした。でも私たちが最高の最高の最高の最高の最高の最高を作ります!」と宣言した。「私たちがBiSです。胸いっぱいの愛を込めて」と伝えてから、3月7日にシングルリリースする新曲「WHOLE LOTTA LOVE」のタイトルをコール。6人はラストに同曲を歌い踊り、ライブを終えた。

なお47都道府県ツアーは第1弾スケジュールとして、4月15日の沖縄・Output公演から5月31日の東京・WWW公演まで11都市12公演が決定。本ツアーの特設サイトが早速オープンしているので、ファンはチェックをお忘れなく。

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「BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??」2018年3月4日 両国国技館 セットリスト

01. BiSBiS
02. Give me your love 全部
03. nerve
04. My Ixxx
05. レリビ
06. CHANGE the WORLD
07. IDOL
08. SOCiALiSM
09. 太陽のじゅもん
10. ロミオの心臓
11. NOT the END
12. Never starting song
13. SAY YES
14. I can't say NO!!!!!!!
15. 明日が来るなら
16. NOT SPECiAL
17. Human after all
18. primal.
19. gives.
20. BiS
<アンコール>
21. WHOLE LOTTA LOVE

I Don't Know What Will Happen TOUR

2018年4月15日(日)沖縄県 Output
2018年4月28日(土)神奈川県 F.A.D YOKOHAMA
2018年4月30日(月・振休)埼玉県 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
2018年5月2日(水)千葉県 KASHIWA PALOOZA
2018年5月5日(土・祝)群馬県 高崎clubFLEEZ
2018年5月12日(土)北海道 KLUB COUNTER ACTION
2018年5月13日(日)北海道 KLUB COUNTER ACTION
2018年5月19日(土)和歌山県 SHELTER
2018年5月20日(日)奈良県 奈良NEVER LAND
2018年5月26日(土)宮崎県 Sound Garage MONSTER
2018年5月27日(日)鹿児島県 SR HALL
2018年5月31日(木)東京都 WWW

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