Plusシリーズからの買い換えは苦労する

 僕はディスプレイのサイズが5.5インチのiPhone 7 Plusから買い換えた。いわゆる「Plus」シリーズはどれも同じだ。ところが、iPhone Xは5.8インチとスペック的には一回り大きく感じる。

 だがこれは、数字のマジックで対角線の距離をもってディスプレイサイズを表現しているからだ。つまり、細長いディスプレイは表示上のサイズよりも面積が狭くなるのだ。

 もちろん、購入前から分かっていたのだが、実際に使ってみると改めて文字が小さく感じる。Webページも見づらいと思う。まあ、僕が若干遠視気味なのが原因なのは間違いない。だが、Plusシリーズから買い換える方は、画面の狭さを覚悟してほしい。

 使い込んで困ったのが、キーボードの小ささだ。僕はフリック入力が苦手なので、QWERTYキーボードでタイピングしている。iPhone Xは縦には画面が大きくなったが幅が狭い。持ちやすいのだが、当然キーボードの文字は小さくなる。フリック入力の方にはいいと思う。

 傾向としては、若年層がフリック入力で、大人はキーボード入力が多いと思う。つまり、ターゲットが合っていないような気がするのだ。5.5インチ液晶の幅を維持したまま狭額縁にして、縦を伸ばしたiPhone X Plusを最初に発売したなら、僕を含む大人の満足度は満点だったと思う。

キーが小さすぎて打ちづらい
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