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機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

新人や学生のスキルアップに!メカ設計者が選ぶ実務設計に役立つサイトまとめ

メカ設計の有益情報がネットにあまり転がってない!
ソフトに比べて情報の総量が少なすぎる!
ネット上だけでなく、書籍でも実務レベルのメカ設計専門書が少ない!

そう思ってるのは自分だけかなと思ってたら、他にも同じ考えの方がいました。やっぱ情報少ないですよね、ハード系。まー、ハードの情報を共有するのって難しいところがあります。加工する所によって出来たり出来なかったりする物がありますし、それぞれのメーカーのブラックボックス的なノウハウも多分にあります。

だからといって時間かけて経験積んでけよ、っていうのでは進歩していかないですよね。ハードでも一般常識的な内容というのはあるので、ハードの各分野ごとに基礎が学べるサイトを集めてみました。メカ設計を目指す、やる気あふれるハリキリボーイたちはこういうページ見て知識を仕込んでおくと良いです。

「こういうのもあるよ〜」というご紹介はウェルカムです。

目次

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プラスチック(樹脂)成形

プラスチック部品は大半が射出成形で作られています。形状の自由度が高いですが製造上の留意点も多いです。樹脂成形品の設計をやるには金型の種類や動きを理解している必要があります。金型上作れる形状、作れない形状を知っていないと現物は作れないですからね。

www.geocities.jp
設計やってる人なら一度は訪れるサイトです。金型の動きをアニメーションで説明してくれており勉強になります。「金型の構造と機能」「ランナーとゲート」「金型いろいろ」のページは初心者必見です。

プレス加工

板の金属(板金)を曲げたりパンチで穴をあけたりして形状を仕上げるのがプレス加工です。金属加工の代表格で、安価に大量生産が可能です。金属の加工は他に切削やダイキャスト、チクソモールディングにMIMなど、多くの方法があります。

www.nc-net.or.jp

金属プレスに長年携わった方が書かれた講座です。部品設計より金型設計の方にフィーチャーした内容で深めです。部品設計をやる上では「2) プレス作業の種類、金型形式」に目を通しておくといいです。

jp.tech.misumi-ec.com

ミスミの技術情報ページも勉強になります。基礎をふまえた上で、「この加工はどうすればうまくいくんだろう」と個々のケースを深堀りしていくのに向いてます。中級者なイメージですね。デザインが変わって逆に分かりにくくなった気がするんですが,僕だけですかね。

図面 

図面の書き方については「これだ!」というページが見つかりませんでした。

製図のルールだったり、索引的に使えるページと言うのはあるのですが、図面を書く上で大切なのってお作法ではなく「ここの寸法が大切なんだ!」と製造者に伝える手法なんです。それってどういう図面の書き方かっていうと、このエントリでは語り尽くせないです。とりあえずお作法と、幾何公差の索引的ページを貼っておきます。

寸法の記入の基本ルール

cp.misumi.jp

加飾

塗装

塗装は腐食や傷からの保護と、外観デザイン性の向上を目的に行われます。色の出し方とか、塗装条件や下地による剥がれ易さとか、色々と語る所があるものなんですが、しっくり説明してあるページがありませんでした。 見つかり次第、追記します。

アルマイト

アルミの加飾は酸化皮膜の成長を利用したアルマイトがメジャーです。アルミ本来の金属光沢を利用出来るので、高級感ある着色ができます。どんな処理をしてるか知っておいて損は無いです。

アルマイトとは - アルマイト/アルミニウムとは | 耐摩耗性の向上を目的とした潤滑アルマイト「カシマコート」の株式会社ミヤキ

接着

接着剤についてはスリーボンドのページが素晴らしいです。
接着剤ってなんでくっつくの?どうして固まるの?その答えがここにあります。

www.threebond.co.jp

ネジ

ネジは深いです。僕自身、数多く存在するネジのほんの一部しか使った事ありません。設計する際には緩まないためのかかり山数とトルク、後は軸力がどの程度かかるのかは気にすべき所です。トルクと軸力については下記が参考になります。

ねじの締め付けトルク(軸力との関係)

材料

金属材料

 SUS、特に良く用いられるSUS304の機械的特性が調質ごとにまとまっています。材料選択の参考にしましょう。

www.fusehatsu.co.jp

アルミ合金については下記のページが分かりやすいです。合金の種類ごとに何が得意で何が苦手なのかが一覧になっています。

材料選択の手引き

樹脂材料

用語集やプラスチックの基本と言った座学的な内容から、物性・耐薬品の実力比較をしている情報量あふれるページです。物性ページではそれぞれの樹脂の長所短所がまとめられているので、用途に応じてどのプラスチックが最適かを検討するのに重宝します。

www.kda1969.com