PCにハマったことがある方なら、ノートPCの形に究極のスペックを詰め込んだらどうなるだろうと考えたことはないだろうか。ノートPCと呼ぶにはあまりにも巨大で、価格のハードルも高い――しかし、そこには“夢”がある。マウスコンピューターのG-Tuneブランドに君臨する「NEXTGEAR-NOTE i71130」シリーズは、そうした究極スペックのゲーミングノートPCだ。
今回紹介するNEXTGEAR-NOTE i71130シリーズは、デスクトップCPU+マルチGPUを組み合わせた最上位モデルである。現在、最新のデスクトップCPUはCore i7-8700K。ついにクアッドを超えた6コア12スレッドとなり、これがノートPCのボディーに収まる。GPUはデスクトップ向けとはいかないが、モバイル向けで最上位のGeForce GTX 1080を2基、SLI構成で搭載している。
CPUとGPUがハイエンド構成のため、ボディーデザインはノートPCというよりは“いにしえのラップトップPC”に近い。ディスプレイは4K解像度に対応した17.3型液晶だが、このサイズはむしろCPU+GPUの構成から17型にせざるを得なかったというところだろう。
もちろん、17.3型の4K液晶は現在のノートPCにおいて最上位クラスのスペックである。また、可変リフレッシュレートのG-SYNCに対応しているため、例えば、フレームレートが60fpsをやや下回った場合でも、滑らかに表示される。
また、こうした究極スペックのゲーミングノートPCは、実況プレイなどに活用されることも多いだろう。液晶ベゼルの上には200万画素のWebカメラと、その左右にデジタルマイクを設けている。特に2基のデジタルマイクは録音時のノイズを低減し、クリアな音質で配信できる。
本体の設置面積は428×308mmとなりかなり大きい。さらに厚みは液晶天板折りたたみ時で最大53.8mmもある。机の上に置いたときの存在感は、ゲーミングノートPCとしてもこれ以上ないクラスである。
もちろん重量もすさまじく、約5.6kgというのは部屋と部屋の間を持ち運ぶにしても少し気合が必要だ。さらに本製品を動作させるためには、特大のACアダプタを2つ必要とする。こうした点から、一度デスク上に設置したら、よほどのことがない限りは動かさないだろう。
キーボードはテンキー付きのフルキーボード。日本語配列だがアルファベット表記を大きめにとり、ゲームにおいてメイン操作を行う「W」「A」「S」「D」キーにはフチどりを付けている。
これにLEDバックライトが加わり、暗い部屋の中でのプレイでも視認性が良い。LEDバックライトはフルカラー対応で、発光色や発光スタイルのカスタマイズはもちろん、左、中央、右の3つの領域に分けて発光色を変えることが可能だ。そして、1~0キーやアルファベットキー、「Ctrl」、「Alt」、「Shift」、「Tab」キーはマルチキーロールオーバーに対応している。
パームレストの面積が広いため、タッチパッドもまずまず大型であり、その手前の左右クリックボタンの感触も良い。しかも、タッチパッド部左上に指紋認証センサーを統合しているため、Windowsログオンもこれで可能だ。
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