新幹線の台車亀裂問題で川崎重工が会見(THE PAGE編集部)

 昨年12月、東海道新幹線の台車に亀裂が見つかった問題で、製造元の川崎重工・金花芳則社長が午後7時から会見を行った。

  毎日新聞などの報道では、川崎重工が台車枠を製造する際、加工の不備でできた変形部分を整えるために下部を削っていたとされており、強度不足によって亀裂が生じた可能性が浮上している。28日午後に会見したJR西日本は、川崎重工が製造した台車枠の鋼材の厚さが基準よりも薄かったことを明らかにした。

 ※【**00:32:45】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【中継録画】新幹線の台車亀裂問題 製造元の川崎重工が会見」に対応しております。

【中継録画】新幹線の台車亀裂問題 製造元の川崎重工が会見

会見者の紹介

司会:ただ今より、N700系新幹線車両台車枠についての記者会見を行います。まず会見者のご紹介をいたします。中央、川崎重工業株式会社、代表取締役社長、金花芳則です。

金花:金花でございます。よろしくお願いします。

司会:左手、常務取締役車両カンパニープレジデントの小河原誠です。

小河原:小河原でございます。

司会:右手、車両カンパニー品質保証本部長、志磨貴司です。

志磨:志磨でございます。

司会:なお、司会は、コーポレートコミュニケーション部の鳥居でございます。なお、会場の都合上、会見時間は1時間30分を予定しておりますので、あらかじめご了承ください。
 ではまず、社長の金花より、おわび申し上げます。

金花:ただ今、ご紹介にありました、川崎重工業株式会社、代表取締役社長の金花です。本日はお忙しい中、お集まりいただき恐れ入ります。

 さて、昨年12月11日、東海道新幹線、名古屋駅構内におき発生いたしました、西日本旅客鉄道株式会社さま保有の N700系新幹線車両の重大インシデントにおいて、当社製の台車枠に、き裂が発生し、日ごろ新幹線をご利用の皆さまをはじめ、西日本旅客鉄道さま、東海旅客鉄道さま、また関係者の方々に、多大なるご迷惑とご心配をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。

 本日、西日本旅客鉄道さまより発表されました内容に、弊社のN700系新幹線台車枠製造に関する報告がありました。詳細についてはこれよりご説明申し上げますが、この内容を深く受け止め、その経営責任を問うものとして、私、代表取締役社長、金花芳則は月額報酬額の50%を、常務取締役車両カンパニープレジデント、小河原誠が月額報酬の30%を、それぞれ本年3月より3カ月、役員報酬を返上することをご報告いたします。

 また、2018年1月31日に発表いたしました、代表取締役および取締役の異動について2018年4月1日付にて、常務取締役車両カンパニープレジデントの小河原誠の代表取締役、専務執行役員への異動を発表いたしましたが、取締役常務執行役員に変更いたします。

 なお、今回の件を受けて2月5日、全カンパニーにおいて、【技術要求 00:07:03】から展開された作業指示が順守されているか、現場のみの判断で作業指示から逸脱した製造が行われていないかについて緊急確認をし、現時点では同様の問題がないことを確認しております。これまでにも品質管理に関してはさまざまな取り組みにより、品質の確保と向上に努めてきましたが、さらに二度とこのようなことが起こらないように、全社の品質管理委員会、仮称でございますが、を立ち上げ、外部知見を取り入れるなどの継続的な調査、確認に取り組み、当社グループを挙げて、品質管理の徹底を推進しております。

 では、今回の発表について、車両カンパニープレジデントの小河原より、ご説明申し上げます。

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