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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

実習ができないAさん

何かしらの障害なんだろうけど、そんなことよりどう対処するのがベストだったのか。
・何を書いても構いませんので@生活板57

526 :名無しさん@おーぷん:2018/02/16(金)23:58:39 ID:ELa
大学院生の時に学部2年生の実習を指導したんだけど
Aさんが割とすぐに躓いてしまった
とても真面目ではあるものの
答えのない問題に取り組むということが本質的に出来ない子だった
高校までの勉強は正解があらかじめ用意されているものばかりだし
大学1年まではレポートも大したことはないから
彼女自身、初めて壁にぶつかったのだと思う
元々が真面目な優等生タイプなだけに
プライドが高くて恥をかけないのも災いした
例えば学生に何か課題を与えた時
こちらは当然ながら完璧な結果など求めていない
試行錯誤して不完全ながら自分なりの回答を出すなり
途中までこの路線でやってみたけどここで詰まった、となるのが当たり前
毎週の報告は「途中経過でいい」「やってみて駄目だったらそこまででいい」と告げてある
ところがAさんだけは毎回、報告が白紙

527 :名無しさん@おーぷん:2018/02/16(金)23:59:39 ID:ELa
「やってみましたができませんでした」「分かりませんでした」で終了
他の子はできないなりに試行錯誤の内容や途中経過を発表するから
他の学生と意見を交わしたり
先生や私からアドバイスやヒントを示してもらえる
彼女はどこが分からないのかが分からないから指導のしようがない
どこで詰まった?と聞いても一向にはっきりした答えもない
実習はゼミ生、院生も参加して侃々諤々の議論になるのが通例で
意見や質問を言わないのは発表者に失礼と考えるような場所だった
他の2年も最初はその雰囲気に臆していたがすぐに慣れた
でもAさんだけは意見を言われる=責められていると感じるようで
とにかく誰にも何も言われないような発表をしなくては
→そんなものできるはずない
→発表できない、の悪循環に陥っていた

528 :名無しさん@おーぷん:2018/02/17(土)00:01:19 ID:VMD
さすがにこのままではどうかということで先生と相談し
Aさんだけはこちらである程度の方向性を示し
その通りにやってもらうことにした
何かきっかけがなければ動き出せないだろうからと
でもAさんは動けなかった
他の人より甘くしてもらっている
→その分良い発表をしなくては
→できない、の繰り返し
最後には方向性どころかほぼ全てをこちらで指示してやらせたがそれでも駄目だった
完璧でなくてもいいんだよと何度言い聞かせても
そのたびにぽろぽろ涙をこぼして泣くばかり
実習全体の進捗に影響するのでAさんの分は結局ほぼ私がやることになった
Aさんも決してサボっているわけではなく
一度Aさんの母親から先生に
「泣きながら徹夜している。指導の院生はあまりに厳しすぎるのでは」とクレームがきた
先生は「そんな言い方をされてはAさんの持ち分をほとんど請け負わされている院生が可哀想だ」と抗議してくれた
そして母親に「AさんのICレコーダーを聞いて判断してください」と求めた
Aさんはメモが異常に苦手で、私とのやり取りをいつもICレコーダーに記録していた
その後、やり取りを聞いたらしい母親から謝罪の電話があった
そりゃそうだ
何を質問されても沈黙か「分からない」
最終的に1から10まで、それこそレポートの文言に至るまで丁寧に教えられ
できそうかな?メモはとれた?分からないところがあったら飛ばしていいよ
できるとこだけやってみて
分からなかったところはまた一緒に考えてみようね
とにかくすぐ泣くから子どもを宥めるみたいに優しく諭して
でも次にはやっぱり何も持ってこないで「できませんでした」
一字一句私がこう書いてみてと教えたところすら持ってこない
どこか分からなかった?と聞くとぽろぽろぐすぐす
そんなのを聞かされたらさすがに娘の方に問題があると分かる
これは20年以上前の話で
当時は変な子もいるなと思うだけだったけど
今思うと何かの障害だったのか
それとも単に真面目すぎて思い詰めるタイプというだけだったのかな