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さようなら、憂鬱な木曜日

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映画鑑賞はもはや現代の若者にとって「苦痛」なのかも知れない

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親戚に高校生と大学生の男の子がいて、たまに話す機会があるのだけど、彼らの行動を見ていると、仕事場との往復ではわからない若者たちの現状が知れて面白い。

お正月には必死でスマホを見つめているので、何をやっているのかと思ったら「どうぶつゲームバトル」というどうぶつ版テトリスみたいなスマホゲームに夢中になっていた。

私は学生でなくなってからもう10年以上経過しているので、今の中高生ぐらいの子たちが、どういう考え方をしているのか、想像するのも難しくなってきた。

今回は、そんな彼らから聞いた衝撃的な話を記事にしてみたい。

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映画は中高生にとって「長すぎる」

つい先日、衝撃とも言える発言を聞いた。

映画は長すぎる

「映画の途中にスマホを触ってしまい、集中できない」

ふとした話の流れから映画の話になったときに、親戚の男子高校生が放った言葉だ。

彼らにとって、映画の2時間はどうも長すぎるらしい。

確かに、今中高生が夢中になっているのはYoutuberの動画であり、Youtube動画は大体5~10分以内に完結することが多い。

そんな短時間のコンテンツを見慣れている彼らにとって、2時間というのはどう考えても長すぎるのだ

長いから、ついついスマホを触ってしまい、集中できないらしい。

これは、世代間における衝撃であり、非常に面白い文化の違いであるとも感じた。

 

 

車離れ、TV離れより深刻な「映画離れ」

よく「若者の〇〇離れ」というワードをマスコミが書き立てる。

車離れは公共交通機関が発達した現代において、必ずしも移動に必須でなくなったこともあるし、TV離れはTVにとって代わるコンテンツが出てきただけのことである。

しかし、今般の主題である「映画は若者にとって長すぎる」というのは、それらの「〇〇離れ」とはちょっと違うような気がする。

離れるどころか、そもそも近寄ることさえできない。2時間の作品視聴という行為に耐えられないのである。

その性質が悪いと言っているのではない。時代がそうさせたのだ。5分~10分で楽しみを享受できる娯楽があるのに、わざわざ2時間もかけて観ることはない。

 

 

映画は大衆娯楽ではなくなっていくのかもしれない…と思ったら!?

このままの傾向が続けば、映画産業は間違いなく縮小していき、興行収入は右肩下がりになり、映画は「大衆娯楽」としての看板を失うだろう。

あと10年ぐらい経ったら、映画はマイナー娯楽として、数少ない劇場での公開にとどまってしまうのかもしれない。

ここで興行収入が右肩下がりのデータを張り付けて、裏取り一丁上がり、と思ってデータを調べてみたら…なんとも衝撃の結果が出た

 

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(引用:日本映画製作者連盟公式サイト

興行収入は右肩下がりどころか、2011年を底にして右肩上がりになっており、2016年には過去15年で最高の興行収入を上げている。

HuluやAmazonPrimeなどの動画配信サイトがどんどん成長している中で、この興行収入の成長はすごい。

なんとも予想外の結果というか、この記事の主題がブレブレになってしまう結果となった。

 

 

映画が楽しくなるのは、年を取ってから

思えば、私自身だって、中高生の頃は映画なんてほとんど見なかった。大学生になって、レンタルビデオ屋でアルバイトしていた時に無料でレンタルできたから漁るように観るようになっていったのだった。

参考記事:レンタルビデオ屋でバイトしてたら襲撃された話

 

私の周りでも、映画はある程度年齢を重ねてから観るようになった人が多いように感じる。

映画は間違いなく素晴らしいものだ。良い映画作品は人生を豊かにする。できれば、若いうちに観たほうがいい。

しかし、若者にとって、映画のような「考える余地のある」娯楽作品というのは、少々ハードルが高いのかもしれない。

観るのがつらいなら、無理して観なくても良い。もう少し大人になってから、映画の魅力を見出してほしい。

 

映画業界の先行きに少しの希望が見えてほっとした。