ムカデ人間３

　アベマＴＶにてムカデ人間３を視聴しました。ところでこの作品はＲ－１８なのですが、普通に放送してます。大丈夫なのでしょうかね。大丈夫なのでしょうね。そこんとこの大人の事情は知りませんが。

※またネタバレ及び視聴者のみに分かるように書いてますので、一度視聴してから読んでください。
　簡単なストーリーは１がムカデ人間制作。２が１の影響を受けた模倣犯。３は刑務所を舞台にして２を拡大しただけ。特に３は囚人相手ということもあり、人種差別や宗教差別など社会的暴言がひどい。逆にこの暴言が心地良くなければ楽しめない作品かと思います。

　さて１２３とアベマＴＶで観てきましたが、個人的な感想として１は「ムカデ人間って面白いアイディアだろ？」で、２は「(ムカデ人間を)受け入れない社会への破壊的衝動」であるならば、３は「(逆に)賞賛するな！（穿った目で見るな！）クソども！」というのがテーマではないでしょうか。
　特に３の劇中でも前作のムカデ人間をＤＶＤで鑑賞し「ムカデ人間は大人気！」「素晴らしい作品！」「ムカデ人間というアイディアは天才！」と賞賛している声がよく登場人物の口から出てくる。さらに監督まで出てきて歓迎ムード。最終的にはムカデ人間プログラムを全否定した大統領が刑務所を去った後、舞い戻ってきてまでムカデ人間を賞賛して去っていくという謎展開。
　最大権力者である大統領に認めてもらえたのに、結局主人公の所長が全員殺害・全部破壊して最後はウオーウオー！と拡声器を使った叫びで終わり。多分考察なしで考えた場合、全く意味不明な作品で終わることでしょう。

　自分が感じたのは１２３の３作品を通して監督は「この作品は糞で始まり糞で終わる」と言いたかったんじゃないでしょうか。そこに賞賛という言葉は必要ないと劇中で何度も語りかけてくるような。そんな感じがします。どっかの評論家風情がこの作品を評価するな！と言わんばかり。きっと自分の感想も必要なく、監督からすれば糞の価値にも値しないと思います。
「この作品は糞である」これが一番ふさわしい感想ではないでしょうか。

　それにしても今回も「ムカデ人間」に関しては後半になってもサラッと終わった気がします。何というか重要性が低く、別にムカデ連結で無くても良かった感じ。数ある更正プログラムの一つとして取り扱っているのが残念でした。１が一番ムカデ人間と対峙した作品だったと思います。関西弁８９３とかギャグ要素が入ってるばっかりに評価も微妙になってますが。

　でもまぁムカデ連結にしたところで先頭の人間が食料の栄養全部吸ったカスを後ろに回すだけで何の説得力もない。本当に食糞だけのスカトロ作品だと思います。