ムカデ人間　監督の心理

　まず最初に断っておきます。これは一個人が勝手に解釈したものであり、実際の監督はどう思っているのかは露知らずです。そこまでドハマりして追いかけているわけではないので。

　アベマＴＶにてムカデ人間１＆２を観たわけですが、何故監督は１で関西弁の８９３を演出したのか？２では何故あのような世界観をブチ壊す破壊と殺戮に落ちたか？自分も少し分かるような気がしたので追記していきたいと思います。

　何故お笑いのような場違いな日本人の関西弁８９３をわざわざ登場させたのか？
　あれは監督が持つ特殊性癖であるスカトロを豪快に否定すべきキャラクターだったからです。何の根拠も持たず、ただ豪快な否定。それは自分の中にある葛藤を意味し、監督が持つ特殊性癖への拒絶です。誰しも変態性癖を晒け出したいのに、そうすることで変な目で見られたくないというジレンマは持っていると思います。
　例えば道行く好みの女性に対してナンパがてらに「うんこ食べさせて」と平気で言える人にはこの映画は全く刺さらないことでしょうね。そんな人がいたら逆にすごいけどｗ

　そして２でのあの破壊と殺戮は自分の特殊性癖への自虐のように感じます。こんな気持ち悪い性癖を何故生まれ持ってしまったのか？という呪いのような叫び。
　１では施術者であるハイター博士はムカデ人間たちを殺さなかった。それは特殊性癖の否定ではなかったが、映画公開後に世間様からとやかく評価されたんだろうね。その評価が著しくも自分の気に入らないものばかりだったから自虐的思考に支配されて、特殊性癖を自分の中から消し去りたかった。だから劇中ではあんな破壊と殺戮にまみれたんだと思います。２ではムカデ人間は全滅しましたし。

　自分も自分の中にある特殊な性癖を否定されたら、あんな物語を妄想すると思います。

　んで来週にはムカデ人間３が放送されるそうですが、またまた一風変わったシチュエーションですよね。ＣＭしか観てないんですけど、刑務所内の囚人を連結してました。
　今回女性はムカデ連結に含まれないとしたら、また変わったフェチズムの解放ですね。あの囚人は自己の投影かな？

　きっと観なくても人生に何の支障もない映画ですが、監督の心理を推察するために観ようかなと思います。