こんな疑問をお持ちではありませんか?
- 仮想通貨が”ハードフォークする”ってどういう意味?
- ハードフォークは仮想通貨の値動きにどんな影響を与えるの?
- 仮想通貨のハードフォーク予定を事前に知る方法は?
この記事ではそんな疑問をお持ちの方に向けて、仮想通貨が”ハードフォークする”という言葉の意味、ハードフォークが仮想通貨の価格に与える影響、ハードフォークによって価格が高騰した事例、仮想通貨のハードフォーク予定の情報を得る方法などをまとめてみました。
もくじ [非表示]
仮想通貨が”ハードフォークする”とは?
”ハードフォーク”のForkの意味は?
仮想通貨の情報収集をしていると「ハードフォーク」という言葉に遭遇したけど、意味がよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ハードフォーク」の”フォーク”(Fork)には”分岐する”という意味があります。
仮想通貨の代表格でもあるビットコインやイーサリアムも過去にハードフォークにより分裂しています。
ハードフォークとソフトフォークの違い
実はフォークには、「ハードフォーク」と「ソフトフォーク」の2種類があります。
「ハードフォーク」では、その通貨の問題を改善するなどの目的のための仕様変更により、過去のその通貨との互換性が失われて別の新しい通貨が誕生します。
「ソフトフォーク」の場合、新しい技術の導入などに仕様変更が行われるのですが、過去のその通貨と互換性があるため新しい通貨に分裂するわけではありません。
技術的な概念なので少しわかりづらいかもしれませんが、
- ソフトフォークはWindowsなどのOSやExcelなどのソフトウエアのバージョンアップのようなもの
- ハードフォークはソフトフォークとは違い、過去のバージョンで使用していたものが使えなくなる(=互換性がない)アップデートのようなもの
とまずは大雑把に理解しておけばOKかと思います。
ハードフォークが仮想通貨の価格に与える影響
仮想通貨のハードフォークは、その通貨の価格にどんな影響を与えるのか、ハードフォーク後にどのような値動きになるのか気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、過去に起きたハードフォークの具体的な事例を検証してみました。
ビットコインのハードフォークによる値動きをチェック
2017年8月のビットコインキャッシュ誕生時の値動きは?
出典:ビットコイン完全ガイド(晋遊舎)
ビットコインは2017年8月にハードフォークが行われ、ビットコインキャッシュ(BCH)という新しい通貨が誕生しました。
さらに2017年10月にもハードフォークが行われ、ビットコインゴールド(BTG)が生まれました。
2017年8月のビットコインキャッシュ誕生時の値動きは?
2017年8月1日に行われたビットコインのハードフォークの当日は約4万円もの下落が発生しました。
しかし、その後すぐに上昇し、4日後の8月5日以降はハードフォーク前よりも大きく価格が上昇しました。
ちなみにこの時のハードフォークは、送金遅延の問題を解決することを目的として実施されました。
ビットコインは当初は決済などに頻繁に利用されることを想定していなかったため、ブロックサイズが1 MBに設定されていたのですが、送金のスピードや手数料などに問題が生じました。
そこで、送金スピードなどの問題を解決するためにハードフォークにより誕生したのが、8MBのブロックサイズを持つビットコイン
11月にはハードフォーク延期による下落も
2017年10月24日のハードフォークでビットコインゴールド(BTG)が誕生した際、ビットコインは一時60万円まで急落しました。
しかし、たった2日でハードフォーク前の水準まで価格を戻しています。
ちなみに、ビットコインゴールドは、中国のマイニング集団による独占を防ぐことを目的として誕生したと言われています。
また、
イーサリアムはハッキング事件をきっかけにハードフォーク
イーサリアム(Ethereum:ETH)は、THE DAOというプロジェクトがハッキング被害により、約65億円相当の資金が不正に盗まれるという事件が発生した時に、ハードフォークを実行し不正な資金移動をなかったことにしました。
本来、管理者がいないイーアリサムがそのような介入を行うのはおかしいという反対派により2016年7月に誕生したのがイーサリアムクラッシック(Ethereum Classic:ETC)です。
イーサリアムクラッシックは、イーサリアムよりもセキュリティや安定性の面で優れていると言われています。
イーサリアムはハードフォークにより一時的に急落しましたが、2018年3月現在、時価総額ランキングではビットコインに続く第2位となっています。
イーサリアムクラッシックも10位にランクインしていますね。
ちなみに、コインチェックのNEM不正流出事件が発生した時も、THE DAOのハッキング事件と同様にハードフォークによる救済が行われるのでは?という噂もありましたが、
ネム財団Lon Wong氏は
コインチェックの事件は、マルチシグコントラクトを採用していなかったためであり、NEMの脆弱性によって起きたものではないためハードフォークは行わない
とコメントし、ハードフォークは行われませんでした。
参考記事:コインチェックのNEMが盗難被害?お金は返金されるか現状わかることまとめ
仮想通貨のハードフォークの予定を事前に知る方法
ビットコインやイーサリアムの事例を見ていただいてもわかるとおり、ハードフォークは必ずしも通貨の価格に長期的な影響を与えるとは限りません。
ただし、一時的に急落する危険性はあるため、自分が所有しているコインのハードフォークの予定は事前に把握しておきたいですよね。
仮想通貨のハードフォークの予定情報を早めに入手するには、Cryptocurrency Calendarが便利です。
「UPCOMING EVENTS」(今後のイベント)タブを選択して「CATEGORIES」の中から「FORK/SWAP」を選択し、「SEARCH」(検索)をクリックすると、今後の仮想通貨のハードフォークの予定が一覧表示されます。
2018年3月14日にはMonero、15日にはBurstのハードフォークが予定されているようですね。
ちなみに、このCryptocurrency Calendarの「UPCOMING EVENTS」(今後のイベント)タブでは、バーンやリブランディングなどの予定もチェックできます。
参考記事:
仮想通貨のバーンが価格に与える影響を【チャートで調査】今後の予定の調べ方も
仮想通貨のリブランディングが価格に与える影響【チャート調査】今後の予定の調べ方も
ハードフォークの危険性は?
仮想通貨のハードフォークには、セキュリティ面などの危険性がないのか気になるという方もいらっしゃると思います。
実は、一般社団法人日本仮想通貨事業者協会は「計画されたハードフォークおよび新コインへの対応指針の公表について」という文書の中でハードフォークの危険性を指摘しています。
仮想通貨のハードフォークは、元のコインの記録の複製によって組成されるのですが、新しく誕生したコインが元のコインと判別する機能を持たない場合、二重移動やリプレイアタックと呼ばれる不正行為などが発生する危険性があるそうです。
リプレイアタックというのは、ハードフォークによって2つのブロックチェーンに分岐した後、双方が同じ秘密鍵を使用していることを悪用し、保有者の意思に反して不正な送金を行うという行為のことです。
ビットコインゴールドはリプレイアタックを防ぐためにリプレイプロテクションを実装したそうです。
自分が所有しているコインがハードフォークされる場合は、このようなハードフォークの危険性や予防策などについても把握しておいた方がよさそうですね。
仮想通貨のハードフォークが価格に与える影響まとめ
今回は、仮想通貨が”ハードフォークする”という言葉の意味、ハードフォークが仮想通貨の価格に与える影響、ハードフォークによって価格が高騰した事例、仮想通貨のハードフォーク予定の情報を得る方法などをまとめてご紹介しました。
この記事のまとめ
- ハードフォークはソフトフォークとは違い、過去のバージョンで使用していたものが使えなくなる(=互換性がない)アップデートのようなもの
- 仮想通貨の代表格でもあるビットコインやイーサリアムも過去にハードフォークにより分裂
- 2017年8月1日に行われたビットコインのハードフォークの当日は約4万円もの下落が発生したが4日後以降はハードフォーク前よりも上昇した
- 2017年10月24日のハードフォークでビットコインゴールド(BTG)が誕生した際、ビットコインは一時60万円まで急落したが2日後にはハードフォーク前の水準まで価格を戻した
- イーサリアムは、THE DAOというプロジェクトがハッキング事件の発生後にハードフォークを実行し不正な資金移動をなかったことにした
- イーサリアムはハードフォークにより一時的に急落しましたが2018年3月現在、時価総額ランキングではビットコインに続く第2位
- ハードフォークはビットコインやイーサリアムの事例を見るかぎり長期的に通貨の価格に影響を与えるものではないが一時的な急落が起こる可能性はある
- 仮想通貨のハードフォークの予定情報を入手するためには、Cryptocurrency Calendarが便利
- ハードフォークで新しく誕生したコインが元のコインと判別する機能を持たない場合、二重移動やリプレイアタックと呼ばれる不正行為などが発生する危険性がある
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