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北海道の公立高校の教員・菅原晃さんはご自分のブログで以下のエントリーをアップなさいました。
比較優位とは、機会費用のこと これ以上の説明は無理!
このエントリーに竜蔵さんがコメントなさいました。
以下に、お二人のご発言を対話形式にて再構成いたします。

竜蔵 比較優位の話には、所得と支出の観点がすっぽり抜けていませんか。交易をすると自動的に消費が増えるという理屈になっていますが、消費が増えるのは所得が増えることを意味します。その所得はどこから生まれたものなのですか? なぜ人々は必ず支出を増やすことになっているのですか?
菅原 所得と支出ですか? 物々交換で結構ですが。
竜蔵 経済とは「お金とモノやサービスを交換すること」で成り立っています。物々交換の事例はどこに見られるのでしょうか。
菅原 上記〔エントリーの〕事例で、コメと野菜を交換・・・と説明しました。それに、日本は「通貨のない時代」を何百年も経験していますよ。

菅原 比較優位は「個人」でも同じです。あれもこれもやらずに、何か一つに特化して仕事をしていませんか?
竜蔵 生産ラインのようにやるべき仕事が明確な場合は限られた仕事に特化できますが、そうではない仕事も多々あります。
菅原 2社や3社に勤めている人などいませんよね。2つも3つも別な仕事(畑違い)をする人などいませんね。
竜蔵 仕事の一本化というのは、現実社会では限定された仕事に特化することを言います。1社に勤めたからといって、限定された仕事だけが与えられるとは限りません。
菅原 給与は1つの会社からもらいますね。これを「特化」と言います。仕事の内容は、教員でさえ多岐にわたります。「仕事の内容が違う」のは当たり前です。給与がもらえる=自分の生産性に応じた給与をもらう=特化と言います。

菅原 最大の所得を得るように実践していませんか? あなたのやっていることが「比較優位」そのものですが、理解できませんか?
竜蔵 実際の経営の現場では、比較優位の理論よりも経営リソースをどうフル活用するかが重要です。例えば、閑散期に生産力が余っているようであれば、外部の方が効率が良い仕事でも内製化することはあります。固定費のかかる労働力や設備を遊ばせておくよりはましだからです。
菅原 ですから、「機会費用」の話です。機会費用最小化=比較優位です。

竜蔵 経営、もしくはそれに近い社会経験はおありですか?
菅原 理論とは関係ありません。
竜蔵 仕事の量(需要)や業務内容に応じて、経営リソースである人の配置や仕事の分担は変わるのです。経営や社会経験のことをたずねたのは、こういうことが理解できるかどうかに関わるからです。
菅原 まず、上記〔エントリー〕の説明(本文)で、納得できないところがありますか?

竜蔵 私が問いたかったのは、自由貿易が始まると同時に消費(=所得=支出)が伸びるのはなぜなのかということです。
菅原 生産性の高い財を生産するからです。生産性=所得と直結しています。拙著「図解 使えるミクロ経済学」をお読みください。生産性の差=途上国・先進国の差、大企業・中小企業の差、生産性=所得水準のことです。生産性=給与水準のことです。

竜蔵 比較優位に基づく自由貿易は供給側の理論ですが、スティグリッツは「供給はそれ自体の需要を生み出さない」と指摘しています。現実社会での経験があれば、ごく当たり前のことだと理解できます。
菅原 その説明は、セイ法則をケインズが解釈したものです。わざと矮小化したもので、あなたはその孫引きを使っているだけです。あなたのは「単なる間違い」の話です。セイの方程式が真の説明です。拙著「図解 使えるマクロ経済学」をお読みください。
竜蔵 需要を生まない理論を実践して消費が伸びるのはなぜなのでしょうか。
菅原 需要を生まない? 生産量<消費量になるのが比較優位です。あなたの給与でいろいろなものが買えるのが比較優位です。自給自足より、特化し交換すると生産量<消費量になるのが比較優位で、あなたの生活が比較優位を証明しています。

竜蔵 経済学は、なぜ現実社会の数字で証明しようとしないでしょうか。「こうなっているはずだ」という理論はあれど、現実社会の数字で証明された理論を見たことがありません。もし存在するのであれば、ぜひご紹介いただきたい。
菅原 数学であれば、長沼伸一郎「経済数学の直感的方法」を参照下さい。グラフは数式です。例えば、比較生産費に出てくるフロンティア・機会費用の三角形は、Y=○○Xという数式です。扇形も同様です。グラフは、それを「目で見える形」にあらわしたものです。数式は経済学を貫いています。

菅原 まず勉強してから「質問」してください。コスト(金や時間)をかけずに簡単に知識を得ようとしても無理です。
竜蔵 私は、納得したいのではなく、事実を知りたいだけです。理論が正しいとするなら、必ずそれに基づく事実があるはずです。学者や先生は理論に納得するだけで済みますが、私達は現実社会にどっぷりはまって生きていますので事実かどうかが重要なのです。
菅原 ご自分でお調べください。「ただで答えてもらおう」など、図々しいと言います。
竜蔵 答えられないことを証明していただいたので十分です。
菅原 全て答えられます(今すぐにです)が、あなたのような勉強をしないシロウトには答えません。「自分で勉強したのですが、これでいいですか?」とか、「勉強しましたが、分からないので教えてください」という方には回答しています。

竜蔵 あなたの知識にお金を払う価値があるかどうかは、需要側である私が判断します。もちろん、払いません(笑)。事実に基づかない知識に価値は感じませんので。
菅原 あなたが需要したいと言っても、供給はこちらなので、判断するのはこちらですよ(笑)。経済学は理論と実践(事実)で成り立ちます。私の著書も理論と実践で成り立っています。事実を理論で説明するのが経済学ですから。自分で考えられない人には、回答しても意味がありません(笑)。

当ブログの読者の皆様に謙虚にお伺いいたします。
お二人の主張のどちらに説得力をお感じになられましたか?
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