増加し続ける「タンス預金」が日本経済の活性化を妨げている

日本銀行が発表した統計によると、金融機関にお金を預けずに自宅で保管するいわゆる「タンス預金」が年々増加しているそうです。この背景には、下がり続ける利子などによって銀行へお金を預けるメリットが減っていること等が考えられています。

更新日: 2016年12月20日

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ppp_comさん

■日本中で「タンス預金」が増加し続けている

日本銀行が19日発表した2016年7〜9月の資金循環統計(速報)によると、個人(家計部門)が持つ金融資産の残高は、9月末で前年同期比0・6%増の1752兆円だった

このうち、現金は同4・8%増の78兆円と19四半期連続で増えた

お金を金融機関に預けても利息が増えないと考える個人が、現金を手元に置く「タンス預金」を積み上げる傾向が続いている

■「タンス預金」とは

タンス預金というのは、そのまま読めば、タンスに入れて保管している現金という意味ですが、もっと大きな意味で自宅に保管している現金のことを指します

貯めた金銭を銀行などの金融機関に預け入れず、現金のまま家で管理すること

日本ではタンスに仕舞われることが多いことから名付けられているが、家庭内ですぐに引き出せるのであれば、どこにしまわれていても、タンス預金と同等に扱われる

■なぜ、人々は銀行預金ではなくタンス預金するのか

預金しても得られる利子はごく僅か…それでいて預金を引き出す際には利子に見合わない手数料を徴収されるなど、銀行へお金を預けるメリットを感じられない人が増えた。

日本人がタンス預金をする理由はいくつかありますが、まずは預金金利が低く銀行に預けてもあまり意味がないということ

「銀行に預けていても仕方ない」とタンス預金用に金庫を買い求める人が増えている

■しかし、タンス預金には様々なデメリットも付きまといます

盗難

盗難被害を考えた場合、セキュリティ面では銀行とタンス預金は雲泥の差があります。

警察庁の「平成26、27年の犯罪情勢」によると、住宅への侵入窃盗は年々減少しているものの、2015年には5万995件、1日平均では約140件もの住宅への侵入窃盗が起きている

タンス預金や貯金箱は泥棒に盗まれたり、火事で焼けると・・・ちょっと残念すぎる結果になります

災害

予期せぬ災害への耐性に関しても、やはりタンス預金よりも銀行の堅牢な金庫の方が安全性が高いと言えます。

耐火金庫に入れておけば火事からは守れますが、津波や洪水などで家ごと流されてしまった場合、金庫に入れていても失う可能性が高くなります

実際、東日本大震災では、持ち主の分からない現金や金庫が結構な量、流されてしまった

予期せぬ破棄のリスク

タンス預金では、特に相続時に誰にも気づかれずに破棄されてしまうリスクがつきまといます。

タンス預金を金庫のように明らかな場所に保管しているのならともかく、タンスの中などに保管していたような時に遺族が知らずにそのまま破棄してしまうということもある

実際に、リサイクルショップや大型ゴミの堆積場で高額のお金が見つかるというケースは、ニュースで時々見聞きします

■銀行へお金を預けることは日本経済の活性化につながる

タンス預金が増加し、家庭に現金を貯めこんでしまっては経済が活性化されません

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