極洋は20日、3月に発売する2018年春の新商品を発表した。環境負荷を抑えて養殖したエビや、健康機能を高めたカニかまなど52品を投入する。業務用と家庭用を合わせた新商品全体で18年度に35億円の売上高を目指す。
冷凍魚介類では廃棄物を抑制するなど自然への負荷を抑えて育てた養殖エビ「マダガスカル 海老の極 ASC」を発売する。水産養殖管理協議会(ASC)から、養殖や加工、流通まで適切に管理されていることを示す「ASC認証」を受けた。スーパー向けなど業務用として販売するほか、極洋のオンラインショップでも扱う。
環境認証付きの魚介類は日本の消費者にはまだなじみが薄い。認証の取得や維持にコストもかかるため、価格は認証が無い商品に比べて1.5倍程度になるという。ただ、企業の社会的責任を意識する国内大手スーパーや外資系のスーパーが認証付き商品の品ぞろえを増やしていることから、極洋も対応する。
業務用ではこのほかにも、乳酸菌と魚由来のコラーゲンを加えたカニかま「オーシャンキングマリンファイバープラス」を発売する。消費者の健康志向に応えられる商品として売り込む。
一方、缶詰では「グリルサーディン」などイワシを使った商品を5品投入する。17年には消費者の間で健康に良いとの認識が広がり、サバの缶詰の販売が急拡大した。同じ青魚のイワシ商品も充実させて需要を取り込む。