安倍“錯乱”首相が繰り返す「裁量労働に8割が満足」のウソ
「自由な働き方をしたい方がいるのは事実で、約8割が満足している」――。裁量労働制の方が労働時間が短いことを示す唯一のデータの捏造が発覚し、「長時間労働の温床」との批判に反論できなくなった安倍首相。最近、バカの一つ覚えのように持ち出しているのが、今の裁量労働制適用者の満足度調査だ。満足しているからいいじゃないかという論法は悪質な議論のすり替え。対象拡大の根拠にはならない上、アンケート自体に満足度が高くなるカラクリが潜んでいた。
「3分の2の方は満足をしておられるわけです」
22日の衆院予算委で、安倍首相はそう口にすると、26日の集中審議では3回、28日も「満足、やや満足も含めれば8割弱もいる」など、2回もこの調査結果を援用した。
壊れたテープレコーダーのように、このフレーズを連呼して、ピンチを切り抜けようという魂胆だろうが、ごまかされてはいけない。21日の衆院公聴会で立憲民主推薦の公述人として「拡大撤回」の意見を陳述した法政大キャリアデザイン学部の上西充子教授が言う。