「就活王」が教える!就職活動で内定を貰うための10箇条

皆さんは数年前にネットを騒がせた「就活王」の存在を知っているだろうか

匿名の場で、信じられない程の熱量と文量で「就職活動」についての極意を書き連ね、大層な話題になった人物だ

その断定的な口調や、少し小馬鹿にした文章から反発する物人もいたが、内容は非常にロジカルかつ説得力のある物で、多くの賞賛を得ていた

ちなみに私はまさに就職活動の時期にその文章を読んで、大いに参考にした(その甲斐あってかFラン大学出身なのだが、一部上場企業に内定を貰う事が出来た)

しかし、しばらくした後その文章は削除

就活生における最高のバイブルとも言えた文章の削除は、就活生にとって大きな損失だった

しかし、なんの因果か、つい最近ひょんなきっかけでその「就活王」に会う事が出来たのである

その場で「あの時のノウハウをまとめさせてください!!」とお願いしたところ

「あ、そう? じゃあ当時の文章の権利は全部君にあげるよ。好きにしていいよ」

と言って頂けました。マジか。就活王軽いな

既に消えてしまっている本文も入手する事が出来たため、このページに編集してまとめさせて頂いた

前置きが長くなってしまったが、「就活王」の教えを、是非参考にしてほしい

ーーーー以下本文ーーーー

元気ですかー。大学三年、そろそろ鬱だろ!

さあ、やってきましたよシューショクカツドーの時期が。来るな、と思っても来るんだコレが。ああイヤだイヤだ。

しかし、おまえらとてマトモにメシは食いたいだろう。仕事なんてカケラもしたくないだろうが、それでも真っ当な給料は欲しいだろう。

良い企業にお勤めの人間だけが持てるあのステータスが、おまえらも欲しいことだろう。

これだけは言っておく、おまえらが想像しているより遥かに就職ってのはデカい。本気で重い。そこを履き違えるな。

「人生その程度じゃない」っておもってるおまえ、それは違う。人生はおおよその人間にとってその程度だ。

そんなおまえ、俺がアドヴァイスしてやるよ?これから教える十ヶ条を覚えておけば、多分勝てるぞ。穴が開くほど読んでおけ。

 

①ウソをつく覚悟はあるか?

②学歴によるレンジを見定めろ。

③就職活動での考え方は「何に向いているか」では無くて「何が欲しいか」

④で、結局適性の職業は何処なんだよ

⑤自己アピールのネタなんかねーよ・・・。→「0を1にしてはいかん。しかし、1を100にするのは有りだ」

⑥個性を出すべきところ、出してはいけないところ。

⑦エントリーシートは構成が命

⑧ストーリーをトイレに張れ

⑨面接官にとっての真実は語られたことだけだ

⑩へこたれるな

 

①ウソをつく覚悟はあるか?

まぁ、お察しだとは思うが。就職活動ってのは「全日本、嘘つき最強王決定戦」であることは間違いない。

NBL(ナチュラル・ボーン・ライアー)日本最強を競う戦いだ。

まず、おまえたちはエントリーの前に心の準備をしなければならない。

それは、戦場に出る人間が人を殺す覚悟を固めるのと全く同じことだ。

ウソをつく覚悟はあるか? まずこれが重要だ。

もし、「無い」であるとか、あるいは「嘘をつく人間なんてゴミ以下の汚物だ、死んでしまえ!」と言うなら、それはそれでいい。

俺自身だって、そういう態度は美しいと思う。おまえがそういう人間であるなら、それはむしろ素晴らしいことだ。

こんな世の中で、そんな人間が一人くらいいたっていい。ならば、これを読む必要はない。もしかしたら、どこかにそんなおまえを必要とする場所があるかもしれない。

あるいは、こんなアドヴァイスなど必要としない実力を持っているのかもしれない。

そのままで生きてくれ、俺のためにも。俺だってそういう人間がこの世界で一人でも生きていると思えば、なにか少し嬉しい気持ちになる。

しかし、それ以外の人間。おまえらはまず、この決心を固めてくれ。

「俺は今から騙す側になる」

と腹を括ってくれ。

それが、まず何より一番大事なことだ。いいか、おまえは今そう決めた。だったらもうひよるな。それがスタートだ。忘れるな。

②レンジを見定めろ。

射程距離というものが誰しもある。

それは、就職活動で言うと大体のところおまえの学歴で決まる。しかし、世の中には「紛れ」というものもあるし「まぐれ」というものもある。

この文章を読む人間は全て、「まぐれ」もしくは「紛れ」を狙っていることは明らかだろう。だが、まずはおよそ自分のいるレンジを見定めることは非常に大事だ。

極めてざっくりと言えば、学歴というのは四層に分かれている。

東京大学(とそれ以外)/早慶以上/マーチくらい/それ以下、の四層だ。

ぶっちゃけて言えば、この程度の括りしかない。

そしてこの括りはファジイに出来ている。

中央大学が慶應に競り勝つことも稀ではないし、東大がマーチに競り負けることも決してゼロとは言えない。

何故なら、採用する側も人間だからだ。例えば

「じゃあ、東工大はどの辺りだよ?」

とか

「理科大ってどの辺り?」

って疑問は無論起きてくるだろう。

しかし、それは非常に微妙だといわざるを得ない。

例えば、東大の牙城であるあの金融機関にも東工大はいる。

逆に、「マーチくらいじゃね?」と思われているあの会社にも、東大はいる。

早稲田にいたっては、商社から外食まであらゆるジャンルにゴキブリの如く存在する。説明会に出たことがある人間なら思ったことがあるだろう「死ね、早稲田」と。

おまえらがいないジャンルを探してここまで来たのに、何故おまえはここにいる、と。

しかし、就職活動とはそういうものなのだ。

この四層の前後1つずつに対応出来るように動くのがヴェストだ。「まぁ、俺はこの辺だろうな」と思うところの上と下、両方に対応出来るように動いておけば大体問題ない。そしてもちろん、1ランク上を目指せ。

③何が欲しい?

就職活動をするに当たって、おまえは考えたはずだ。

「俺は何に向いてるんだろう?」

と。

だが、この考え方は間違っている。おまえが考えるべきはそういうことじゃない。

「俺が求めるものを満たすのはどういう会社で」

「その会社はどんな人材を求めているのか」

考えるべきはこの二つだけだ。

それ以外は、忘れろ。

「自己分析」なんてしていいのは東大生だけだ。ちがう、おまえが考えるべきなのは「自己詐称」の方法論だけだ。

だが、それを踏まえたうえで言う。

会社は選べ。というのは、ある程度以上自分のキャリアを客観視したとき

「俺、このジャンルなら超盛れる!」

と思える会社が見つかる可能性は、それなりにあるからだ。

それがおまえの適職だ。

だが、およその人間にはそういうものは見当たらないだろう。

「人付き合いもあんまり好きじゃないし・・・」
「朝弱いし」
「あ、でも年に休みは120日欲しい」
「給料安いのはイヤだよ」

それでいい。それでいいんだ。

しかし、おまえは残念なことにこんな文章に食いついてしまう程度の人間でしかない。では、おまえが働くについて譲れない一点を選ぶ作業に移れ。

しかし、「人間関係」みたいな、「部署による」タイプのものはあてにするな。つまるところを言えば

 

  • 「ステータス」
  • 「休み」
  • 「カネ」

 

のどれかだ。

このいずれかを満たせばそれなりのものはついてくる。ステータスも休みも満たさないが給与はそれなり、という会社は避けろ。それは黒い。

「H通信」とか「O商会」をおまえらが選ぶことはないと思うが、一応の話だ。

④具体的にどこなんだよ。

知るかボケ、自分で説明会回れカス。と言いたいところだが、少しだけ教えてやろう。

まず、おまえが何はともあれ給料!という人間であるならば

「証券」もしくは「専門商社」あたりがお勧めだ。

無論、総合商社にいけるならそれはそれでいい、しかしおまえはその程度の人間だろう。

このいずれも結構な激務であるが、比較的「攻撃手段」が選びやすいジャンルなのだ。

営業、というのは学生が嫌がる職域であるが、その分攻略手段は極めてわかりやすい。

もちろん、「保険」辺りも見ておけ。いいか、この文章を読み終わったときおまえは、恥など1ミリも知らない口先キングダムな男、あるいは女だ。

この文章を読んで「実行しよう!」と思えるNBLにとって、もっとも向いた職業がこの辺りであることは異論を待たない。

つまり、この就職活動そのものが「営業」なのだ。

いずれも、Fランカーにも勝ち目のあるジャンルだ、遠慮なく行け。正にFラン、おまえが年収1000万に到達するチャンス、あるいは真っ当に社会人として、あるいは転職市場でう○こ以下の扱いをされない人間になるチャンスはこの辺りにしかないと言っても過言ではない。

他にMRなんかもお勧めだ。特に外資。Nバルティス、あるいはFァイーザー辺り、学歴無視でチャンスがある。

クソ激務ではあるがカネはいい。専門商社では

  • I藤忠丸紅鉄鋼
  • Mタルワン

辺りを筆頭に「え、こんな大学から採るの?」という会社がかなりある。

採用人数は決して多くないが、おまえがNBLになる素質(社会人の必須スキル)を持っているのであれば、合格の目はある。

そんで、具体的に何をアピりゃいいの?と思ったおまえ。簡単だよ、基本的に「営業職」ってのは、世の中にいらないモンだ。

だって、ホントのいい商品なら営業するまでもなく売れるだろ?

いや、そうとも限らないが。とにかくおまえが営業をやりたくない理由は正にその辺にあるだろう。

では、その営業になりたいとしたら。簡単だ、営業の存在価値とは何かを訴えかければいい。

例えば証券、世の中のクソジジイクソババアが溜め込んでるカネ、それを世の中に引っ張りだすのは誰だ?

つまり、それは証券マンだろう。

「営業には社会的価値があるっすよ!営業マンマジ大事、やりがいある!超大事!いなきゃダメ!」

と訴えれば、営業マンは嬉しい。言われて嬉しいことを言う奴は欲しい。

つまりこれが、営業の極意であり、あるいは就職活動の極意だ。

常日頃、社会的価値を低く見積もられている仕事ほど、社会的価値を欲しがっている。「相手が何を言ってほしいか」それだけを考えろ。

これは、「志望動機」「自己アピール」辺り、全てに応用できるポイントだ。忘れるな。あとは表現力を磨け。

⑤自己アピールのネタなんかねーよ・・・。

無いだろうな。しかし、ここで俺がK汽船の人事から聞いた名言を与えよう。

0を1にするのはダメだだが1を100にするのはアリだ。

(いいのかK汽船・・・)

おまえらはこれから1を100にする作業に移るんだ。

さて、おまえ大学生活で何やった?

サークルは幽霊だったし、バイトは1ヶ月持ったことがない・・・。

そうだろうな。うん、それが「1」だ。

例えばおまえが居酒屋でバイトをしていたとする。仕事はクソだるく、おまえは全く使えないゴミ扱いをうけ、かつ一ヶ月で辞めた。しかし、それでも尚それは「1」なのだ。

人間が「説得力」を感じる話、とは何か。それは、「エピソード」をいかに臨場感たっぷりに、ナチュラルボーンライ出来るかで決まる。

例えばこんな感じだ。

「私が大学生活で頑張ったことは、アルバイトです!もちろん、アルバイトを頑張った学生はたくさんいると思います。皆さんいい加減飽きあきしてるだろうと思うのですが、それでも、それを承知で聞いていただきたい!」

こんな感じで前置きを置け。いいか、前置きで勝負が半分決まっている。それを忘れるな。奨学金とってた奴。おまえは経済的に恵まれなかったよな!それもちゃんと組み込めよ。

「どうせアルバイトをするなら売り上げを上げてやる、店の役に立ってやる!私はそう思いました、しかしそれはそう簡単なことではありません。「いらっしゃいませ」と大声で言って売り上げが上がるなら誰も苦労しません。

そこで、1アルバイトの私が考えたことは、出来ることからコツコツと、です。つまり、トイレ掃除です!それというのも、皆さんお酒を飲みに行ってトイレが汚かったらウンザリしませんか?私はします。では、トイレをきれいにしよう!でも、これは案外簡単ではないのです。

というのも、私の勤め先は学生街にあり・・・お察しください、という状況でした。そこで・・・(具体的な工夫。ま、思いつくだろ?)ということを実行しました!その結果、私は「トイレ掃除部長」としてお店から表彰を受け(こんなもんウソつき放題)、その報酬として金一封をいただきました。もちろん、このお金はそのお店で飲んでしまいましたが、そこから私が得た教訓は(中略、思いつくだろ?)です!

そして、それは御社の(中略、思いつくだろ?)の上で必ず役立つものだろうと思います。私は、トイレ掃除を一生懸命工夫できる人間です、それが御社の仕事であればそれはもう、間違いなく誰より一生懸命になれます!

皆さんのような(集団面接だとスケールのデカい奴が必ずいるので、それに対するカウンター)大きなことは出来ませんが、小さなことからコツコツ一生懸命、それが私です!」

「つまりトイレ掃除です!」に力を込めるのがポイントだ。この場合「つまり」は文章上の装飾であり、論理性のカケラもない。

しかし、何かが起こる「面白い」言葉というのは常に論理の飛躍を伴う。妥当ないわゆる「えらいねえ・・・」というエピソードはありふれている、逆転を狙うおまえらのエピソードはなんといってもこういった、笑う要素のある庶民派が一番良い。

具体的で、誰にでも出来るが頑張った形跡が見えて、かつ臨場感溢れるエピソードをヒネり出せ。

いいか、別に立派である必要はない、スケールがデカい必要も無い。ただ、おまえが頑張ってる様子がありありと見えて、かつ「退屈しない」話であることが大事だ。論理で詰めて、ここ一番ではK点越えをする、これが非常に大事だ。

⑥個性を出すべきところ、出してはいけないところ。

まず、一応言っておくが。就職活動に「個性」はおよそ求められていない。

しかし、一発逆転、身の丈にあわない企業を受けるのであれば、おまえは面接官の度肝を抜く、あるいは爆笑させる、もしくはとことん感心させる、あわよくば「こいつ大好き!」と思わせる必要がある。

上記したような話はいくつも用意しておけ。

しかし、「まぁ、受かっておきたいな……」という「抑え」の企業。

これに関しては、極めて妥当な攻め方、つまりネットで得られる情報を集約したような模範戦法を採る必要もある。

K点越えジャンプは、九割コケる。危険を冒すべきなのは、「妥当ではない」企業だ。

このメリハリをキッチリつけられないと、駒をロスする。

しかし、一度や二度は「どうでもいい」企業で、K点越え戦法も試しておけ。

嘘、というものはつけばつくほど上達する。どうでもいい企業を受けて、人事を掌で弄ぶのはとても大事だ。

ちなみに、「内定を断る」というのは勝者だけに与えられた最高の愉悦だ。

現在は「内定蹴りってなんか気まずいよな・・・」と思っているかもしれない。しかし、おまえがNBLの素質を開花させる頃には、「どうやって断ったら面白いかな?」レベルまで精神は高まっているはずだ。

やってやれ。人生に於いて、こういう経験をしておくことは必ず肥やしになる。肥やしになる、ということはウ○コレベルの行為である、ということだが、言うまでも無くウ○コにまみれることは人生において非常に大事なことだ。

あ、でも内定者懇談会辺りはウマいメシが食える可能性が高いので、しっかり栄養つけてから断れよ。金融系はメシがいいぞ!(ただし、ちょっと内定断る時にしつこい。まあいい暇つぶし相手になる)

⑦エントリー・シート

まず、言っておく。企業はエントリーシートなんか読んでない。学歴くらいしか見てない。

特に、大手になれば絶対に読んでいない。しかし、これはESが大事ではない、ということではない。

何故なら、ESというのは面接の際に「見比べる」ものだからだ。質問のネタもここから生まれる。言うなれば、発火点だ。

おまえが練りこんだエピソード、「これが必勝技!」というポイント。

これは、ESを使って誘導する必要がある。また、面接前には流石にESを読み込まれる。

その際に「うわぁ・・ゆとりだぁ」と思われれば勝ちの目はまずない。ESに於い
て必要なのは、文章で魅せる力だ。

読める文章というのは、構造がキチっとした文章だ。しかし、「国語」の授業ではこういうものは教えない。

英米の「国語」は日本でやるような道徳と一体化したような「国語」の他に「論理」の時間が設けられている。

おまえはこの文章表現における論理力をインスタントに身につける必要がある。文章構造を構築すれば、ESで負けることはまずない。この場合、必要なのは作家の書くような文章ではない。

  1. 見出し
  2. 根拠
  3. 論拠
  4. まとめ

この流れに沿って組む、それだけでいい。これは文章表現のもっとも基本的なモデルの一つで、これさえ知っておけば凡そ困らない。

まず、工夫すべきは見出しだ。

人間というのは文章を読み込んでも、大体その印象的な一文くらいしか記憶できない。ということは、おまえが主張したい部分は印象的である必要があるということだ。

各自、色々やれ。一行目はトポスだ。トポスというのは、詩的表現のことだ。手術台の上のこうもり傘とミシンの如く美しい、かつ意表をつくロートレアモンもかくやという一行目を書き出せ!

  1. ぼくはものすごい勤勉です
  2. トイレ掃除をするからです
  3. トイレ掃除はみんながやりたくないものですがとても大事なことです。
  4. つまりぼくは、ホントもうそれはそれは勤勉なんです!

全体像はつまるところこんな感じでいい。

これをちょっと膨らませれば、大抵のESには対応出来る。根拠に加えて、論拠をきっちりと置くのがミソだ。

もし、自信がないのであれば福澤一吉先生の

「論理表現のレッスン」
「議論のレッスン」

を読んでおけ。この辺りの要素がミッチリ詰まっている。

俺がシューカツに役立つと思った本はこれくらいだ。

(ありがとう福澤先生!すっごい役立ったよ!授業寝なくて良かった!)

そして、おまえはおまえが得意とする場所に話を誘導する、練りこんだネタの引き出しを開けさせる。そうすれば勝利は目前だ。

⑧トイレに貼れ

戦法はこんなもんだが、おまえが「出来る」と思っても、嘘をつくのはそれほど簡単なことではない。

おまえの生い立ち、経験、人生そのものを偽る、というのは決して容易な話ではない。

面接官っていうのはバカもいるが、全部が全部バカってわけじゃない。おまえの「ネタ」に対し、手を変え品を変えその真実性を試しにかかってくる。

これに対応するためには、ストーリーを練りこむしかない。

「小学生の頃は?」
「中学生の頃は?」
「彼女は?」
「親友と呼べるのはどんな人ですか?」。

これに対応するためには、おまえの人生そのものをNBLとしてのおまえそのものを作りこむしかない。

これには、綿密に書いたおまえの「人生」をトイレに貼って、四六時中読むことだ。

次第に嘘と本当の境目が不確かになる。これが大事だ。

自分でもウッカリ信じ込んでしまうようでなければ、他人を騙すことなど出来ない。人生を偽れ、それを真実とするために!偽ることからしか真実は始まらない、少なくとも就職活動に関しては!

⑨その他

ここまで書いたテクニックは、就職活動のあらゆる側面に対応出来る。

例えば「集団面接」。言わなくてもわかるだろう、全て基礎は同じところにある。いいか、背伸びする必要は常に無い。おまえの人生をちょっとヒネればそれは魅力的になり得る。

おまえ、村上春樹は好きか?俺は特に好きじゃないが。あいつの書くメシのシーンを読んでいるとハラが減るだろう。つまり、そういうことなんだ。スパゲッティを茹でることにも真実は宿る、100パーセントの嘘にも事実は根付く。

ほんのわずかの語り口の違いが勝負を分ける。語りの戦略を常に意識しろ、集団面接であれば

「この局面で一番有効な語り口は?」

と考えろ。例えば

「ドイツに留学して・・・」

という奴がいたら、その時は貧乏ネタで攻める。

「来る日も来る日も勉強して」

という奴がいたら、人間関係・アルバイトネタで攻める。嘘、というのは事実と違い、常に臨機応変であり得る。

基礎さえ固まっていればヴァリエーションは無限だ。そのためにも、基礎になる部分はしっかり作りこんでおけ。

そこさえ出来れば、ストーリーが暴走することはそれほどない。いいか、おまえは確かに大した人生を歩んでいないかもしれない。俺もそうだ。しかしそれは、語りの可能性を1ミリも制限しない。面接官にとっての真実は語られたことだけだ。それを忘れるな。

⑩へこたれるな

最後に。どれほどテクニックに習熟しても、就職活動はそれなりに難しい。大手企業に受かる確率は、確率論で言えば恐ろしく低い。

しかし、へこたれるな。

どれほど手ひどく負けても反省し、次に生かせ。

企業は星の数ほどある、そしておまえを落とした面接官とおまえはこの先の人生、おそらく接点を持つことはない。

あったとしても、ほとんど関係はない。全ての企業は練習台であり、踏み台だ。

いいか、落ちても受かっても関係ない、それくらいの気持ちでいろ。何故なら、おまえの就職活動は終わらないからだ。いいか、何個内定を取ろうとも常に上を目指せ。いつだって採用はある。

「ここが自分の限界」

なんて決め付けるな。少しでも、ほんの少しでも上にいけ。だから、それまではスーツをクリーニングしろ。靴を磨け。ネクタイをきっちり締めろ。暑さに負けるな、ハンカチを洗え。

最後に勝つのは負けなかった人間だ。決して負けるな、これが一番大事なことだ。おまえの成功を祈る!

あ、あと。一応念のため言うが、筆記対策はしろよ。あんなもんチョロリとやれば全部取れるからな。筆記で落ちるようなことの無いようにな。

それでは諸君らの健闘を祈る。


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