ノリが「軽い」人とは、あまり一緒にいたくない。
けど不思議なもので、ノリが「いい」人とは一緒にいて心地がよい。
「軽い」と「いい」
とてもよく似ているようで、これらは似て非なるもの。なーぜか、いっしょくたに扱われがちなこの二つ。
自分なりにこの二つの違いを分解して、解釈して、言語化しておこうと思う。
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違い
ノリの「いい」人とは
まずノリのいい人とは、どんな人か。これは相手の言っている事を「理解している人」を指す。もしくは「理解しようとしている人」。話を聞いて、言葉を一旦頭にいれる。その上で、自分なりの反応をする人はノリがいい。
これはなにも、「特別テンポのいい会話」だけを指すものじゃない。「マシンガントークができる」=「ノリがいい」では、決してない。
誰しもが芸人さん並のテンポで話すわけじゃない。
ゆったりとしたテンポでも、ノリのいい人はたくさんいる。
レスポンスが遅い人に対して「なんだよノリがわるいな〜」と言う人がいるけど、あれはとても失礼。本当に大事なのは、反応の速度じゃなく「話す内容」だ。反応が遅いというだけで、相手を咎めるのは、ただの押しつけ行為でしかない。そういった人は「自分が求めていること以外をされると機嫌が悪くなる」ことが多いので関わり方が難しかったりする。
ノリの「軽い」人とは
では、ノリの軽い人とは何か。「相手の話を聞いてない人」が真っ先に該当する。相槌だけは優秀で、「うんうん」「わかるわかる」と言っているのだけど、頭に入っておらず、そのまま聞いた耳から反対の耳に言葉が抜けている人。それに加えて「レスポンスが異常に早い人」は軽さが見える。食い気味で反応したり、「言葉が頭で整理されてない状態」で反応をしてしまうと、言葉が軽くなる。もちろん頭の回転が本当に追いついている人なら問題ない。だが、大多数の人は「追いついてない」。
一時期(今も?)、大学生を揶揄する言葉として使われていた「うぇーい」はそのまさしく筆頭だ。何も考えずに、何を言われても「うぇーい」。うぇいうぇい。これで会話をしているのを見ると、なんとも言えない気持ちになる。うぇーい。よくネタ扱いされているけど、「うぇーい」が反応の8割な人間は実在する。ネット民の作った幻想なんかじゃない。「ノリが軽い」の代表格。
レスポンスが異常に早く、しかも反応がズレすぎている人。会話を放棄している人。それらは紛うことなく軽い人だ。
自分が言ったことを次の日には忘れてるなんて人も、少し注意が必要かもしれない。「ノリの軽い」人の言葉を鵜呑みにしていると、かなり振り回されることになる。「この人軽すぎだ てきとうだ」と思うことが何度もあるなら、離れるべし。
まとめ
- 相手の言葉に対して、敬意のある反応が出来る人→「ノリのよさ」
- 相手が言っていることを聞かずに反応する→「ノリが軽い」
- 「話のテンポが良い」が必ずしも良いとは限らない
- ゆっくりでもノリのよい人はいる
「軽さ」が場合によっては色んなものを救うことがあるので、どちらがいいとは一概に言えないけど、「軽すぎる」と、人からあまり信頼がありません。適度な軽さと重さを上手くハイブリッドに過ごすのが、最良かなと思います。かといって重すぎてもダメ。
線引が本当に難しい。
「この人話聞いてないな」と一度思われると、取り戻すのは至難の業。気をつけないと「おじゃん」です。
それではまた。