神奈川県川崎市の老人ホームで入居者3人をベランダから投げ落とし殺害した罪に問われている元職員の男の裁判で、検察側は「極めて冷酷で残虐な犯行」として死刑を求刑した。
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神奈川県川崎市の老人ホームで入居者3人をベランダから投げ落とし殺害した罪に問われている元職員の男の裁判で、検察側は「極めて冷酷で残虐な犯行」として死刑を求刑した。
川崎市の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」の元職員・今井隼人被告(25)は、2014年、入居者の男女3人をベランダから転落させて殺害した罪に問われていて、裁判では「やっていない」と無罪を主張している。
1日の裁判員裁判で検察側は、争点となっている、当初犯行を自白した際の供述の信用性について、「実際に体験した者のみが語れる内容で、被告人が記憶に基づいて供述したことが明らか」とした。その上で「尊厳のある人間を物のように扱い、極めて冷酷で残虐な犯行」として死刑を求刑した。
また、被害者遺族の代理人弁護士も意見を述べ、死刑を求めた。
一方、弁護側は最終弁論で「客観的な証拠がない」などと改めて無罪を主張し、今井被告本人も「本当に何もやっていません」と述べた。
裁判は1日で結審し、判決は今月22日に言い渡される。
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