ようやく昼間が暖かくなってきましたが、夜はまだまだ寒い日が続いていますね。そんなときでもお風呂に入ればザ・極楽!
しかしこの季節は、お湯を入れてもボーッとしてたらすぐに冷めちゃうし、家族が多い家だと最後に入る頃にはすっかりぬるくなっちゃってることも。
その都度、追いだきすればいいっちゅう話ではあるんですが、ガス代も気になりますよね?
そこで、ガスを使用しないで長時間お風呂を保温することができるという「風呂湯保温器」なるグッズを試してみたいと思います。
中身はこんな感じ
スケルトンのケースの中に半透明な容器が入っており、さらにその中にはねっとりとした謎の物体と丸い石(?)が。
見えづらいけど…この「超蓄熱遠赤セラミックスボール」が重要らしいです
さて、これでどうやってお風呂を保温するのかというと…。
電子レンジで11分間温めて…(500Wのレンジなら11分、600Wなら8分)
温かくなった「バスパ」をお風呂に沈めておくだけ!
これでお風呂のお湯を長時間保温できるんだったらガス代も節約できてメチャクチャ手軽で便利ですが、はたして本当に効果があるのか…!?
ということで、「バスパ」を使った場合を含め、いくつかのパターンでお風呂の温度変化を調べてみたいと思います。
パターン1・フタを開けっぱなしの風呂
パターン2・フタを閉めた風呂
パターン3・バスパを沈めた風呂
パターン4・アルミ保温シートを使った風呂
最後のは、お風呂の保温効果を高めるために使用される定番商品「アルミ保温シート」。ボクは使ったことないけど、昔からありますよね。
こういうふうに、銀色の面をお湯の上にかぶせて使います
「バスパ」と「アルミ保温シート」に関しては、それぞれのグッズを使用したうえで、お風呂のフタも閉めることとします。
で、温度変化はどのように調べるのかというと…。
一定時間ごとの温度を自動的に記録してくれる「温度ロガー RC-5」
コレを使ってお風呂を沸かした直後(約40℃)から計測を開始し、15分ごとに温度を記録。「かなりぬるいなぁ~」と感じる30℃を下回るまでにどれくらいの時間がかかるのかを調べます。
一応、防水らしいですが、不安なのでジップロックに入れてお湯に浮かべておきましょう
…というわけで、それぞれの計測データが採れたので、さっそく結果を見てみましょう。
バーン!
あ、あれ…!?
まず目に付くのが、フタを閉めなかった場合の温度の下がりっぷり。フタを閉めるだけでここまで保温力が高まるとは。とりあえず風呂のフタは絶対に閉めとけ!
お風呂のフタって湿気対策だと思ってましたが、こんなに保温効果が高いんですねぇ
そして「バスパ」よ…。
一応、ただフタを閉めただけの状態と比べると、1時間くらいは温度が長持ちしていますが、体感ではほとんど変わらないんじゃないかと…。
そこそこの値段するのに!
当然、ウチに風呂は1個しかないため同時には実験できないので、それぞれ計測した日の外気温などで条件が変わってしまうのですが…。「バスパ」、あんまり効果なかったね。
一方、単純なことながら、なかなか効果が高かったのが「アルミ保温シート」。フタをしただけの状態と比べ、5時間近くも長持ちしています。
お風呂のお湯が冷めちゃう問題で困っている人は、「アルミ保温シート」がオススメです!
使わないときはちょっと場所をとるけど、その気になれば花見のシートにも流用できるし…!
お風呂の保温用途としてはイマイチ効果を発揮できなかった「バスパ」ですが、タオルなどで包めば湯たんぽとしても使用できるようなので、そっちで活用しようと思います。
布団に入れたら朝まで温かかったよ!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。