私が医療監修、出演するTBSテレビ「名医のTHE太鼓判」にて、すぐに治療が必要なほどの糖尿病と医師団に診断されたクロちゃん。
(中略)
しかしその後も、医療機関受診の様子はなく、ツイッターには、ウソの可能性が高い写真ばかり。
クロちゃんが「名医の太鼓判」という健康番組内で診断を受け、糖尿病で即入院レベルと診断されたそうだが、性格的に言うことを聞くわけなく、引き続きこっそりと暴飲暴食を続け、番組に出演した医師がそんなクロちゃんにブログで苦言を呈する、という展開。
もちろん番組で行なっていることである以上、メタ的にプロレスの部分はある。
ただ、このプロレスというワードのブラックボックス感は難しいんだしん。
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みなし公人
芸能人が、みなし公人なのは前提。
番組は、公に広められたものだとしてもツイートは私的なもの。
が、残念ながら芸能人の場合、わざわざ自分のことをネットに書き込むのは宣伝の意味もあり完全に私であるとは言えない。
しかも健康番組というのは、自分の身体のデータを晒すことでコンテンツにする半私半公の番組。
自分の健康状態をコンテンツとして番組に提供する。
プライベートの切り売りというと聞こえが悪いが、テラスハウスみたいな番組も
「現代の若者の私的な生活を公のコンテンツにする」
というところがウケたのだし、さして才能のないテラスハウス発のタレントが好感度だけで生き残るのもよく観る光景。
元々私生活を切り売りする事で芸能に入ったのだから「芸のない芸能」なのは当然ではある。
見せるべき芸がなければ自分の情報を切り売りするしかない。
不法侵入
クロちゃんもまたいじられる素材としての面白さが現在の活躍に繋がったんだしん。
だからクロちゃんの部屋は私的なスペースだが公的なスペースとして扱われる。
同じことはオードリー春日のアパートにも言えるかもしれない。
「不法侵入じゃないか?」というコメントも見かけたが、そもそもタレントは事務所と契約していて、事務所からも大家からも許可を得た上で撮影を行なっていればそれは「違法」でも「不法」でもない。
オードリー春日の住むアパート、阿佐ケ谷南三丁目にあるむつみ荘の住所だって探すまでもない。
まぁ、そういうコメントをする人は大概番組を見ないで何か言いたいだけだろうが、「「ベッドの中に人がいる」が結局一番強い説」は自宅だけではなく、マテンロウのアントニーやジャンポケ斉藤の泊まったホテルでも撮影していたし、自宅で撮影する、というのは、つまり「自宅での撮影許可があったから」ということになる。
プロレス
半私半公な健康番組でクロちゃんが糖尿だと診断され、番組を離れツイッターでも医者から注意を受ける。
芸能人のツイートは半私半公だからこそ番組と地続きになるが、ゲスいクロちゃんからすれば
「番組は終わったんだから何をしようが関係なくない?」
ということになる。
さて、プロレスは「全てリングの上で決着をつけるもの」
リングの外は場外乱闘。
「鉄パイプを持ったビンスマクマホンがHHHのリムジンを襲撃し警察に捕まり独房までカメラが付いて行く」
そんな事件もプロレスのコンテンツの一部だが、あくまでフィクションであり、そこに私的な要素はない。
プロレスは、レスラーが現実に血を流しリアルに痛みがあっても、観客にフィクションの夢を見せるもの。
医者には倫理観もあるから、番組を離れようが患者として放って置けない。健康と人の生き死は公私の差より大きい。
いくら番組がプロレスだろうが、健康も寿命もUFC並みにガチ中のガチ。
医師が番組の中だからといってプロレス的に偽の診断を下すのはキャリアにとって毒でしかない。
そして公私混同だろうがプロレスだろうが、死んで仕舞えばおしまい。
だから公私なく医師は注意したくなる。
だが、クロちゃんからすれば番組でやったことは番組でやったコンテンツ。
身体に不調を感じて自分から受診し、即入院と診断されたなら危機感もあるだろうが、あのゲスな人間性が身体の不調もなくそんな診断を受け入れるわけもない。
クロちゃんが医者の言うことを素直に聞く人格なわけもなく、ほんと人間としては勝手にしろと思うが、せっかく痩せたHIROや無人駅でキャンプを張る団長も松竹の先輩方も悲しむ。
テレビのコンテンツとしては非常に興味深い生き物なのでまだ生きていて欲しいなぁと思う。
同じように健康番組で注意され、一時は痩せた彦麻呂も今やアレだわ、ブラマヨ小杉もヤバい……。
芸能事務所は、自社のタレントの健康管理もう少し気合い入れてやらないとダメじゃなかろうか*1。
*1:とはいえ、痩せたら仕事がなくなった伊集院というパターンもあるから難しい