- サンケイリビング新聞社のエンタメサイト「舞台袖より愛をこめて」 >
- 中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ >
- 【中井美穂の幕内対談 Vol.3】アミューズ会長・大里洋吉さん▷『Panasonic presents WA!!』▷ロングラン公演で日本の劇場文化を育てたい▷SNS時代だからこそ、皆が一体化できるライブが必要になる▷文化を創り、文化を育てることが使命
中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪
【中井美穂の幕内対談 Vol.3】アミューズ会長・大里洋吉さん▷『Panasonic presents WA!!』▷ロングラン公演で日本の劇場文化を育てたい▷SNS時代だからこそ、皆が一体化できるライブが必要になる▷文化を創り、文化を育てることが使命
2018/01/24
文化を創り、文化を育てることが使命
中井:大里さんが代表取締役会長を務めていらっしゃるアミューズは、サザンオールスターズや福山雅治さん、Perfumeなどを擁する芸能事務所である一方で、地球ゴージャスやTEAM NACS、若手では劇団プレステージといった演劇制作を多数手がけていらっしゃいますね。
大里:本当は公演をもっとやらせたいと思うけれど、今は劇場の数が不足しているから難しい。いろいろなチャレンジをするためには、自社で劇場を持たないといけないというのは感じていますね。
中井:大里さんはお若いときからエンターテインメントに興味がおありだったのですか?
大里:いや、僕は文学部出身で、その頃見ていたのは寺山修司や安部公房。こういうファッション性の高い音楽ビジネスの世界に入るとは自分では思っていなかったですね。今ももちろんお客様が求めているものを提供したいと思っているけれど、それだけでは自分は満足できない。皆さんに何か新しいもの、あっと驚くもの、人生が豊かになるものを提示できればと思っていますね。
中井:そうするには、何が必要だと思いますか?
大里:そのためには仕組みから変えていく必要があると思う。たとえば、アミューズは韓国ミュージカルを積極的に上演した時期がありましたが、韓国・ソウルでは大学路(テハンノ)地区の規制を緩和したおかげで160もの小劇場ができた。学生が無料で観劇できるようになってオーディエンスも増えたし、演劇人も増えたんです。
中井:なるほど。
大里:ロンドンやニューヨークのように、日本にも演劇が集積する場所が必要だと思っているんですよ。日本にはまだ劇場文化が定着していないけれど、文化を創り文化を育てていくことが大切だし、『WA!!』のロングランはそのための一歩になるんじゃないかと思っていますね。
撮影/ 齋藤ジン
※画像およびテキストの転載を禁止します。
- トップ >
- 中井美穂のヅカヅカ行くわよ♪ >
- 【中井美穂の幕内対談 Vol.3】アミューズ会長・大里洋吉さん▷『Panasonic presents WA!!』▷ロングラン公演で日本の劇場文化を育てたい▷SNS時代だからこそ、皆が一体化できるライブが必要になる▷文化を創り、文化を育てることが使命
あなたにおすすめの記事
連載☆エンタメコラム
-
2018/02/03
Profile
ロサンゼルス生まれ。87年~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。
現在、「鶴瓶のスジナシ」(CBC,TBS)、「タカラヅカ・カフェブレイク」(TOKYO MXテレビ)にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演している。
演劇コラムの執筆や、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。
2013年~読売演劇大賞選考委員を務める。
【Official HP】 中井美穂 INFORMATION
【Official blog】中井美穂(アメブロ公式)
-
2017/11/24
Profile
1985年1月30日生まれ。東京都出身。歌舞伎俳優。
5歳で『伽羅先代萩』の鶴千代役にて、二代目尾上松也の名で初舞台。様々な分野で活躍し、歌舞伎公演以外にも活動の幅を広げている。09年より歌舞伎自主公演『挑む』を主催。歌舞伎公演以外の主な出演作に舞台:『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』、『アンタッチャブル』、『男の花道』、『騒音歌舞伎 ボクの四谷怪談』、TVドラマ「天地人」、「永遠の0」、映画「源氏物語」ほか。今年は6月からはミュージカル『エリザベート』にルイジ・ルキーニ役としての出演。8月8日には7回目の歌舞伎自主公演『挑む ~更なる幕へ勇みし気迫(こころ)~』を神奈川芸術劇場にて開催する。
【Official HP】 尾上松也公式ウェブサイト
【Official blog】松也日記(アメブロ公式)
【自主公演サイト】挑むオフィシャルホームページ
Profile
1984年10月7日生まれ。愛知県出身。現在、LIVEや舞台・ミュージカルなどに参加幅広いファン層に支持され、歌手・俳優としても各界で注目を浴びている。
2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月Mini Album「Rough Diamond」でCDデビュー。
日本や韓国・台湾・中国でのCDリリースの他、自身のアルバムなどのTOURである「LIVE“GIG”TOUR」とラジオ公開放送のように投稿メールとリクエストを中心に構成されている「“KK−STATION”TOUR」や、日本武道館や日比谷野外音楽堂、アジア圏でも単独ライブを開催するなど精力的に活動。
同時に俳優としても活動しており、ドラマ「仮面ライダーカブト」「ホタルノヒカリ」「インディゴの夜」「赤い糸の女」「乾杯戦士アフターV」などに出演するほか、アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN」桔梗役や時代劇アニメ「義風堂々」石田三成役、ゲーム「戦場の円舞曲」「イケメン戦国」「B-Project」などで声優としても活躍。
近年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レディ・ベス』や『タイタニック』など大型ミュージカルにも出演。2016年4月・5月『1789 バスティーユの恋人たち』で帝劇初主演、9月~10月『真田十勇士』霧隠才蔵役に挑む。2017年1月ミュージカル『フランケンシュタイン』に出演決定。
Profile
木ノ下歌舞伎 主宰
1985年7月4日、和歌山生まれ。小学校3年生の時、上方落語を聞き衝撃を受けると同時に独学で落語を始め、その後、古典芸能への関心を広げつつ現代の舞台芸術を学ぶ。2006年に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。
『黒塚』(’13)、『東海道四谷怪談—通し上演—』(’13)、『三人吉三』(’14)、『心中天の網島』(’15)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』』(’16)
2015年に再演した『三人吉三』にて読売演劇大賞2015年上半期作品賞にノミネートされる。
その他古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。2015年3月に博士号(芸術博士)取得。
【Official HP】木ノ下歌舞伎 公式サイト
【Official Twitter】木ノ下裕一 Twitter