こんにちは、badと申します。
皆様ウイスキーは好きですか?私は大好きです。今回はウイスキーの話です。
バランタインというウイスキーはご存知でしょうか?名前だけでも聞いたことあるという方は多いかと思います。日本で一番有名なスコッチウイスキーかもしれません。特にバランタイン17年は「ザ・スコッチ」という異名がつくほど世界的にも有名です。つまりスコッチと言えばバランタイン。キング・オブ・スコッチ。王の中の王。もうバランタインと書いてスコッチと読ませるレベル。それがバランタインというウイスキーなのです。
バランタイン17年はブレンデッドウイスキーです。つまり、複数のウイスキーをブレンドしてつくられてます。ブレンドコーヒーのようなものだとご理解ください。しかしほとんどのブレンドコーヒーがどことどこの豆をブレンドしてるのか公表していないように、多くのブレンデッドウイスキーは何をブレンドしてるのか非公表です。
ところがバランタイン17年に限って言えば、ブレンドで主に使用している7つのウイスキーの名前が判明しています。それはスキャパ、プルトニー、バルブレア、グレンカダム、グレンバーギ、ミルトンダフ、アードベッグです。そしてこれら7つのウイスキーにもまた異名がついてます。それが「バランタイン魔法の七柱」です。
バランタイン魔法の七柱
- スキャパ
- プルトニー
- バルブレア
- グレンカダム
- グレンバーギ
- ミルトンダフ
- アードベッグ
・・・ここまでの説明はご理解いただけたでしょうか。では本題に入ります。
筆者はこれを最初に聞いた時、正直「ロマサガ2の七英雄かよ??」と思いました。世代によっては「ワンピースの王下七武海かよ??」という感想になるかもしれません。いずれにせよ――バランタイン魔法の七柱って、世界観が完全に中二っぽいですよね? あ、ウイスキーファンの皆さんごめんなさい。ディスってないです。むしろ私は嬉しい。わくわくしませんか?各地の酒屋に散らばる魔法の七柱を全て集めるとザ・スコッチことバランタインになる、これ完全に設定がドラゴンボールですよね? そしてその事実を知ってしまったら、当然のように魔法の七柱を集めてみたくなりますよね?
ご安心ください、集めました。
ドドン!うおー本当に七柱が揃ってる。左から順にバルブレア、プルトニー、ミルトンダフ、スキャパ、グレンカダム、アードベッグ、グレンバーギー、そしてバランタイン17年です。この七柱が集まる姿、壮観じゃないですか?
というか普通に売ってない酒がほとんどです。筆者の住んでいる近所で酒の売り場面積の広い店で魔法の七柱を探してみたところ、秋葉原の成城石井にアードベッグ、御徒町の吉池にアードベッグ・スキャパ・グレンカダムがかろうじて売っている程度。他の大きな店はほとんどがアードベッグすら売っておらず全滅といった具合でした。つまりこの魔法の七柱、かなりマイナーな酒が多く、七本全てを見る機会が滅多にないということです。黄金聖闘士12人が一堂に集まる機会がほとんどないのと一緒です。試しに「バランタイン魔法の七柱」でぐぐっても、言及してる記事はたくさんありますが、一堂に会して飲み比べしている記事は見たことありません。そんな魔法の七柱の残り四柱をどうやって集めたかというと、インターネット通販です。つくづくインターネットは偉大ですね・・・。
前口上が長くなってしまいました。飲みましょう。いや、むしろナメック星にてドラゴンボール7つ揃えたフリーザ様の気分でこう言いましょう。「さあ―――はじめましょうか!!!!」
今回の企画にあたってウイスキーに詳しい友人2名を招きました。もっちさんと坂元さん。両者とも私にウイスキーのことをいろいろ教えてくださったこの道の先輩です。今回の会では私が魔法の七柱を集め、2人にはバランタイン17年とグレーンウイスキーとツマミ(ちょう気合いの入ったスコットランド料理)を差し入れていただきました。ありがとうございます。以下、飲み比べの様子をもっちさんは青字、坂元さんは緑字で書き起こしていきたいと思います。
七柱に通り名をつける
bad「今回の企画の趣旨を説明させていただきます。まずは皆様に魔法の七柱を飲んでいただいてその感想をもとに七柱それぞれに通り名をつけていただきます」
もっち「通り名?」
bad「バランタイン17年の『ザ・スコッチ』みたいなことですよ。トップノートがうんたらでミドルノートがうんたら、みたいな表現ではウイスキーをふだんあまり飲まない人に伝わりにくいと思うんですよね。俺自身、ウイスキー詳しい人のブログのそういう記述を読んでもよく分からない(※個人の感想です)。だけどこれみてください。村上春樹さんの『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』というエッセイですが、例えばラフロイグ10年とラフロイグ15年の違いについて彼はこう書いてます」
(ラフロイグ10年は)音楽でいうならば、ジョニー・グリフィンの入ったセロニアス・モンクのカルテット。15年物は、ジョン・コルトレーンの入ったセロニアス・モンクのカルテットに近いかもしれない。
(村上春樹『もし僕らのことばがウイスキーであったなら』新潮社より引用。カッコ部は引用者)
bad「こっちの方が例えとして分かりやすくないですか」
もっち「いやこれもよく分からないw」
bad「それは我々がジャズを知らないからであって、ジャズ好きな方がこの説明を聞いたらスコーンって響くはずなんですよ!だからね、我々もね、魔法の七柱を飲んでみて、その味をロマサガ2の七英雄とかワンピースの王下七武海とか、読者に分かりやすい例をもって七柱に通り名をつけていきたいなと思ってます。村上春樹は小説や音楽でウイスキーを表現しますが、俺らはマンガやゲームでウイスキーを表現していきます。これは個性の違いでしかありません」
もっち「ぜったい各方面から怒られるでしょ・・・」
bad「次に、魔法の七柱すべてに通り名をつけ、各柱のキャラが立ったところで、皆さんにはバランタインをつくっていただきます」
坂元「どういうこと?」
bad「バランタイン17年は魔法の七柱をブレンドして作られてるのですから、我々だってこれらを混ぜればバランタイン17年をつくることは(理論上)可能です。というわけで各々手探りで七柱の分量を調整しながらバランタインの味を目指していただく。最もバランタイン17年に近い味をブレンドで再現した人が優勝です」
もっち「そこまでたどり着けるのかよ・・・w 七柱を全て飲んだ頃には酔いつぶれてそう」
bad「みなさん大人なので酒量は自分でセーブしてください」
坂元「badさん、こないだウチに飲みに来たとき酔いつぶれて一人で床に寝てませんでしたっけ」
バランタイン17年
魔法の七柱を飲み比べる前に、まずはバランタイン17年を飲んでみました。
坂元「どう?」
bad「・・・ウイスキーの味がする」
坂元「その感想は酷いw」
もっち「語彙力wwww」
坂元「最初からこの調子で7つの飲み比べできるの?不安なんだけどw」
bad「いやいやいやいやちょっと待ってくださいよ、これ7つブレンドして出来てるんだから標準的な味になるの当然でしょ。みんなも飲んでみてくださいよ。ウイスキーの味、以外の感想でてこないと思うんですけど」
坂元「・・・トップノートは甘い香り。ワインっぽいというか。貴腐ワインのような熟成のつよいワインっぽいというか。白ワインの高いやつみたいな」
bad「すげえ。ていうか言われてから飲んでみたらちゃんとワインの香りがするわ」
もっち「水入れるとバニラの香りがすごくします」
bad「俺すでに水で割ってるんですけど、しっかりしてて美味しいです」
坂元「『ウイスキーの味がする』www」
bad「いやこれぞ『ザ・スコッチ』ですからね!ウイスキーの味がするの当然ですよ。スコッチ。これがスコッチです」
もっち「あーでも水入れるとスモーキーな部分の方が強くなりますね。甘味はやっぱり加水しない方が」
坂元「甘味が弱くなっちゃう」
bad「そんなことまるで感じずぐびぐび飲んでた・・・キツネにつままれた気分」
【一の柱】プルトニー(オールドプルトニー)12年
bad「じゃあ魔法の七柱の飲み比べということで、一本目いきます。プルトニー。ハイランドですね。というかネット通販だとオールドプルトニーしか売ってないのでオールドプルトニーなんですけど」
坂元「樽の香りがする」
bad「樽ですか?」
坂元「木っぽいにおいしない?」
もっち「何の樽を使ってるんだろう。ラベルに書いてないっすか?」
bad「・・・めっちゃなんか書いてますけど。英語で(読めない)」
もっち「でしょうねw」
坂元「badさんも飲んでよ」
bad「(口に含み)・・・強い」
もっち「強い、ってw」
坂元「これちょっと甘いね。でも甘いだけじゃなくて、甘い輪郭が太い感じ」
bad「『甘い輪郭が太い』・・・せっかく村上春樹を読んで予習してきたのに、俺よりポエムっぽいこと言うのやめてもらっていいですか」
もっち「さっきから『強い』だの『ウイスキーの味がする』だのポエムっぽいこと全然言ってないじゃないですかw」
bad「酔いが足りないのかもしれない」
もっち「(英語のラベルを読みながら)乾いた塩のかおり・・・」
bad「ああ、言われてみれば海のにおいがする。ていうかこれ飲んでたら目の前に海が広がってるように感じる。海が見える」
もっち「言われないと見えないんですね」
bad「飲んだら目の前に広がる海の光景、甘い輪郭が太い感じ、この感じはあれだ、まさに例えるならワンピースの王下七武海、海賊女帝ボア・ハンコックですよ!!」
坂元「・・・」もっち「・・・」
bad「というわけでプルトニーの通り名は『女帝』がいいのではないだろうか。『女帝』オールドプルトニー。それっぽくないですか」
もっち「ぜったい誰かから怒られるわw」
オールドプルトニー =『女帝』
【二の柱】ミルトンダフ10年
bad「2本目いきます。ミルトンダフ。スぺイサイドですね」
坂元「(注ぎながら)・・・あっ、すごい香りが立つ。(口に含み)・・・甘いというよりは、なんだろこれ・・・サビ?」
bad「・・・言われてみれば錆っぽいですね。海沿いだからかな・・・」
坂元「アルコールが尖ってますね」
もっち「すごいそれ分かります。アルコールとしか言いようがない。度数の高い酒っぽい感じ。実際の度数は他と同じなんでしょうけど」
bad「強い、ってこと?」
もっち「でも味的にはぜんぜん強くないですよ」
坂元「淡いよねどっちかというと」
もっち「特徴ない感じ」
坂元「アルコール感が強い。のどごしが・・・痛いw」
bad「『のどごしが痛い』ってw」
もっち「badさん今んとこなんもでてないですけどw」
坂元「ポエムみたいなやつ?w」
bad「俺、『強い』って言ってるじゃないですか!」
もっち「『強い』ってw」
坂元「さっきもそれ言ってませんでした?w・・・あ、でも時間が経つと落ち着いた味になる」
もっち「時間たつとアルコールが揮発して風味がまた変わりますよね」
坂元「性格に裏表がある感じ?普段めっちゃ気が強そうだけど実は・・・みたいな。最後にレーズンっぽい甘みがする。レーズンをお湯で溶いた、みたいな・・・」
もっち「お湯で溶いたレーズン、絶対飲みたくないw」
bad「ちょっとこれ・・・量を飲まないとわかんないすね」
坂元「知らないよーそんなぐびぐび飲んで」
bad「だって分かんないですもん。というかすでに分かんないんですけど。・・・あっ、でも言われてみればレーズン感がしてきた」
坂元「ダメだこの人w」
bad「いやしてきたって!というか俺素直だから、さっき錆だって聞いたら錆になるし、レーズンだって聞いたらレーズンになるし」
坂元「でも淡いし、あんま特徴ない感じ」
もっち「これ、わりとバランタインの中では重要そうな感じしますね」
bad「キーになる、ってこと?」
もっち「クセが無いから、逆にね」
bad「なるほど・・・扇のかなめ、ってことですね」
坂元「かおりづけ程度にほんのちょっとしか入れないものもあれば、けっこうがっつり入れてるのもあると思うんですよ」
bad「これは目立たないけどかなり主力部隊ってことですね。源平の武将で例えると義経の陰にかくれて目立たないけど主力部隊を率いてた源範頼、みたいな」
坂元「ずっといるレギュラーの人物で重要キャラだけど、活躍が少ない、みたいな」
bad「それって・・・ワンピースのナミじゃないですか?そういうことですか?」
もっち「航海士ですからね。重要ですね」
bad「ではナミのイメージで。でもナミの通り名って無くないですか?海賊狩りのゾロとか黒足のサンジとかはあるけど」
もっち「(ぐぐって)・・・あっ、ナミの通り名ありましたよ。『泥棒猫』」
坂元「ひどいwww」
bad「わかりました、『泥棒猫』ミルトンダフで」
もっち「www」
坂元「でも泥棒猫って言うほどアグレッシブなイメージじゃないですけどね。もうちょっと好々爺なイメージです」
bad「亀仙人みたいな?でもけっこう活躍しちゃうからなあの人・・・重要人物だけど活躍しないのならエヴァの冬月では?」
坂元「好々爺ではないでしょ、爺ではあるけれど」
もっち「・・・いま好々爺で画像検索したら、一番最初にでてきたのが村山富市さんですね」
坂元「あー分かる気がする。でも村山富市さんといえばなんだろう。まゆげ・・・」
bad「分かった!『白眉(はくび)』ですよ!三国志の馬良!『白眉最も良し』の故事だけが有名でゲームでも能力値が高いですけど、実際ほとんど活躍してないですからあの人。『白眉』ミルトンダフ。もしくはワンピースの白ひげに倣って『白まゆげ』ミルトンダフ」
もっち「どっちだっていいですよw」
ミルトンダフ =『白まゆげ』
【三の柱】スキャパ10年
坂元「これ飲んだことある。(注ぎながら)・・・うわーすごい、ハチミツのかおりがする」
bad「ハチミツですか?」
もっち「(口に含み)・・・甘っ!」
坂元「これじゃない?バランタインの甘さ」
bad「アイランズはけっこう特徴的な風味が多いみたいですけど」
坂元「バニラよりももうちょっと濃厚というか、もっとなんか・・・ハチミツとか、動物性の甘みっていうか」
bad「動物性の甘みってなんですか?」
坂元「んー、脂身の甘さというか・・・」
bad「なるほど」
坂元「あと後味がきれい」
もっち「加水すると甘みが増すような」
bad「俺も加水してみよう。・・・最初に甘いって聞いちゃってるから、その先入観しかないんですよねw 甘い、甘いよこれ」
坂元「私なんも言わないですごめんなさいw」
bad「いやいやそういうことじゃないんですw」
坂元「なんか酔っぱらっちゃうので次に行きましょう。酔う前に」
bad「ちょっと待って、まだ通り名が」
もっち「後で考えましょう」
bad「ファーストインプレッションが大事なんで今決めてください。今んとこ甘いっていう情報しかなくて・・・」
坂元「ハチミツね」
bad「プーさんってこと?」
坂元「もう『プーさんの右手』とかでいいんじゃない?」
もっち「www 確かに、熊の手って甘いって言いますよね」
坂元「熊の手って、右手のほうが高いんだって。右手でハチミツ食べるから」
もっち「熊ってみんな右利きなの?w」
bad「ちょっと『プーさんの右手』だと通り名としてかわいすぎるので、もうちょっとかっこよくなんないですか。例えば・・・『熊の手刀』とか。『熊の手刀』スキャパ」
もっち「プーさんから急に三毛別のヒグマみたいになっちゃった」
スキャパ =『熊の手刀』
【四の柱】アードベッグ10年
もっち「ちょっとずつ飲み比べたらぜんぜん違いますね」
坂元「おもしろーい」
bad「次いきます。アードベッグ。アイラですね。魔法の七柱の中じゃ一番有名なシングルモルトなんじゃないでしょうか」
もっち「ですね」
bad「だから飲む前のアードベッグの印象なんですけど、完全に七柱のリーダー格って印象なんですよ。七英雄でいうところのワグナスというか」
もっち「いやーそんなことないでしょう、戦隊もので言ったら・・・」
bad「赤でしょ?んで属性で言ったら火ですよ」
もっち「いや、戦隊もので言ったら黒ですよ」
bad「それ箱とラベルが黒だから言ってません?w」
もっち「いやいやいや。たしかに一番有名ですけど、個性が強すぎてたぶん魔法の七柱の中でもアードベッグはほんのちょっとしか使ってないっすよ。かおりづけ程度というか。だから強いは強いけど、リーダーって感じはしないすね」
bad「(口に含み)・・・ほんとだ、ヨードのかおりが凄い。今までと全然違う」
坂元「ヨードチンキの匂い。ピートの薫りがすごい」
もっち「いわゆるアイラ」
bad「僕はアイラと言ったらボウモアのイメージで、それは最初に飲んだアイラモルトがボウモアだったからそのイメージだったんですけど、これはボウモアよりも断然つよいすね。一番強いんじゃないですか?」
もっち「アイラの中で香りが一番強いすね」
bad「てか飲んでなくてもにおいがしますよ。ヤバいですね。危険物みたい」
坂元「バランタインの中にちょっとしか入ってなさそう」
もっち「これ普通に入れたらぜんぶアードベックになっちゃうもん」
bad「ていうことはあれですね、これはフェニックス一輝てきなことですね。たまに来ちゃ最強っぷりを見せつけて帰っていくという」
坂元「まあそうかもね」
bad「なら通り名は『不死鳥』にしときますか」
もっち「もう通り名よくないですか?w」
bad「通り名を決めないとみなさんイメージしづらいですから!」
もっち「存在感はめちゃめちゃ強いけど滅多に出てこない、みたいな・・・」
bad「・・・こち亀の日暮さんのイメージ?」
もっち「四年に一度じゃないですかw」
坂元「そうそう、たまに出て強烈な印象を残していくっていう。一番強いのではないかと言われている。でもリーダーっていう感じじゃない」
もっち「じゃあれじゃないですか。ワンピースのミホーク」
坂元「あー」
bad「確かに!完全にミホークですねこれ。ミホークの通り名なんでしたっけ」
もっち「鷹の目」
bad「いいですね。『鷹の目』アードベック。『熊の手刀』スキャパと対になってる感じ」
もっち「どっちも島のウイスキーですからね」
アードベック =『鷹の目』
【五の柱】グレンカダム10年
bad「これは吉池で売ってました。飲む前の印象ですけど、グレン〇〇っていう名前のウイスキーいっぱいあるじゃないですか。だから俺の中ではグレン一族みたいなイメージなんですよね。三国志でいうところの夏侯一族、みたいな」
もっち「あーはいはい、夏侯惇とか、夏侯淵とか」
bad「そしてグレン一族の総帥はグレンフィディックなんですよ」
もっち「グレンリベットかもしんないすよ」
bad「・・・まあどっちが夏侯惇でどっちが夏侯淵でもいいんですけど・・・」
もっち「いいんかいw」
bad「話を戻すと、グレンカダムは夏侯覇ってイメージですね。魏では中堅武将だったのに、蜀に降ってからは主力になっちゃった、魔法の七柱に選ばれちゃった、みたいな」
坂元「(口に含み)・・・淡い。たぶん2番目に飲んだミルトンダフよりも淡い。それこそグレーンウイスキーっぽい」
もっち「見た目の色はだいぶ濃かったですけど、イメージ逆ですね」
坂元「だいぶ顔が熱くなってきた、すきっ腹で飲んでるから」
bad「もっとばんばん食べてくださいよ。俺はすでに味がよく分かってないですけど」
もっち「こんだけ飲んだらそうでしょうよw」
bad「いや、ぜんぜん酔ってないんですけど、違いが分からなくなってきた」
もっち「完全に酔ってますねそれ」
bad「そうなのかなー、ぜんぜん酔ってないんだけど、分かんないからもう一杯飲もう」
坂元「ドツボにはまってない?w」
もっち「全然分からなくなりますよw」
bad「ていうか『2番目より淡い』っていう感想しか聞いてないんですけど?」
坂元「w」
bad「僕は感想出てこないです。ウイスキーの味がするっていう感想しかない」
もっち「wwww」
坂元「・・・アルコールのエッジが割とつよくて」
bad「エッジって何?」
坂元「アルコール感が強い。まだまろやかになってない」
bad「でも10年ですよこれ」
もっち「もともとがそうなんですかね」
坂元「荒々しい」
bad「小さい蒸留所なんすかね」
もっち「シングルモルトはみんなそうですよ」
bad「(手元のウイスキー本をめくりながら)・・・グレンカダム、本に載ってない」
坂元「(スマホでぐぐりながら)・・・『大麦のクリーム、の異名をもつ・・・』」
bad「えっ、すでに異名があるの?もうそれでいいじゃないですか。『大麦のクリーム』」
坂元「パクリじゃんw ダメですよ、グレンカダムでぐぐると3番目に出てくるもんこれ」
bad「いやパクるもなにもすでに異名があるわけだからそれ使いましょうよ」
もっち「そんなこと言ったらたぶん全部にありますよw」
bad「ホントですか?個人ブロガーが勝手に言ってるだけでは?」
もっち「我々だって同じじゃないですかw」
坂元「(スマホでぐぐりながら)・・・『クリームというよりもむしろシルキー』」
もっち「最初に『淡い』って言ってましたもんね」
坂元「シルキーはそうかも。でもクリーミーじゃない」
bad「じゃあ『大麦のクリーム』じゃなく『大麦のシルク』にしときますか。パクリですけど」
坂元「私は良いけど、怒られない?w」
もっち「『大麦のシルク』も意味分かんないですけど」
bad「大麦で編んだ絹織物ってことですよ」
もっち「絹じゃないじゃんw」
坂元「大麦を食べて育った蚕、ってこと?」
bad「大麦で育った蚕ォ?蚕はクワの葉しか食べません!!!」
坂元「蚕じゃないとシルクじゃないじゃん」
(※酔っぱらってるので会話がループしています)
もっち「まず香りがスモーキーなのか繊細なのか、味が重いのか軽いのか、を十字のグラフにして点をつけるのが一番いいですよ。上下の軸がスモーキーか繊細か。左右の軸が重いか軽いか。今さらかもしんないけど」
bad「なるほど!それいいですね!やりましょう」
もっち「じゃあ2杯目を飲みます」
bad「でしょ?2杯目飲みたくなるんですよ」
もっち「そういうことではないですw」
坂元「(口に含み)香りは繊細で、味は・・・」
bad「ちょっと、二人とも同じエリアに点をつけてるじゃないですか。『軽くて繊細』」
もっち「badさんは?」
bad「率直に言うと・・・」
坂元「『ウイスキーの味』?ww」
bad「wwwいやほんとそうなんですよ、『ウイスキーの味』以上の感想がでてこない。このグラフのかぎりなくど真ん中です」
もっち「最初の感想と同じじゃないですかw でもバランタインと飲み比べたら絶対違いますよこれ」
bad「じゃあ通り名としては『大麦のシルク』っていうことで・・・」
坂元「このグラフの意味はなんだったの?w」
もっち「結局パクリじゃないですかw」
bad「うーん、じゃ最初の夏侯覇のイメージと大麦のシルクのイメージを絡ませて・・・」
坂元「絡みます?」
bad「絡まんない」
坂元「ですよね」
bad「夏侯覇のイメージだと詰まるので夏侯一族じゃなくて、他の名門・・・ハンターハンターのゾルディック家のイメージにしよう。ということは完全にキルアの妹のイメージですね。シルクの着物を着てるから」
もっち「シルクかどうか分かんないですけどw」
bad「というと、もうグレンカダムの通り名は『ナニカ』ですよ。『別の何処かからきた闇』グレンカダム。かっこよくないですか」
もっち「シルクのイメージ、微塵も無いですね」
グレンカダム=『別の何処かからきた闇』
【六の柱】グレンバーギ10年
bad「続いてはスぺイサイドのグレンバーギになります。これボトラーズっぽいですね。化粧箱がミルトンダフと同じです」
もっち「同じですね。ゴードン&マクファイル。有名です」
bad「(注ぎながら)・・・色が濃い!」
もっち「www」
bad「でも違う、気のせいかもしれない」
坂元「色すら自信なくなってるw」
bad「濃くないかな・・・これもグレン一族なんですよね。でもエリアが全然違うから」(グレンカダムはハイランド)
坂元「谷なんでしょ?」
もっち「グレンは古代ゲール語で谷っていう意味ですね」
坂元「山田と上田みたいなもんでしょ?田一族とか言わないでしょ?」
bad「急に正論言わないでくださいよw」
もっち「(口に含み)・・・穀物系な感じだ」
坂元「あれ?これなんだっけ?」
もっち「グレンバーギですよ」
坂元「ついでもらったっけ?」
bad「注ぎましたよwwww」
坂元「ヤバいwwwww」
もっち「ヤバいですねwwwww」
(※酔っぱらっています)
bad「(口に含み)・・・おっ、これは特徴的!!」
もっち「おっw」
坂元「来た?w」
bad「特徴的・・・なんだけど、それを表現する語彙が無いw」
坂元「これはバニラ香がすごくする。これ好き。スぺイサイド?」
bad「スぺイサイドです」
坂元「やっぱそうなんだ、スぺイサイドが好きなんだ私」
bad「やっぱ水だな(加水する)・・・なんか”違う”っていうのしか分かんない」
もっち「あーでも香りはすごいバランタインに近いすね」
坂元「こっちの香りなのかなあ?バランタインは」
もっち「さっきのハチミツじゃなかったかもですね」
bad「エッ、じゃこれが七柱のリーダーですか?」
坂元「うーん・・・」
bad「なんでそこで首をひねるんですかw」
坂元「リーダーと言っていいものなのかが」
もっち「でもこっからメインが来てる感じがする」
坂元「すごい似てる。これがバランタインではないだろうか」
もっち「でも味は違いますね」
bad「知名度は低いけど実はこいつが魔法の七柱を操っていたんだっていう。最初俺はアードベッグがリーダーだと思っていたけど違うんだ、奴はただ単に目立っていただけで、魔法の七柱を動かしてた奴は他にいたんだと。聖闘士星矢で言うと海皇ポセイドンが指揮していたようにみえて実はシードラゴンのカノンが実権を握っていたんだ、奴が影の支配者なんだ、ってことですよ」
もっち「カノンは最初から実権握ってたふうな感じじゃないですか」
坂元「影の支配者っていうか、”ザコキャラだと思っていたのに実は・・・”っていうパターンだと思う。掃除のおばちゃんが実は社長だった、みたいな」
もっち「あー。ふだん目立たないんだけど、みたいな」
坂元「そうそう」
bad「分かった!ドラゴンボールのシェンさんだよ!天下一武闘会に出てたただのおっさんが実は神様だった、みたいな」
坂元「あー」
bad「でも『シェンさん』っていうわけにはいかないしな・・・」
坂元「その線引きはなんなの?w」
bad「いや通り名だから。・・・最後シェンさんは魔封波返しでやられたから、『神封じの小瓶』でどうですか。『神封じの小瓶』グレンバーギ」
もっち「それどっちかと言うとマジュニアの通り名になるんじゃ?」
グレンバーギ=『神封じの小瓶』
【七の柱】バルブレア2005(10年)
bad「これが七柱の最後、ハイランドのバルブレアです。・・・箱がすでにかわいい。珍しい開けかただ」
坂元「おしゃれ。観音開きなんだ」
bad「すでにこの時点でキャラが立ってる。個性派な感じがする。他とは世界観が明らかに違う。だって太いもん」
もっち「www」
bad「太いですよねこれ?あきらかにおかしいですよ。初めて見ましたよこんなビン」
坂元「ビンの形で世界観を語られるんだw」
bad「だって・・・このコルク栓も見たことないですよ」
坂元「いいちこっぽい」
bad「あっ、『ハイランドのいいちこ』っていう通り名はどうですか。まだ飲んでないですけど」
坂元「ビンだけでしょ似てるのw」
もっち「(口に含み)・・・ちょっとスモーキーですね」
坂元「アードベックほどではないけど・・・」
bad「クセがあるんですね」
坂元「これもモルトって感じ。シングルモルトっぽい」
もっち「ああ、そうですね。スコッチ。スコッチって感じ。言ってること同じですけどw」
bad「それ『ウイスキーの味がする』と一緒じゃないですか。人のことバカにしてますけどね、皆さんの語彙力もね、明らかにひどいですよw」
もっち「しょうがないですよ、こんだけ飲んでますもんw」
坂元「でもこれシングルモルトなのにすごいブレンデッドみたいな味しますね。甘みと、スモーキーさと、わりと全部のせみたいな感じ」
bad「豪華な感じってこと?なら『ハイランドのナポレオン』でいいんじゃないですか。いいちこは下町のナポレオンだから」
もっち「余計ややこしくなってますw でも確かにすごい複雑な感じがある」
bad「なるほど・・・じゃあいいちこよりももうちょっと高級な焼酎って感じですか。この世界観なら『ハイランドの魔王』でいいんじゃないですかね」
もっち「なんで焼酎で例えるんすかw」
バルブレア =『ハイランドの魔王』
バランタイン魔法の七柱
ということで魔法の七柱をすべて飲み比べしてみました。通り名も決めました。伝わっているかどうか分かりませんが、飲んだことのない方でもある程度は各柱のキャラクターがつかめたんじゃないかと思います。ここで(非常に今更感がありますが)用語の解説をざっとします。スコッチとはスコットランド産のウイスキーのことで、バランタイン魔法の七柱はどれもシングルモルト(ひとつの蒸留所でつくられた大麦麦芽を原料としたもの)のスコッチウイスキーです。それをさらに細かくジャンル分けすると以下の通りになります。ざっくり言うと、スコットランドの北なのか南なのか、川沿いなのか島なのか、の違いにすぎません。しかしこんなの覚えても全くモテませんので読み飛ばしても大丈夫です。
■スペイサイド(ハイランドのスペイ川流域で作られたウイスキー)
- 『白まゆげ』ミルトンダフ
- 『神封じの小瓶』グレンバーギ
スペイ川の流域だからスぺイサイド。ハイランドの約半数の蒸留所が集まる密集地域。水が豊富で水運を使えるので酒造りに適してる。日本で言う灘地区のようなもの。
■ハイランド(ハイランドのスペイ川流域を除く地域で作られたウイスキー)
- 『ハイランドの魔王』バルブレア
- 『別の何処かからきた闇』グレンカダム
- 『女帝』プルトニー
スコットランドの北側がハイランド、南側がローランドと呼ばれる地域。北がハイで南がロー。千葉県の北が下総で南が上総、みたいなもの。
■アイラ(アイラ島で作られたウイスキー)
- 『鷹の目』アードベック
■アイランズ(アイラ島以外の島で作られたウイスキー)
- 『熊の手刀』スキャパ
スコットランドの沿岸には小さな島々が多く、そこでもウイスキー造りが活発に行われている。日本でいう奄美諸島や伊豆諸島の島焼酎のようなもの。個性的な味。その島々の中で一番大きいアイラ島のウイスキーとそれ以外の島のウイスキーでジャンルが分かれてる。
・・・こうしてみると魔法の七柱がスコッチのジャンルからまんべんなく選ばれていることが分かりますね。
バランタイン魔法の七柱をブレンドしてバランタインをつくる
以上七つのシングルモルトウイスキーをキーモルトにし様々なウイスキーをブレンドしてできたものが『ザ・スコッチ』ことバランタインです。いままでの飲み比べはほんの序章にすぎません。ここからが本日のメインテーマです。バランタイン魔法の七柱を自家製ブレンドでバランタインにします。そうです、ただ単に七つを集めただけじゃバランタインにならないのです。ナメック星のドラゴンボールを7つ集めてもポルンガを呼び出すには呪文が必要なように、魔法の七柱をバランタインにするには完璧な舌と鼻をもって適量をブレンドするしかないのです。
と言っても個性の強いシングルモルトウイスキーのみをブレンドすると味が強烈になりすぎるので、グレーンウイスキー(トウモロコシ、ライ麦、小麦などを主原料にしたウイスキー)を40%程度入れるのが一般的です。この辺りに関しては私個人のブログで言及したことがありますので興味があるかたはお読みください。
家飲みウイスキー党の極北こと自家製ブレンデッドウイスキーはブレンド工程がすごい楽しいので皆も一度やってみて! - 水蛇の背
例えるなら、個性の強いシングルモルトウイスキーは香辛料で、グレーンウイスキーは肉や魚、という感じでしょうか。それらの材料を絶妙なバランスで調合したものがブレンデッドウイスキーです。それらを調合する人は「ブレンダー」と呼ばれます。そのブレンダーの真似事を、自宅でやってみる。これがすごく楽しいんですよね・・・。バランタイン魔法の七柱とグレーンウイスキー(今回は知多を使いました)をつかってどこまでバランタインの味に近づけられるのか。レシピなんてありません。頼りになるのは己の舌と鼻だけです。
もっとも、使用するシングルモルトとバランタイン17年ではそもそも熟成年数が違うし、バランタイン17年には魔法の七柱以外のシングルモルトも使用されてる(構成原酒は40種あると言われてます)ので完全に同じウイスキーをつくることはできません。
完璧な自家製ブレンデッド・バランタインなどというものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。
7つのキーモルトとグレーンウイスキーをブレンドし、三人の自家製バランタインが完成しました。これをブラインドで飲み比べるのが今回のメイン企画です。
「はい、ということでABCDのグラスのなかに3人がつくったブレンデッドウイスキーとバランタインが入ってます。この中からブラインドでバランタインを選んでください。バランタインを選んだら、最もバランタインに近かったウイスキーを次点として選んでいただきます。この正答率、および最もバランタインに近かったウイスキーの得票率で勝者を決めましょう。まずはもっちさんから」
(熱心に飲み比べる)
もっち「・・・違うのは分かるけど、これ難しいすねw」
bad「まず明らかに違うのはなんですか?」
もっち「C」
bad「何と何で迷ってます?」
もっち「AかB。Dは量が少ないので俺のだと思うんですよ」
(※もっちさんは作ったブレンデッドウイスキーの量が一番少なかった)
bad「そういうカイジ的な読み、やめてもらっていいですかw あくまで味で選んでください」
もっち「んーAかなあ」
bad「分かりました。Aがバランタインですね。じゃあ次点は?B?」
もっち「Cは香りが違う」
bad「そうですね、“Cは明らかに違う”って言ってましたもんね」
もっち「ちょっと!そういうのやめてくださいw」
bad「なに保身に走ってるんですかw じゃあもっちさんの予想はバランタインがA、次点がBということで。では正解の発表です」
もっちさんへの問題の正解
A・・・もっち作
B・・・こだわり(bad)作
C・・・坂元作
D・・・バランタイン
もっち「Dかー!!マジか」
bad「もう最初から量が少ないという先入観ではじいてましたもんねw これ先入観あると本当に分かんないんですよ」
もっち「Eカードで利根川にやられた気分」
bad「俺が蛇に見えなかったもっちさんは蛇じゃないので安心してください」
「続いて坂元さんです。グラスを変えました。正解はこの紙に書いてあります。でははじめてください」
(熱心に飲み比べる)
坂元「どっちかだ」
bad「AかDどっちかだってことですね」
坂元「こっちかな?」
bad「Aがバランタインですか?」
坂元「違うかな・・・」
bad「では次点がDということでいいですか?」
坂元「うん」
bad「では正解の発表です」
坂元さんへの問題の正解
A・・・バランタイン
B・・・こだわり(bad)作
C・・・もっち作
D・・・坂元作
bad「すごい!正解!選ぶのもけっこう早かったですよ。しかも次点で選んだのも坂元さんのブレンデッドですから。完璧な内容です」
もっち「すごい!びっくりした。あれだけ自信なさそうだったのに。油断させといてこれですか?」
坂元「酔拳みたいな。やった当たったぜー」
bad「じゃあ最後。俺への問題は坂元さんがつくって下さい」
坂元「はーい頑張ります」
bad「その間、俺はバランタインの味を覚えます。(口に含んで)うーん、おいしい。バランタイン・・・スコッチ・・・王道・・・」
もっち「黙って飲んでくださいよw」
坂元「失礼しまーす、お待たせしました。ではbadさんはじめてください」
bad「はいっ。すでに覚えた」
坂元「覚えた?」
bad「舌に残った。バランタインが」
坂元「水飲んだ方がいいんじゃないのw」
bad「俺はバランタインをDとAに置いたので、坂元さんはBかCに置いてくると思ってるんですよ。でもそういうのを考え出すと坂元さんにしてやられるので・・・」
もっち「そんなこと言ってないで早く飲んだ方が良いと思いますよw」
坂元「www」
bad「でもねえ、坂元さんは俺がAから飲むと思ってたぶんやってるんですよね。だから俺は逆にDから飲みすすむべきなんです」
坂元「どうしてそう裏をかこう裏をかこうとしてるの?w」
bad「(口に含む)えーっと・・・Dは薄い。Dは違います!Dではございません!明らかに違う。魂が無かった」
坂元「それ自分のだったらどうするの?w」
bad「次はC。・・・後味は近い。保留かな。最初は『ん?違うかな?』と思ったんだけど後味が非常に近いような気がした。だからCは保留で、次はBを飲みます。・・・Bは違う!Bは違う!魂が無い!!!」
もっち「声が大きくなってきたw」
坂元「wwwwwww」
bad「魂が無かった、Bは」
坂元「結局最後は魂なんだw」
bad「じゃあ最後にA行きます。・・・AかCかっていう気がしてます。AかCです。ちょっと加水してみよう。・・・うーん、Cっぽいんだよなあ・・・。Aは一見バランタインかなって思ったんだけど、加水して飲んでみたら奥からメッキが剥げていく感じがするねこれ」
坂元「wwwwwww」
bad「本物のバランタインはCです。次点がA」
もっち「たぶん飲んでてどんどん分かんなくなったんだよあれw」
bad「では正解をお願いします」
坂元「正解は・・・魂のないBです」
もっち「wwwwwww」
bad「え?嘘だ??えー!ちなみにCは誰のなんですか?」
坂元「私です。Aはbadさんのです」
bad「えー。Bは明らかに魂が無かったんだけどな・・・。Bなんてことあります?」
(Bとバランタインを飲み比べてみる)
bad「なんか・・・飲み過ぎてもうよく分かんないw どっちも美味しい」
坂元「でも確かにAから飲むだろうと思って組み立てたんです」
bad「そうかー。やっぱりカイジ的なセンスはあったんだな俺。飲む前にバランタインはBかCって予想してたもん。やっぱりファーストインプレッションは大事だなー」
もっち「ファーストインプレッションってそういう意味じゃないと思いますよw」
badへの問題の正解
A・・・bad作
B・・・バランタイン
C・・・坂元作
D・・・もっち作
bad「じゃあ勝者を決めましょう。唯一バランタインを当てたのは坂元さん。そしてもっちさんがバランタインだと思ったのはもっちさんのウイスキーで、俺がバランタインだと思ったのは坂元さんのウイスキーだから・・・」
坂元「私じゃない?」
bad「文句なし!勝者は坂元さんです!」
坂元「やったー。なにかもらえるの?」
bad「魔法の七柱の中から好きなのを1本差し上げます」
坂元「え?いいの?嬉しい!」
ということで坂元さんには今回の飲み比べで最も気に入っていたグレンバーギをお持ち帰りいただきました。いやー楽しかった。飲み比べも楽しいし、ブレンディングもすごく楽しいし、ブラインドテストもすごく楽しかった。
バランタインをめぐる物語はまだまだ謎に包まれています。現在のバランタインのキーモルトは魔法の七柱ではなくミルトンダフ、グレンバーギー、グレントファーズの3つであるという噂もあります。真偽のほどはわかりません。もし機会あれば皆様もぜひご自宅やバーでバランタイン魔法の七柱をめぐる冒険をお楽しみください。きっと楽しいと思います。
現場からは以上です。
プロフィール
bad
1980年横浜生まれ、東京の下町在住。 趣味は写真。酒は人生。最近は娘の成長をブログに綴ってます。
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