スキルアップ記事
レバテックキャリアではIT・Web業界のエンジニア、デザイナーのスキルアップに役立つコンテンツをお届けいたします。
転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務で使える記事等幅広く掲載していきます。
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SE(システムエンジニア)の転職で、必ず作成する職務経歴書。職務経歴書の書き方に明確な決まりはありませんが、採用担当者に好印象を与える書き方はあります。
この記事では、述べ1,400人以上のITエンジニアのカウンセリングを行ってきたレバテックキャリアのキャリアアドバイザー・山田諒が、SE(システムエンジニア)の転職を成功に導く職務経歴書の書き方を解説します。
記事の最後では職務経歴書のテンプレートがダウンロードできますので、ぜひ転職活動にお役立てください。
【「職務経歴書・履歴書の良い書き方がわからない…」という方へ】
・”受かる”職務経歴書の書き方を、キャリアアドバイザーが無料でアドバイスします
職務経歴書の書き方を説明する前に、SE(システムエンジニア)やプログラマーにとって、職務経歴書が転職活動においてどのような役割を果たすものなのか確認しておきましょう。
「書類選考の合否は、ほぼ100%職務経歴書の内容で決まります。近年はITエンジニア採用の難しさから、書類選考で厳しくジャッジせず、まずは面接に呼んでみようと考える企業も増えてきています。しかし、だからといって職務経歴書の重要度が下がったわけではありません。職務経歴書はその後の面接内容にも影響する重要な書類なので、丁寧に作り込む必要があります」(山田)
「面接は職務経歴書の内容をもとに行われます。面接官は職務経歴書に書かれている内容を深掘りする形で面接を進めていくため、どれだけ職務経歴書が詳細に書かれているかで質問内容も変わってきます。
詳細な記載ができていれば、『このフレームワークを使ってどんな開発を行ってきたのか』など、面接官が知りたい情報をピンポイントで聞き出すことができます。言い換えればそれは、求職者が面接官にアピールしたい点について質問を誘導できるということです。
大雑把な書き方をしていると、面接の質問もオープンクエスチョンから始めなければならなりません。その結果、本当に聞きたかった内容を聞くことができず、お見送りになってしまうケースもあります」(山田)
続いて、企業の採用担当者は職務経歴書のどういったポイントに注目しているのかを解説します。
「基本的なところですが、採用担当者がひと目見て内容が伝わってこない職務経歴書は、そもそも読んでもらうことができません。職歴はわかりやすく区切られているか、インデントは揃っているかなど、読み手のことを考えて書式が整えられているかどうかは、エンジニアとしての開発姿勢をも表します。
職務経歴書が最後まで読まれるかどうかは1枚目の内容で決まりますし、内容とは書式などの見た目の部分も含まれます」(山田)
「開発規模を例に挙げると、数千人が携わる大規模開発で1つの機能のみを担当してきたエンジニアの場合、数名のエンジニアで設計からプログラミングまで一貫して行う企業の求人にはマッチしない可能性が高いです。
求職者であるSE(システムエンジニア)の経験と、企業側の開発スタイルの相性を見極めるためにも、
・どんな規模・内容のプロジェクトで
・どんな業務や役割を経験し
・どんな成果を出したのか
以上の3点を職務経歴書で詳細に示すことが大切です。
もし、未経験の業界や、これまでの経験とは異なる開発体制の企業に転職したいと考えるなら、
・転職先でも活かせそうな前職での経験
・プライベートでの開発経験
・第2新卒であれば、大学時代の研究テーマ
などをアピールするとよいでしょう」(山田)
関連記事:未経験の分野への転職でも成功するエンジニアの3つの共通点
「プログラマー人材を募集する求人に、上流工程しか経験がない・あるいは上流工程を担当したいと考えるエンジニアは適さないでしょう。プロジェクトごとの担当フェーズや、今後のキャリアパスを職務経歴書を記載しておくことで、企業側が求めるポジションと自身のスキルと希望のミスマッチを防ぐことができます」(山田)
「言語やフレームワークの経験年数・スキルレベルから、業務で使用していない言語も自主的に学んでいるかなど、エンジニアとしての熱意や意欲をチェックする企業もあります」(山田)
【SE(システムエンジニア)として転職を考えている方へ】
・「はじめての転職」を考える方の個別相談会
・これから転職準備を始める方の個別相談会
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それではいよいよ、SE(システムエンジニア)の職務経歴書の書き方について詳しく説明します。
一般的に職務経歴書には、以下の3つのフォーマットがあります。
初めて入社した企業から、時系列に沿って業務内容をまとめる形式
直近で働いていた企業の、最も新しいプロジェクトからさかのぼって業務内容をまとめる形式
経験分野やプロジェクト単位ごとに業務内容をまとめる形式
「レバテックキャリアが推奨するのは、直近の職務経歴からまとめていく逆編年体形式です。なぜならば、SE(システムエンジニア)やプログラマーの採用担当者は『直近でどんな業務に携わってきたのか』に最も注目するからです。企業側が1番知りたい情報をはじめに示すことで、自身のスキルや経験に関心を持ってもらえるようにしましょう」(山田)
それでは、SE(システムエンジニア)が書類選考に”受かる”ための職務経歴書の書き方を項目ごとに説明します。
「個人応募などで郵送する場合は発送日に、転職エージェントを利用する際はカウンセリングを受ける日程に合わせると良いですね。職務経歴書は面接時にも持参することになりますので、その際は面接日の日付を記載します」(山田)
「職務要約は、入退社情報や担当業務内容を簡潔に記載します。
正社員転職の場合、アルバイト経歴は職務経歴書に入れるべきものではありませんが、若手に限り、IT・技術系アルバイトの経験を記載することで自己PRに繋がる場合もあります」(山田)
「得意分野には自分が行きたい業界の採用担当者に刺さるポイントを書けるといいですね。Web系なら複数の言語で開発ができるなどの”スキルの広さ”、SIなら金融業界や製造業界など、特定の業界の専門知識があるといった”スキルの深さ”をアピールしましょう。
開発スキルだけでなく、よりよいシステムを作るための「ユーザーの要望ヒアリング」や開発をスムーズに進めるための「メンバーの進捗管理」なども立派な強みです。
得意分野の項目に関しては、次に説明する開発経歴の項目を先に完成させ、その中から特に評価されたことをリストアップして記入すると書きやすいと思います」(山田)
「OSや言語、フレームワークなど各項目ごとに、使用期間とスキルレベルを記載します。
スキルレベルは企業ごとに基準が変わってくるので、自分の考えるレベル感と乖離が生まれてしまうのは仕方がないものです。詳細は面接で確認されるので、あまり神経質にならずに記載しましょう。
また、独学で勉強中の言語も書いておくことで、技術習得に熱心であることをアピールできます」(山田)
「採用担当者が最も注目するのはこの開発経歴の項目です。
よくある悪い書き方には、内容が抽象的であったり、情報をうまくまとめられておらず、業務内容や担当フェーズ、開発の規模などがわかりにくいといった点が挙げられます。
例えば『管理システムの開発』とだけ書かれていても、”どんな管理システムの何の開発なのか”、”どんな開発環境でどの工程を担当したのか”といった具体的な情報がなければ、企業側はその人の経験やスキルを正しく理解することができません」(山田)
「開発経歴は上記のように『開発期間』『プロジェクト名と業務内容』『開発環境』『役割・担当・開発規模』をわけて書くとわかりやすくなります。
担当フェーズの項目で、各フェーズごとの期間を書いているのもいいですね。期間を記載することで、求職者がどのくらいの量の業務を担当してきたのかを推測できます。
プロジェクトにおける使用言語のバージョンの記載や、業務内容や実績を箇条書きで簡潔かつ具体的にまとめられている点も、採用担当者に自分のスキルや実績を正しく伝える上でプラスに働きます」(山田)
「職務経歴書は実務能力を測るためのものなので、『応用情報技術者試験』や『ORACLE MASTER』など、SE(システムエンジニア)・プログラマーとしての業務に役立つ資格のみ記載します。直近で資格を取得されている方は、学習意欲のアピールにも繋がりますので忘れずに記載するようにしましょう。
『普通自動車免許』などSEの業務に関連性のない資格は、履歴書に書くようにしましょう」(山田)
「SE(システムエンジニア)には、この自己PRを書くのが苦手という方が多くいます。やりがちな失敗としては、上記のような抽象的かつ定性的な内容に終始してしまうこと。抽象的な自己PRは、転職活動においてマイナスに受け取られかねません。
”上流から一貫したサービス開発経験”をアピールしたいのであれば、具体的に”どのようなプロジェクトで”、”どんな開発を行い”、”どんな成果を得られたのか”を記載する必要があります。また、プライベートで開発したWebアプリなどを自己PRに用いる場合は、URLまで記載することで採用担当者がスキルレベルを把握しやすくなります」(山田)
「先程の自己PR文を改善させると、上記のようになります。アピールポイントを裏付ける情報を記載することで、採用担当者に納得感を与えることができます。
自己PRに書くべきポイントは、
①業務での定量的な成功体験
②他者からの評価
③希望するキャリアパス
以上の3つです。
キャッチコピーをつけると、アピールしたいポイントがよりわかりやすくなります。
成功体験や評価に加え、希望するキャリアパスまで記載することで、求職者の希望する業務と採用企業側が担当してもらいたい業務のミスマッチを防ぐことができます。自身の志向性を伝えるという意味でも、今後挑戦したいことを具体的に書きましょう。
自己PRの内容も得意分野の項目と同様に、開発経歴の中で特に良い成果を上げられたものをピックアップして、内容をブラッシュアップしていくと書きやすくなります」(山田)
【採用担当者に”会ってみたい”と思わせる職務経歴書の書き方をお伝えします】
・レバテックキャリアのアドバイザーに転職の相談をする
ここでは、SE(システムエンジニア)の職務経歴書作成時のよくある疑問についてお答えします。
「特に決まりはありませんので、枚数にこだわる必要はありません。しかし、職務経歴書は最初の1枚目で採用担当者の興味を惹きつけられるかどうかが、書類選考通過のカギになります。今回解説した内容を参考にしながら、わかりやすい職務経歴書の作成を心がけましょう」(山田)
「書かなくて大丈夫です。志望動機は面接で詳しく質問されます」(山田)
「特に記載することがなければ、特記事項は省いてかまいません。
SE(システムエンジニア)やプログラマーの場合は、自身のGitHubのリポジトリやテック系ブログのURLを書いておくと、自己PRに繋がる可能性があります。また、社内表彰された実績などがあれば、そちらも記載しておきましょう」(山田)
「正社員としての職歴は全て書いてください。書いていない場合は経歴詐称になりかねませんし、企業はブランク期間があることを好ましく思いません。古いものは簡潔に1~2行でまとめて構いませんので、空白期間を作らないようにしましょう。また、アルバイトやパートの職歴については、正社員転職の際は記入する必要はありません」(山田)
「”定着率に懸念あり”という点で、不利にならないとは言い切れません。1年未満で退職していたり、平均勤続年数が2年未満であったりする場合は、面接で理由を説明できるようにしておきましょう。勤務先の倒産など、会社都合の退職の場合はこの限りではありません」(山田)
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。職務経歴書や履歴書の添削はもちろん、企業ごとの面接対策や模擬面接の実施など、求職者の希望に沿った転職活動のサポートを無料で行っています。
「職務経歴書を書く上で必要になるキャリアの棚卸しは、ひとりで振り返るのではなくアドバイザーと一緒に考えた方が効率よく進められると思います。アドバイザーに相談をしているうちに、自分の進みたい方向性が見えてくるエンジニアの方も多くいらっしゃいます。他者の客観的な視点を入れることで、今まで気づかなかった自分の強みや改善点を知るきっかけにもなりますので、ぜひお気軽にご相談ください」(山田)
今回書き方を説明した職務経歴書も、自分一人で完璧に作り込む必要はありません。「自分の経歴の何がアピールポイントになるのかわからない」といった悩みを抱えているのであれば、まずは一度レバテックキャリアのキャリアアドバイザーにご相談ください。
キャリアアドバイザーに転職の相談をする
レバテックキャリアが提供している職務経歴書のテンプレートを下記からダウンロードできます。テンプレートを用いることで、効率的に質の高い職務経歴書を作成できるようになりますので、ぜひご利用ください。
・開発系の方はこちら
・インフラ系の方はこちら
・社内SEの方はこちら
・PM/PMO・コンサルタントの方はこちら
山田 諒(やまだ りょう)
人材育成会社を経て、2012年にレバレジーズ(現レバテック)入社。現在はレバテックキャリアのキャリアアドバイザー兼チームリーダーとして、ITエンジニアやWebクリエイターの転職支援を行っている。常に求職者の可能性を追求し、適材適所のマッチングを実現させることを心がけている。
山田 諒の紹介ページはこちら
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