もしあなたが「やりたいことはあるけど、お金がないから、今はできない」と思うなら、あなたのその「やりたいこと」は、じつはそんなにやりたいわけではないのかもしれません。
(中略)
「油絵を習いたいけど、画材とかにお金がかかるからやらない」という人は、本当は、そんなに油絵を描くことが好きではないのかも。
「やりたいこと」と「お金」を天秤にかけて、「お金」のほうを選んでいるからです。
つまり、あなたが今やりたいのは、お金を使わないこと。そして、非難されずに無難に生きること。
先月、図書館で借りた本で3度ほど読み返した部分です。
心屋仁之助さんの著書【50歳から人生を大逆転】の第3章『50代からは、好きなことだけをする』から抜き出しました。サブタイトルは『「出し惜しみ」すると、お金はめぐってこない』となっています。
わたしは、「色鉛筆を使った絵を描くこと、続けること」を今年の抱負にしました。それで、時々色鉛筆のふたを開け、スケッチブックを開いていたのですが、初心者向けの水彩色鉛筆のテキスト1冊があるだけで、具体的な学習のしかたが分からなかったのです。
ずっと使いそびれていた色鉛筆を活躍させる以前の問題、わたしの目の前にはデッサン力が全くないという壁が立ちふさがっていたのです。だからと言って、どこかに習いに行くほどの経済的ゆとりはありません。時間的にも厳しいものがあります。そこで都合のいい時間にマイペースで学べる通信教育を考えてみました。
けれど、かかる費用を見ているうちに、わたしにはもったいないかなと、気持が萎えてしまったのです。ただの遊びで何の役にも立たないお絵描きに、お金をかけるより老後のために節約癖をつけておかなくては…などと考えたりもしました。そのくせ、受講用の案内状を取り寄せたりもしていたのです。
そんなとき、移動図書館のバスで上記の本と出会いました。そして冒頭に抜きだしたページに背中を押されたのです。「無駄遣いじゃないよね。デッサンの基礎だけでも習ってみたい」と自分の好きなことに遠慮しない選択をしました。そして、ネットでの講座やメルマガでデッサンの基礎を学ぶことをスタートさせました。
『「出し惜しみ」をすると、お金はめぐってこない』では、次のようにも書かれています。
「好きなことをやろうと思っても、お金がない」という考え方では、いつまでたっても、やりたいことはできないでしょう。
「お金がなければ、好きなことができない」と考える人は、お金が入ってきても、たぶん好きなことをしないだろうと思います。
貯蓄に回して、節約することをし続ける。
(中略)
でも、そういう人は、「節約しなければ、と『出し惜しみ』ばかりしている人のところに、お金がめぐってくることはない」(でも「節約が楽しい」人にはまわってきます)というお金のしくみがあることに気づいていないのです。
(中略)
お金がいっぱいめぐってくる人というのは、好きなことに惜しげもなくお金を使っている人です。
うーん。。。
どうなんでしょう…。わたしには、惜しげもなく使えるお金はお金はありません。
だけど、たとえば10年後…。
一度きりの人生。遠慮しない選択をしてよかったと思いたい。
だから、そう思えるように、ゆっくりと、のんびりと、着実に、わたしの絵を育てて行きたいです。