「海外ETF購入したけど、配当金は外貨で受け取っちゃった!次の投資までどうしよ~??」
と投資を始めたときに思うことがありました。
外国ETFや外国株を購入する際に、円を外貨に替える必要があります。
また、分配金・配当金は外貨での受け取りとなります。
配当金を生活費として日本円で使う場合は、外貨を円に替えればよいのですが、同じ外貨で再投資をする場合の待機資金として一時的な置き場としてよく使われるのが「外貨MMF」です。
でも、この「外貨MMF」にもメリット・デメリットがあります。
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外貨MMF(マネー・マーケット・ファンド)とは?
外貨MMF、または外貨建てMMFとは、外国のお金で安全性の高い債券(国債、社債)を運用する投資信託の商品です。
「国債」を運用する会社がMMF会社であり、国債の金利から運用上のコストを差引いた額を投資家は受け取ることができます。
買付ができる対象の通貨は、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、南アフリカ、トルコリラなどがあります。
安全性の高い債券で運用されているので、一般的には、ローリスクな運用と言えます。
ただし気をつけなければならないのは、外貨MMFは元本の保証はされていません。
証券口座の投資をするための一時的な預金場所です。
外貨MMFの種類
私のメインとして利用しているSBI証券では、このような商品があります。(2018.3月時点です)
現時点だとアメリカでは、1.183%が一番高いです。
外貨MMFのメリット
- 預金よりは金利が高い
- 流動性・換金性が高い
- 小額から(1000円程度)でも購入可能
- 証券会社が倒産しても影響がない
1.預金や「預かり金」よりは金利が高い
預金は、いまや0.01~0.05%。
証券会社だと「預かり金」は、MRF(Money Reserve Fund)で運用しているところが多いです。
ただ、私がメインで利用しているSBI証券はMRFは取り扱っていないため、SBIネット銀行の「ハイブリット預金」で代用することとなります。金利は0.1%です。
楽天証券もMRFを廃止して、楽天銀行の「マネーブリッジ」になり、金利が0.1%です。
ただ、外貨MMFを購入して所有しておくと、1.1%つくので、金利が高いため人気です。
安全性の高い債券で運用される公社債の投資信託です。証券会社の普通預金の役割としてよく使われています
2.流動性・換金性が高い
いつでも自由に買付け・売買ができるため、投資準備金の置く場所としては優れています。
また、SBI証券では、同じ外貨であれば買付けが無料と買いやすいです。
3.小額から(1000円程度)でも購入可能
小額からでも買付けができるので、配当金など小額の外貨を受け取った場合でも買付けしやすいです。
4.証券会社が倒産しても影響がない
商品を扱っている証券会社とは別の管理となるため、倒産したとしても影響がありません。
外貨MMFのデメリット
- 為替変動の影響を受ける
- 税金が発生するため、損をする可能性もある
- 元本割れの可能性もある
- スポット購入・売却に手間がかかる
1.為替変動の影響を受ける
外国の国債なため、為替の影響を大きく受けます。
2.税金が発生するため、損をする可能性もある
投資と税金はセットで考える必要があることから、大事なポイントです。
外貨MMFは、2016年から税制変更となり、株式投資などと同じように申告分離課税となりました。
以前は、分配金や売却益に関しては非課税だったので、税制的に不利となってしまいました。
個人の場合の課税される税金についてです。外貨預金と外貨MMFを比較しています。
利息・分配金の課税 | 為替差益の課税 | |
---|---|---|
外貨MMF | 申告分離課税 20% | 申告分離課税 20% |
外貨預金 | 源泉分離課税 20% | 雑所得での総合課税 5~55% |
※復興特別税の算出は除外しています
利息や分配金は一律20%なので、外貨預金も外貨MMFも一緒です。
ただし、為替差益が発生した場合の課税は、外貨預金だと所得に応じて税率が変わるのに対して、外貨MMFだと一律20%となります。
高所得ではない普通の会社員の場合は、外貨MMFの方が有利ですね。
ただ、外貨MMFの注意すべき点は、円換算で税金の計算がされる点です。
(参考:国税庁HP)
為替取引をしていなくても税率が決まる際に円での換算額で損益を計算します。
場合によっては、損益が生じなくても税金で引かれることがあります。
円高になると→実際の損益0でも損失の計上
円安になると→実際の損益0でも税金が発生
3.元本割れの可能性もある
投資信託となるので、当たり前のことですが、元本保証はありません。外貨MMFから外国株式などを購入するタイミングによって分かりませんね。
4.スポット購入・売却に手間がかかる
配当金が入って、外貨MMFを購入して、また解約して外貨に戻して外国商品を購入するというのは、手間がかかります。
準備資金が小額の場合は、手間暇かけて対応しても金利は微々たる額ということもあるので、そのあたりも考えながら購入した方が良いですね。
手間が惜しかったり、税金や為替の影響が気になる場合は「預かり金」で良い
為替の相場を気にしたり、外貨MMFから外国株式の購入をする時に税金を気にしたくないという人は、普通に「預かり金」で良いと思います。
ただし、「ハイブリット預金」などは、外貨の対応をしていないため、SBI、楽天の「預かり金」は金利がつきません。
まとめ
初めて外国ETFを購入した際は、配当金の管理をどうしようか悩んだのですが、「外貨MMF」、「預かり金」双方にメリット・デメリットがありますね。
ちなみに私は、外貨を自動積み立てしていて、ある程度の額になったら株式投資しています。
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