初心者向け!HTML/CSSのコーディング手順をイチからしっかりと。
HTMLやCSSの書き方を勉強してみたという初心者さんから、いざ自分でWebページを作っていくとなると、何から始めればいいのやら…?という声をよく耳にします。きちんと構成を考えてコーディングを始めないとレイアウト崩壊の危機…!今回は完成したデザインをHTML/CSSでコーディングしていく第一歩目の手順を紹介します。
今回作るWebサイト例
こんな感じの、よくあるヘッダー・メイン・サイド・フッターで構成されたWebサイトを作っていく手順を考えていきましょう!
1. ファイル、フォルダーを作る
まずは必要なファイルとフォルダーを用意します。必要なファイルやフォルダーはそのWebサイトによって変わりますが、基本的にはプロジェクトフォルダーの中に index.html、CSSを入れる「css」フォルダーと、その中にstyle.css、そして画像を入れる「images」フォルダーを用意しましょう。
index.htmlにHTMLを、style.cssにCSSを書き込んでいきます。必要な画像はすべて「images」フォルダーに入れちゃいましょう!
2. レイアウトをメモに書き出す
HTMLマークアップを始める前に、ページの文書構造を確認しておきましょう。 Webページは基本的に箱の積み重ねと詰合せです。まずは大きな枠組みがどう構成されているかを考えます。
図のように箱にあたる部分を線で囲み、あらかじめクラスやIDをふっておくとCSSで装飾する時に楽になります。この構造図はメモ用紙に簡単に書いておいても、使用したワイヤーフレームやデザインに書き込んでもOK。全体像が把握しやくなるので、初心者さんにはおすすめです。ソースコード内で迷子にならないよう、先に構造を整理しておくクセをつけておきましょう。
3. 基本のHTMLと head 内を記述
頭の中が整理できたら、さっそくHTMLを書いていきましょう!まずは実際には表示されない、Webページの情報を記述する head
内を書いていきます。
HTML
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 | <! DOCTYPE html> < html lang = "ja" > < head > < meta charset = "UTF-8" > < title >Webサイトのタイトル</ title > < meta name = "description" content = "ページの紹介文" > < meta name = "viewport" content = "width=device-width, initial-scale=1" > <!-- CSS --> < link rel = "stylesheet" href = "https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/meyer-reset/2.0/reset.css" > < link rel = "stylesheet" href = "css/style.css" > </ head > < body > <!-- ここにコンテンツが入ります --> </ body > </ html > |
head 内の各項目を簡単におさらい:
- meta charset … 文字エンコーディング。とりあえず「UTF-8」でOK
- title … Webページのタイトル。ブラウザーのタブ等に表示される
- meta name=”description” … Webページの紹介文。Google等の検索結果ページに表示される
- meta name=”viewport” … レスポンシブに対応させるためのもの
- reset.css … ブラウザー独自のデフォルトCSSを無しにする
4. HTMLでレイアウト部分のマークアップ
続いて body
の中身、実際にWebページとして表示される部分を書いていきます。とは言え、ただ闇雲に書いていくわけではありません。「2. レイアウトをメモに書き出す」に書いた通り、タグやクラスを整理しながらレイアウト部分(ヘッダー・メイン・サイド・フッター)を記述しましょう。
HTML
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 | < div class = "wrapper" > < header >header</ header > < div class = "container" > < div class = "main" >main</ div > < div class = "side" >side</ div > </ div > < footer >footer</ footer > </ div > |
タグの中身はひとまず適当でOK。レイアウトが完成したら実際に表示したいテキストや画像を入れていきます!
5. CSSでレイアウト部分のスタイリング
4. で記述したHTMLを装飾していきます。わかりやすいように背景色をつけておくといいですね。どの要素が横並びになるのか、横並びにするにはどのプロパティをどこに書くのかなど、確認しながら書き進めていきます。
CSS
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 | .wrapper { max-width : 1000px ; margin : 0 auto ; } header { background : tomato; } .container { display : flex; } .main { background : pink; width : 70% ; } .side { background : orange; width : 30% ; } footer { background : plum; } |
今のところこんな感じになりました。
ちなみに!通常、色の指定にはカラーコードを記述しますが、決められた色名称を使うこともできます。こういったテスト段階ではわかりやすくするため「とりあえず」色をつける…ということもあるので、短くてスペルの簡単な色名称を覚えておくと便利です。私がよく使うのは pink, tomato, orange, gold, plum, tan などなど。試してみてくださいね!
6. レイアウト部分のレスポンシブ対応
ここまで、デスクトップ版を先に作る方法で書いてきました。デスクトップサイズで確認して、問題なく横並びにできていたらモバイルサイズにも対応させましょう。レスポンシブにするには @media
に続いて表示領域を指定し、その中に装飾したい要素を書いていきます。
CSS
1 2 3 4 5 6 7 8 9 | @media ( max-width : 600px ){ .container { flex- direction : column; } .main, .side { width : 100% ; } } |
この例では「600px以下になると、.main と .side を縦並びにする」という指定がされています。
ここまでで、レイアウト部分が完成しました!
7. 各パーツのHTMLマークアップ+CSSスタイリング
ここまできたら後は各パーツ毎に 2〜6 の要領で、必要なIDやクラスやどの要素をどのボックスでまとめるか等をメモに書き出し、HTMLの記述、CSSの装飾を繰り返して細部を作り込んでいきます。ひとつひとつ装飾していくのは大変ですが、パーツにわけて考えていくと先が見えてきそうですね!
全体のコーディングが終わったら他のブラウザーでも表示確認をし、うまく表示されていたら完成です!
最初のうちはメモをしていくことでうまく頭の中が整理できるはずです。慣れてくると少しずつメモなしでもコーディングを進められますよ!
今回は手順の紹介ということで、細かいコーディングの仕方を省きましたが、またゆっくりとHTML/CSSの基礎も紹介していきたいですね。みなさんが実践しているおすすめの手順はありますか?