輝く法政卒業生たち No.3
「輝く法政卒業生たち」では、本校・法政大学を卒業し、社会で活躍する先輩方へのインタビューを連載しています。
本校にはこれまで4万人を超える卒業生がおりますが、その卒業生は、 政治・経済・芸術・スポーツ 国内外のあらゆる分野の第一線で活躍しております。まさに社会で活躍する一人一人が法政二中高の教育を体現しています。これからも卒業生一人一人の原点となる二中高としたいと考えております。
第3回は、2007年に本校を卒業、現在NHK記者をやっていらっしゃる鈴木康太さんです。
鈴木康太さん
2007年法政二高卒業、法政大学法学部法律学科卒業
大学在学中は、法政大学「自主マスコミ講座」所属
現在 NHK報道記者
どのようなお仕事をされているのですか。またそのお仕事の魅力を教えてください。
鈴木さん) テレビ局(NHK)で記者をしています。事件や事故の現場に行き取材をして原稿を書きます。時には自分でカメラを回すこともあります。
この仕事のやりがいは第一に毎日色々な発見があることです。第一線で活躍しているスポーツ選手から、その日の暮らしもままならないくらい困窮している人まで、さまざまな人に話を聞くことが出来ます。その上で、自分が問題だと思ったこと、変える必要があるとおもうことなど、いろんな問題に対して向き合い、放送につなげてくことが出来るのが、何よりの魅力です。
どのような中高生でしたか?
鈴木さん) 私は二高からの入学でしたが、学生生活のほとんどの時間を部活(ホッケー部)に費やしました。1年のうち360日以上は学校に通っていたと思います。勉強のほうは英語も数学もまったく出来ませんでしたが、社会科だけは好きでした。人間の歴史や社会の仕組みを考えることはとても刺激的でしたし、たくさんレポートを書いたことも、その後の生活にとても役立ったと思います。反省文もよく書かされましたし、決して優等生ではありませんでしたが。
法政二中高時代ではどんなことが印象に残っていますか?一番達成感があったことは何ですか?
鈴木さん) とにかく文章を書き続けたことです。国語や社会科はもちろん、情報や音楽など一見レポートとは無縁と思われる教科でも多くの課題が出されました。毎月のように売店で400字詰めの原稿用紙を買っていた記憶があります。手書きということもあり、当時は非常に辛かったのですが、書いた文章が褒められたり、後輩の授業で参考として使われたときはとてもうれしかったと思いました。
また、私の場合、家庭の事情でアルバイトと奨学金で学費を払っていたので、負けてたまるかという一種の反骨精神が培われたのも高校生活の中でした。部活がテスト前で休みの時は近くの図書館に行って一日中勉強しましたし、何かに対して言い訳をしたり、妥協するということは一切考えませんでした。規律にしても授業にしても他の学校に比べると非常に厳しかったのですが、自分を律することを学ぶことが出来たのは二高だったからだなと思っています。
現二中高生、あるいはこれから入学してくる生徒たちへのアドバイス(メッセージ)をお願いします。
鈴木さん) 他の学校を見れば可愛い女の子がいたり、髪を茶髪にしていたりとうらやましく思う時はあると思います。なんでうちの学校だけこんなに厳しいのだろうと不満に思う時もあると思います。でも、そんなことはこれから先、たくさんする時間はありますし、社会は自分が思っているより自由でいったん出てしまえば誰も注意なんてしてくれません。
だからこそ、高校時代くらい、我慢して頑張ってみることもいいのではないかなと思います。二高は全国から学生が来ますし、スポーツにしても文化面にしてもトップクラスの仲間が集まります。その中で切磋琢磨し、自分を高められればこれから先もずっと自分を支える自信が身に付くはずです。
現二中高生や、これから二中高に入学を考えているみなさんは、これだけは負けないというものを是非見つけてください。誰にでも長所はありますし、僕の場合も文章を書くことを褒めてもらい伸ばすことが出来ました。
多くの卒業生がさまざまな分野で活躍しています。皆さんが有意義な学生生活を過ごし、社会を支える人材になることを願っています。