就活が始まった。
説明会に参加するが、大抵はHPで入手できる情報しか喋らないものだ。
ある有名企業の話を聞いていると、隣では小顔で凛々しい目をしている高身長のイケメンが座っている。
自分の顔の幅を手で測る。
自分の汚い皮膚や大きくて四角い顔やらは見ていて不快感を覚えさせる。
ある別の会社の説明会を聞くと、見てくれの悪い女といい女が並んで座っていることがある。
恐らく、二人とも精神状態やスキルは大して変わらないはずなのに、自信の有無みたいなものが全く違って見える。
こんなに容姿で違って見えるとは。
自己啓発やらビジネス書が好きなら楽しいとでも感じられたかもしれない。
しかし、そんなものが大っ嫌いだし司馬遼太郎作品も冷めて見えてしまう自分は何もかも向いていない。
本当は学生の時に容姿やらがマシに出来たらよかったのかもしれない。
しかし、できることもなかった。
人生において楽しい時期がなにもないままここまできたし、これからもそうなのだろう。