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要点をざっくり
- 今週号の週刊文春で、2月26日に起きた仮想通貨交換業者の異常事態を報じています。
- 一時ビットコインの値段が、0円になったというのです。
- その間にビットコインを買った男性は、何と2200兆円という天文学的なお金を手にしましたが。
「Zaif」で起きた異常事態
仮想通貨交換業者の「Zaif」で、2月26日17時40分〜58分に異常事態が発生しました。
簡単売買の表示のビットコインの価格が、0円になっていたというのです。
出典:Zaif HP
このシステム異常の間に投資家の「麺屋銀次」氏は、21億ビットコイン、時価総額で約2246兆円を儲けたのだそうです。
日本の国家予算の20倍以上です。
Zaifとは
Zaifを運営するテックビューロー株式会社は14年6月に設立しており、17年9月には金融庁にも「仮想通貨交換業者」として登録されています。
出典:金融庁HP
金融庁の「お墨付き」をもらっている会社です。
ビットコインの発行上限は、そもそもが2100万ビットコインと決まっているそうです。
しかし麺屋銀次さんは、21億ビットコインを買っています。
実際に20億ビットコインを売りにも出したそうですが、きちんと売り注文ができたと語っています。
しかし、しばらくしてZaifからアカウントをロックされたそうです。
Zaifからは説明なし
その後、麺屋銀次氏のところには「アカウントのロックを解除しました」というメールのみが送られてきて、資産も0円に戻ったそうです。
そして、Zaif側からは、いまだに連絡がないそうです。
Zaif側では「システムの不具合」が原因だったと公表していますが、麺屋銀次氏は
「なぜ存在していないはずのビットコインの上限以上のビットコインの売買ができたか疑問が残る。金融庁登録業者としての説明責任があるはず」
と語っています。
ノミ行為を疑う声も
投資家でブロガーの山本一郎氏は、仮想通貨交換業者は、内部で保有する仮想通貨を「タネ玉」としてノミ行為をやっている可能性も否定できない」と語っています。
ノミ行為とは
「先物取引等相場性を有する取引きの委託または委託の取り次ぎを受けた者が、それをせず自分が取引きの当事者となって、取引きを成立させること」をいいます。
確かに今回の取引は、仮想通貨とはいえ現物がないものが取引できています、
Zaif側では、この「ノミ行為」に関して、システム的にも不可能と回答してます。
世間では、仮想通貨のトラブルが重なり、かなり危なっかしい印象が広がっています。