akkeshi_1このブログでもニュースとして伝えましたが、北海道厚岸町の厚岸蒸溜所から初出荷されたウイスキーを今回飲んでみます。

名前は、「厚岸 NEW BORN FOUNDATIONS 1」。
今年の1月にボトリングされた、できたてほやほやのボトルです。

ノンピートモルトを使用し、バーボン樽で熟成させたものになります。熟成期間は5~14ヶ月で、内容量も200mL(ただしアルコール度数60度のカスクストレングス)ですから、今後の製品のためのお試し品と見た方がいいでしょう。

では、ストレートから飲んでみます。グラスに注ぐと、液色は淡いシャンパンゴールド、香りは日本酒を思わせるようなフルーティさがあります。

口に含むと、ウッドチップが先に来て、続いてモルト、アーモンド、バニラと続きます。
味わいは、アルコールからの辛みが強いものの、後から軽い酸味と比較的しっかりした甘みがあります。

ロックにすると、青リンゴが揮発し、爽やかさが現れてきます。
味わいも酸味が前に出てきます。加水が進むと、甘みが主体に変わります。

ハイボールにすると、青リンゴの香りが引き続き表に出て、爽やかさがあります。その後からはウッドチップを感じ取れます。
味わいは酸味と甘みのバランスが絶妙で、とても飲みやすいです。

1年も熟成されてないにもかかわらず、ウイスキーとしてしっかりといただけるのは驚きです。
非常にポテンシャルの高い原酒だと実感できました。
これが5年、10年と熟成されればどう化けるか、楽しみが膨らみます。

厚岸蒸溜所では、このほかにもシェリー樽、ミズナラ樽、ワイン樽、ラム樽も使用しており、第二弾、第三弾で今年リリースされる可能性はあるでしょう。
また、はじめはノンピートモルトをメインに使うようですが、将来的にはヘビーリーピーテッドモルトにも挑みたいと言うことです。

<個人的評価>

  • 香り A: ストレートはウッドチップ、モルトなど香ばしさが強い。加水で青リンゴが現れる。
  • 味わい A: 1年未満ながら、アルコールの辛みが少ない。酸味と甘みのバランスが良好。
  • 総評 AA: 厚岸モルトのポテンシャルの高さに驚いてしまう。これからが楽しみ。