「承認欲求」のエントリーのついでに。




僕は大量殺人事件として、「池田小事件」と同様、いやそれ以上に、この事件に恐怖を感じる。
犯人はネットにズブズブハマっていた加藤智大。

その動機が凄い。
彼は匿名掲示板でコテハンで常駐し、その「なりすまし」の出現に苛立ち、「勝手に俺の名を語るな!俺は俺だ!」と、言いたい「だけ」のために、秋葉原の歩行者天国で多数の殺人を犯し、死刑判決を受けた。

本当か?と何度も訝しむくらい、この事件はどの角度から見ても恐ろしい。
特にSNSの議論で言うと、所詮は匿名の掲示板で、コテハンで自分のアイデンティティをどうして確立できると思ったのか。
病んでいるとしか言えない。

しかも彼は最初から病んでた訳ではない。
中学生までは成績優秀のスポーツマンで、むしろ社交的だったというのだ。

僕もインターネット初期からネットと向き合ってきた人間だが、さすがにネットという沼にハマって抜け出せなくなるということはなかった。
せいぜいエロ動画に夢中になったくらいだ。
いろいろ戦ってきたが、それでも「日常」が充実していたということなのだろう。


ネットに自分の「居場所」を見つけ、そこにしがみつく人間がいる。
あまつさえ承認欲求が捻じ曲がって、殺人まで犯してしまう人間がいる。
アンチやらポタクやら、先天的に狂っている人間達が巣食うのも無理はないし、何をしでかすかも解らない。

すべての犯罪をネットのせいにするつもりはない。しかし、その動機を持った人間達が多数たむろする場であることは事実だ。
ネットはいつでも犯罪者を生み出せる。