東京五輪公式マスコット、近未来的キャラに 小学生投票で
2020年の東京五輪・パラリンピックの公式マスコットが28日、決まった。超現実的なキャラクターが2つずつ、合計3案の中から選ばれた。超能力があるという設定の近未来的なキャラクターのペアで、全国の小学生によるクラス単位の投票で決まった。
選ばれたマスコットのペアは、東京五輪のエンブレムにも使われている日本の伝統的な市松模様をモチーフにしている。それぞれの性格に加えて、「どんな場所にも瞬間移動できる」、「見るだけで物がうごかせる」という超能力を持つという設定。マスコットの名前はまだ決まっていない。
組織委員会によると、全国1万6769の小学校が投票に参加した。
組織委は、マスコットたちが2020年の東京大会を訪れる人を歓迎し、オリンピック・パラリンピックの精神を広めるのを助けると説明した。
先週末まで韓国・平昌で開かれていた冬季五輪の公式マスコット、スホランとバンダビの向こうを張る人気を得るのはそう簡単ではないだろう。韓国で昔から力や守護の象徴とされてきた白虎からとられたスホランと、ツキノワグマからとられたバンダビは、スポーツ・ファンに大人気だった。
瞬間移動と念動力
東京五輪・パラリンピックの組織委員会は、選ばれた2つのマスコットは「性格は正反対だが、お互いを尊重しあい、大の仲良し」だと解説。さらに、「おもてなしの精神は負けず劣らず。みんなを応援するためにベストを尽くしている」と説明した。
オリンピックのマスコットは、キツネに似た青が基調のキャラクター。「伝統を重んじる古風な面と、最先端の情報に精通する鋭い面を合わせ持っている」のだという。
見た目が日本の警察官の制服にも似ているためか、「正義感が強い」という設定で、「運動神経バツグン」という。さらに、(実際の五輪でそれをやるのは駄目だが)「どんな場所にも瞬間移動できる」超能力がある設定になっている。
パラリンピックのマスコットは、ピンクが基調のキャラクター。こちらにも超能力があり、「石や風と話したり、見るだけで物を動かせる」のだという。さらに、「凛(りん)とした内面の強さ」を持ち、「普段は物静かなのに、いざとなるとパワフル」という説明が添えられている。
(英語記事 Tokyo 2020 Olympic mascots unveiled after children's vote)