「先住権サポート基金」 2008.11.22
北大の小田博志さん(文化人類学准教授)や、上村英明さん(市民外交センター代表・恵泉女学園大教授)らが、アイヌ民族自身が、できるだけ広い範囲と地域で話し合うための基盤を作ったり、有識者懇談会とアイヌ民族とが話し合う機会をつくることを目的に「先住権サポート基金」を創設し、基金を募っています。わたしもさっそく協力しました。
今こそ協力できることはどんどんみんなでしていきましょう。
(北海道新聞11/15 12:15 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/129315.php参照)
小田さんも熱い人ですね。以前にこのブログでも紹介しました(08/8/28 blog)が、先日もお会いし、熱心さに心打たれました。小田ゼミの学生達もいい!
もう一つの記事を紹介。
アイヌ民族の全国協設立へ 道ウタリ協会が決定(北海道新聞11/15 08:16)
道ウタリ協会が十四日に帯広市内で理事会を開いて、道内外の他団体を含めたアイヌ民族の連携強化に向けた協議機関「全国協議会」(仮称)の設立を目指すことを決めたというニュース。
「協議会」は来年度以降に発足を目指すとのことです。
早期に結成して、有識者懇談会との協議に間に合えばいいと思うのですが・・・・。
「協議会」において団結して自己決定権を行使し、国と対話できる日ももうすぐですね。
ところで、有識者懇談会とアイヌ民族との「ヒアリング」の人選はどなたがなさっているのでしょうか。おそらく、有識者懇のほうからアポを取り、それを受けた団体が会合を開いて人選したのでしょうが、その辺りの情報はアイヌ民族の中で共有されているのでしょうか。
さらに、札幌のヒアリングに参加された方から伺ったところ、おひとりたったの5分だけの持ち時間しかなく、話したいことも話せなかったという感想でした。
有識者懇のおひとりである常本さんは先の講演の中で、月一度の会合の合間に多くの調査が行なわれ資料としてメンバーに届けられていると言われていましたから(11/20講演については後述します)、その方の5分のヒアリング以外にも情報を受け付ける窓口が設けられていたり、調査が進められているのでしょう。アイヌ民族の皆さんには少なくとも窓口を開いていることと、その窓口の所在地を伝えることを希望します。
さて・・・、
20日の北海道大学遠友学舎炉辺談話の講演『アイヌ民族が先住民族であるという意味』(常本照樹[北大アイヌ・先住民研究センター長]講演)は、聞きごたえがありました。常本さんの講演はとても聞きやすく分かりやすいです(注:今回お会いして「ブログ読んでますよ」と言って頂いたから褒めているのではありません)。今回のような北大での講演や昨年のウタリ協会総会後の講演、アイヌ民族シンポジウム(07/2/19)など、思えば7回聞かせて頂いて、いつも教えられています(ブログ内検索したら26件もヒット!)。
学んだ内容は・・・次回につづく・・・

すごい雪が降っています。