2020年の東京五輪に向けて、準備のひとつでしょうね。
外国人観光客が日本に来て、感銘を受ける物事の五本指に数えられるのが温水洗浄便座ではないかと思います。ハイテクさを感じられるだけでなく、水質の都合からも諸外国では浸透が難しいため、日本ならではの科学技術なんですよね。
そんな温水洗浄便座ですが、実は各社が作る操作ボタンがバラバラのデザインで、使う人たちにとってわかりにくいという背景があったんです。
そこで日本から国際標準化機構(ISO)へ、温水洗浄便座に関するピクトグラム(図記号)6種類を提案したところ…2018年1月に国際規格として登録が決定したのです。

それらは元々、一般社団法人日本レストルーム工業会が国内で統一したデザイン。各々「便器洗浄(大)」、「便器洗浄(小)」、「おしり洗浄」、「ビデ洗浄」、「便ふた開閉」、「便座開閉」、があり、どれもシンプルでわかりやすいものとなっています。
各社が統一することにより、たとえ初めて見る人には何だかよくわからなくても、行く先々で同じピクトグラムを目にすればスグに慣れることと思われます。
経済産業省は、この登録をきっかけに「温水洗浄便座の認知度が国際的に向上することで、海外市場での温水洗浄便座をはじめとする日本の高性能トイレの更なる普及が期待されます」と綴っています。
話が横道にそれますが。便器洗浄は反時計回りに渦が発生しているようですね。これは「コリオリの力」が作用し、日本がある北半球で起こる渦巻きの方向なんです。このデザインについて、南半球の人たちには理解できない…なーんてことにならないと良いですね。とりあえず、余計な心配は水に流すとしましょう。
Image: 経済産業省
Source: 経済産業省 via ITmediaNEWS
Reference: Wikipedia
(岡本玄介)















